稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

白泡の間で

2013年07月31日 | トラウト
 車で走りながら軽快なゴルトベルク変奏曲を聴く。

 ピアノはグレン・グールド。

 ぼくにはわからんが、個性的な演奏家らしい。

 スピーカーを通してこの人の鼻歌。
 それがなんともおもしろい。

 さて、滋賀の谷に到着。

 車を降りるとごうごうたる水音。

 川に入る。



 これはすごい。

 ここしばらくこんな流れを見なかった。

 しかし、いたるところ白泡だらけ。

『(なにもこんなに増水せんでもエエんやけど・・・)』と。

 泡の切れ目を探しながら投げ込む。

 薄くにごった水の中を茶色っぽい魚影。

 二投目で手ごたえ。



 丸々した20cm。

 このあともポツリ、ポツリ。

 みんな丸々している。



 しかし、もう少し水かさが下らなければ。

 近畿北部はまだいけそう。

 本日 水温 20℃
     アマゴ 8匹(小~22cm)
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箕島高校の復活

2013年07月30日 | 日々
 夏の高校野球。
 箕島高校が和歌山県大会で優勝。
 甲子園に。

 29年ぶりという。

 全国にその名を知らしめたあの頃。
 ずいぶんたったものだ。

 監督は奇しくもあの尾藤監督の長男だという。

 が、監督に就任して5か月というところがすごい。

 この人にしかできない指導の技でもあったのだろうか?
 体罰論議がなお続くなか、とても興味深い。

 昨今の高校スポーツ。
 有名私学がいい選手を集めて上位を占める傾向。

 そんななかで、普通の高校が名乗りをあげるというのがさわやかだ。

 あまり高校野球に関心はないが、今年は見てみたい。
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30年前の古座川アマゴ

2013年07月29日 | トラウト
 夜、渡辺さん(仮名)と再会。

 渡辺さんとは去る6月に初めて出会った。
 古座川筋を走っていてたまたま雑談した人。

 この人、30年ほど前、アマゴ釣りに熱中していたという。

 仕事中とかで、改めてお話を聞かせてほしいとお願いしておいたもの。



 ぼくとしては、古座川水系のほとんどに足を運んだ。
 ほかにどこか教えてもらえるなら・・・と願っていた。

 渡辺さんは古座川水系の、今は廃村となったところで生まれ育ったという。

 若いときは、「釣りなどまだるっこしい」と気にもかけなかったそうだ。
 しかし山歩きをするかたわら、アマゴ釣りに目覚めたとか。

 いろいろお話を聞かせていただいた。
 が、釣り場はすでにぼくが行った場所と同じ。



 しかし、違っていたのが数カ所あった。

「エ、あんなところで?」
「そうです。今は埋まってしもて、あきません。
 林道ができてから、便利になったけど砂利と砕石で浅くなり、アマゴはいません」

 渡辺さんが通ったその場所は、スーパーカブでかろうじて通れた杣道、バイクが無理なら徒歩だったという。



 30年前、そんな頃の古座川、行ってみたかったなあ。

 渡辺さん、今は釣りをやめ、もっぱらゴルフだとか。

 渡辺さんに急な仕事の電話が入ってきた。
 また会うことを約して辞した。

 渡辺さん、おおきに。
 
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ダーチャやまんばコンサート

2013年07月28日 | 日々
 古座川河畔にある喫茶「ダーチャ やまんば」。
 今日はロシア民謡コンサートの日。

 定刻10分前に着くともう店内は満員。

 間もなく演奏が始まる。
 店主やまんばさんのソプラノとピアノ、マンドリンの3人。

 やまんばさんの声、ふだんの会話は歳相応の声。
 が、最初の曲「夕べの鐘」が始まると、全然違っている。

 さすがは声楽家や!と感心。

 もっとも二曲目「ステンカラージン」。
「ええっと、楽譜はどこや・・・これか・・・いや違う」
 など・・・。
『(だんどり悪いで)』と思うが、これが手作りというところか。


(コンサートの中入り)

 聴衆は約40人くらい。
 みんな中高年。

 やまんばさんもことわっていたが「50歳代以下はロシア民謡を知りません」。
 そのとおりかもしれない。

 ロシア民謡が広く親しまれた昔。
 冷戦時代、体制の違いが何かと議論になった時代。

 後には急速に色あせてしまったものの、一方の極へのあこがれを直接、間接に映していた時代だったという気がする。

 それはともかく、歌い終わるたびにニコッと微笑むやまんばさんの表情は実にすばらしい。


 (散会風景)

 いいコンサートだった。
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渇水の古座川水系

2013年07月26日 | トラウト
 久々に古座川へ。
 渇水でだめだろうと思いながら。

 最初の谷へ行くと干上がっている。



 ここは放流のない谷。

 なぜアマゴが少ないのか?
 なぜ魚体が小さいのか?
 とこれまで思ってきたが、どうも水脈が弱いようだ。

 それなら、とV字渓谷へ。



 水は少ないが一応流れている。

 さっそく朱帯あざやかなデカムツ。

 続いて出たのは小アマゴ。

 やはり反応は悪い。

 アッという間に終点の深みに。



 今回は水量が少なく、底が見えている。
 しかしここは必ずいる!
 と信じてミノーをキャスト。

 10回以上を投げて手ごたえ。

 後フックを丸のみにして上がってきた。



 いつもより小さい22cm。

 次いでもうひとつのV字谷へ。

 ここは入ってすぐ深みがあって奥へは入れない。
 いつも入口の深みで決める。

 しかし今日はどうだ。
 渇水で深みがなくなり、上流へ渡れる。

『これはうれしい。初めてや!』
 と奥をめざす。

 両岸の岩盤と天然林。
 初めて入ったが、明るい緑がとてもきれい。



 が、しばらく進んだところでやはり深み。



 水につかる気もなく、ここで断念。
 
 しばらく厳しそうだ。

 本日 水 温 20℃
     アマゴ 3匹(小~22cm)
 
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紀伊半島のアカメ

2013年07月24日 | 
 紀伊民報によると、富田川河口で117cmのアカメが釣れたとか。
 取り込みに1時間というからすごい力。

 紀伊半島にもいると聞いてはいたが、こんなに大きいのがいるとは。

 ぼくの釣友の一人(京都在住)が今年で6年目の高知アカメ通い。

 このことをメールで知らせると、「それは夢が広がります」との返信。
 また、これまでで最大の111cmを釣りあげたばかり!と写真があった。



 それにしても、アカメは絶滅危惧種らしいが、なぜなのだろう。

 住みにくくなっているのだろうか?
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大暑の串本

2013年07月23日 | トラウト
 大暑。

 京都から串本へ。

「なんと暑い」と思わず顔がゆがむ。

 日々の天気(温度)予報をみて、京都の知人はみんなぼくに言う。
「潮岬は気温が低く、エエね」と。

 しかし、いつも体感するのは串本の夏の厳しさ。

 串本は湿度が高いのか、潮風の影響なのか、蒸し暑さは格別。
 洗濯ものがスカッと乾ききらない感じもその関係なのか。

 さて、手ぶらで古座川の偵察。


 
 予想どおり、水は少ない。

 これは厳しそう。 
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クモの巣かきわけ

2013年07月19日 | トラウト
 釣友 森さんと笙の川水系探訪。

 今日はイワナの濃い谷へ。

 現地に着くと予想以上の増水。
「やっぱり日本海側は、よう降ったんや」と納得。



 森さんと二手に分かれて釣り開始。

 増水で歩きにくく、それ以上に釣りにくい。
 こんなとき、歩きながら
「この足元の泡の下、アマゴがビュンビュン逃げてるんやろなあ」と。

 水かさを増した瀬でイワナの重み。



 くねくねと暴れる23cm。

 アマゴは不在?
 と思っていたら洗掘された杉の根元で小アマゴ。

 さらに上がって、やはり水かさの増した瀬でアマゴ。



 朱点の薄い、ヤマメとの交雑種のような1匹。
 眼の金ぶちがいい。

 が、早瀬で不覚にも転倒、ずぶぬれ。

 森さんと合流。

 森さんは26cmのイワナ。
 それに尺イワナを目の前でバラしたとのこと。
 おしい!

 元々今日は涼しく、寒々。

 早々に退散。



 本日 水温 19℃
    イワナ6匹(17~23cm) 
    アマゴ6匹( 小~23cm)
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「違法ハウス」

2013年07月17日 | 日々
 テレビ報道で「違法ハウス」を知る。

 既存の事務所ビルなどを改造。
 細かく間仕切って低所得者に賃貸するというもの。

 中には一室で見ず知らずの他人と同居。
 窓のない部屋も・・・。

 衛生面、防災面など環境は劣悪だ。

 都内では相当の広がりがあるという。

 
 背景には非正規雇用の広がりがあるというが、確かに。

 しかし、生活苦は昔からあるものの、その広がりと深まりは際限ないという思いだ。
 
 この国はズブズブと沈みゆくかに見える。



 ところで、昨日リールを買った。

 日本ブランドながら、メイド・イン・ベトナムとある。
 そういえば、最近まで使ってきたリールはバングラディシュだった。

 日本ブランドの釣り道具、それらの外国での製造はもうずっと前からのこと。
 今、身の回りの日用雑貨の大半は輸入モノだ。

 「違法ハウス」の広がりもこうした傾向と根は同じなのだろう。

 どうしようもないが、気分は重い。
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増水はしたけれど

2013年07月15日 | トラウト
 京都はうれしくも雷雨続き。

 今日も午後から降るという予報。
 で、午前中賀茂川水系へ。

 川は増水しているが濁りはおさまっている。



 けれどもアマゴはいまひとつ。。

 ときおりルアーを追ってくるが、みんな反転。
 しかも魚影はみんな小さい。

 やっと小アマゴが1匹。



『今日は悪い日かな?』とあきらめ気分。
『いやいや、じっと辛抱していたらガツンと来る』
 と自分に言い聞かせながらさかのぼる。

 しかし最後まで成魚には出会えず。

 たまたま悪い日だったのか?
 それともアマゴたちは避暑に去ったのか?

 今日の水温、このエリアでは今季最高。



 本日 水 温 21,5℃
     アマゴ 4匹(11~14cm)
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