稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

日馬富士事件と貴ノ岩のこれから

2017年11月30日 | 日々
 29日、横綱 日馬富士の引退会見。

 相撲を続けるのはむずかしいと言われていたが、そのとおりになった。

     

 やむをえまい。

 暴行事件で引退した力士として、まだ記憶に新しいのは同じくモンゴル出身の朝青龍だ。

 ただ、朝青龍の場合は暴力事件だけでなく、それに先立つ素行が感心できなかった。

 が、日馬富士はそんな横綱ではなかったはず。
 油絵の絵画展を開き、法大の大学院で企業論などを学ぶ、いわば文化人でもある。

 その日馬富士が暴力?
 しかも報道で知るかぎり、かなり執拗に?

 いったい何が?と首をかしげざるをえない。

 この事件、未解明な部分もあるが、
報道が事実なら相撲協会は根深い暴力という風土に厳しい態度で臨むほかなかっただろう。

 一方、貴乃花親方の振る舞いにも不可解な点が多い。

     

 ただ、ぼくとしては、協会に連絡しないまま被害届を出したことの是非はともかく、
結果的にこの事件を明るみに出し、協会に暴力追放をさらに迫ったことの意義は大きいと感じる。
でなければ協会内部で揉み消されたかもしれないからだ。

 心配なのは被害者たる貴ノ岩だ。

     

 日馬富士の引退はモンゴルでも国民の間で惜しまれているようだ。
 この情況、貴ノ岩に白い目を向けさせることになりはしないか?

 最悪の場合、貴ノ岩は日本にいるモンゴルの力士の間ではもちろん、
母国でさえ居場所を失うおそれはないだろうか。

 被害届の提出が、もしも本人の意思よりも貴乃花親方の強い意志によっていたとしたら
ますます貴ノ岩は悩み、苦しむことになろう。

 杞憂にすぎなければいいのだが。
 
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京の紅葉(2017)

2017年11月25日 | 日々
 今年の11月は冷え込みが急激だった。

 おかげで紅葉も早くなった。

 もっとも、今年は雨や暗い曇りの日が続き、どうなるかと案じたがやっとこ
こにきて晴天となった。

 夕方、近くのモミジを見にテクテク。

 川沿いのモミジに陽があたり、きれいになっている。

     

 山間部に近いぼくの近所。
 毎年モミジ見物でにぎわうが、ここ数年は「ゴッタ返す」と言ってもいい。

 中国や台湾からの観光客、それにイスラム系の観光客も増えた。

 おかげで道路はたびたび渋滞。
 というのも、観光客はバス代の小銭のやりとりや運転手との話など
で時間がかかってしまう。

 バスが道をふさげばたちまち車の流れは止まってしまうというわけだ。

 さて、モミジの森。

     

 陽が傾き始め、観光客も少なくなっている。
 晴れた日はこれから日没前までが最高にきれいなのだが・・・。

     

 モミジの秋がもう終わる。

 もうしばらく・・・と哀願したくなるような輝き。

     

 今年は久しぶりにいい紅葉だ。
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子がかすがいなら

2017年11月21日 | 日々
 先日の串本での釣り。

 釣りのついでに実家 稲村亭へ。
 
 もっとも、その実家も手放し、すでに自分のものではないのだが。

 近所の人の話では、遠からず宿泊施設に改装されるらしいとか。

 実家を訪ねたのは一年ぶりだ。

 この一年、兄弟にも会えていない。

 そう思うと、実家というもの、やはり家族、兄弟にとって拠り所なのだとし
みじみ。

 また、両親が存命のときもみんなが寄り集まったものだった。

 「子はかすがい」というなら、兄弟たちにとって両親、実家もまたかすがい
だ。
 
 門扉のところで眺めた実家 稲村亭。

     

 帰省して車を乗り入れると、両親がニコニコ出迎えてくれた。
 それももう遠い日のこととなってしまった。
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メッキ再戦

2017年11月19日 | 
 朝から根魚遊びに挑戦。

 昨年の今ごろ、初めてムラソイに挑戦した磯へ。

     

 ところが今年は現れない。

 岩場の陰から飛び出してくるのは

     

 アナハゼばかり。

 やっと小さいのがワームにかかった。

 これはガシラ風だが何やろ?

     

 15時30分、昨日に続きメッキングに。

 今日は小型のトップウォーターから開始。
 間もなく水面を割ってメッキ。

     

 が、今日もこのあとが続かない。

 中学生か小学生か?少年が二人で中型ジグを投げている。

 何を釣っているのか尋ねるとヒラメだという。

 ということは、ぼくが昨日釣ったヒラメも偶然ではなさそうだ。

 さて、その後のメッキ。
 夕暮れまでねばったが、2匹追加したのみ。

 どうも今年も勢いはいまひとつのようだ。

 夜は今日もアジング。

 しかし鋭い冷え込みに加え、北寄りの強い風。

     

 釣友 山田さんも来ていたようだが、退散してしまったみたい。

 ぼくも鼻水をすすりながら早々に退散。

 本日 根魚? 1匹(16cm)
     メッキ 3匹(14~20cm)
     ア ジ 2匹(16~18cm)
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南紀串本のメッキ 2017

2017年11月18日 | 
 1年ぶりのメッキング。

 昨年のメッキ不漁、今年はどうかとワクワク。

 串本の釣友 寺島さんの事前情報では「今年は釣れるけど小さい」。

 さて、15時ちょうど現地入り。

 最初の1匹が釣れたのは約30分後。

     

 いよいよ始まったか?と思ったが後が続かない。

 ポツリ、ポツリと間を置いてヒット。

 確かにメッキはいるが、寺島さんの情報どおり、大きいのがかからない。

     

 が、暮れてきた頃、重い引き。

 これは25cm超えか!

 けれども、リールを巻き上げるたびに竿を絞り込んでいくではないか。

 ためて、再び巻いてはまたまた絞り込み。

 これはメッキじゃない・・・。

 と思ったら赤茶色の魚体が水面に。

 ヒラメやがな!

 これは1号ラインでは上がらん。

 50メートル余り離れたスロープに向かって慎重に引っ張る。

『バレてくれるなよ・・・』
 と念じつつ、スロープに到着。

 波に乗せてズリッ、ズリッ。

 やった。

     

 大物とはいかないが、結構な41cm。

 この歯、いつ見ても迫力。

 いつだったか、噛まれて指が血だらけになったことがあった。

     

 さて、その後はメッキの反応も鈍くなり、真っ暗ななか納竿。

 夜は串本港でアジング。

 久々にアジングのベテラン山田さんに再会。

 山田さん、スプリットでアジをコンスタントに。

 ぼくのキャロでは1匹だけ。

     

 どうも合ってないようだ。

 山田さん
「いやあ、神田さん、毎晩通えば状況に合ってきますよ。」

 以前に釣りまくったキャロ方式、どうも合わないようだ。

 こうし初日は終了。

 本日 メッキ 7匹(13~20cm)
     ヒラメ 1匹(   41cm)
     ア ジ 1匹(   16cm)
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拾い合ったなつかしい青春の夢

2017年11月14日 | 日々
 社会変革やその道筋、運動方法等々について、あきもせず論じ合った
大学時代。

 お互い若く、将来はもっといい時代に・・・という楽観にも包まれていた。

 当時のその研究室仲間たちが一堂に会することになった。

 なにしろ卒業以来初めてのことだ。

 夜の飲食会場の事前確認などで、ぼくは朝から一足先に現地入り。

 すっかり様子が変わった駅前に驚き。
 いやこれだけではない、大学周辺もすっかり様変わりしていた。

 昔の面影は少しもない。
 と、思ったら大学前の食堂が残っているではないか!

     

 が、店の表に回ると「本日休業」の札。
 よく見ると、休業はこの日だけでなく、ずっと続いているような雰囲気だ。

 さて、定刻15時、大学正門前に三々五々、7人が集まってきた。

 お互い、風貌(特に髪の毛)も変わり、「〇〇君?、▽▽です」と
確かめなければならないほど。
 
 学内めぐり。

     

 当時の校舎のほとんどは建て替えられてしまっている。
 
 よく議論した木造平屋建ての学び舎、今はさら地だ。

 正門前の風景。

     

 政治的スローガンなどが書かれた立て看板はなく、看板用の錆びた鉄枠だけが
立っていた。

 夕闇迫る大学を出て、ぼくらは駅前の居酒屋へ。

 乾杯のあと、卒業後それぞれが駆け抜けた半生を尋ね合ったり、今の時代を嘆いたり・・・。

 会食の約3時間が過ぎたら次は喫茶店で延々・・・。
 いつしかここも閉店時刻となってしまい、一同ビジネスホテルへ引き揚げ。

 明朝にはみんな西へ東へと帰って行く。
 体調すぐれぬ者もめだってきたなか、ぼくらは再び元気で会えるだろうか。

 当時の仲間のひとり 林君(仮名)はすでに数年前この世を去っているのだ。

 青春時代に遠望した将来社会像、それはずいぶん違った現実として今ある。
 
 各々、その時代を駆け、再びこの地に集い、青春の夢を拾い集めたような一日。

 みんな元気で!
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定年後 釣り師になった人

2017年11月08日 | 日々
 久しぶりに琵琶湖に立ち寄る。

 今日は釣り人が少ない。

 釣りをしている人に話を聞くと、
「台風以来、バスがほとんど見えなくなり、釣り人も減りました」
 とのこと。

 変わったルアーを投げている人がいる。
 写真を撮らせてもらった。

     

 5本のソフトルアーがついている。
 小魚の群れを演出しているようだ。

「このルアー、実績はどうですか?」と尋ねると

「50cmくらいのバスが食ってくるんですよ」
 と答え、「ただし居ればですけど」と笑いながら付け加えた。

 それにしても見ているだけで楽しいルアー。

 商品名は「アラバマ」というそうだ。

 このあと、一人の釣り人と目が合った。

 お互い「アッ」。

 かつての職場の同僚だ。

 現役時代、顔は知っていたが、話したことはないし名前も知らない。

 確か釣りなどしていなかったはずだが・・・。

「そうなんです。
 ぼくも今年の春、定年退職したんですけど、趣味といえばパチンコくらい。
 それで何か趣味をもたなければと釣りを始めたところなんです。
 最初の3カ月、まったく釣れませんでしたけど、ベテランに教えてもらい、やっと釣れるようになってきたところです」
と楽しそう。

 今では琵琶湖のバスと日本海のイカ釣りに通っているらしい。

     

 何か趣味をもたなければ・・・と考えて釣りを始めたところがおもしろい。

 まあ、パチンコに明け暮れるよりはおススメだ。
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ザ・デストロイヤーに旭日双光章

2017年11月04日 | 日々
 この報道に接してびっくり。

 何が叙勲に結び付いたのだろうか?と。

 それはともかく、なつかしい名前だ、

 子どもの頃、プロレスといえばぼくら子どもに大人気。

 小学生のとき、プロレス中継が始まると体が震えることもあった。
 手には力が入り、後で見ると手のひらに汗!

 のちに「手に汗握る」という言葉を知ったけど、ぼくにとってすぐその意味
がわかったのはこの原体験による。

 日本側レスラーは力道山、遠藤幸吉、芳乃里、豊登・・・。
 外国人はオルテガ、Mrアトミック、やがてザ・デストロイヤーに。
 忘れてならないのはレフェリー 沖識名の名前。

 外国人レスラーが来日するたびにそのスゴさが事前にアピールされた。

 そのたびに「今度は力道山でも勝てない」と思ったものだった。

 ザ・デストロイヤーは単に強いだけでなく、頭のいいレスラーだったという
印象が強かった。

      
 
 その彼と力道山との死闘は確か引き分けだったが、四の字固めはハラハラし
たもの。

 プロレス人気。
 今は見る影もない。

 が、写真や映像で知る街頭テレビに人だかりした時代。
 テレビのゴールデン・タイムにプロレス放送があった時代。

 ザ・デストロイヤーもすでに87歳だとか。

 改めて遠ざかる昭和を実感するとともに、力道山たちの興業力、企画力に
脱帽する。
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平穏に老いることのむずかしさ

2017年11月02日 | 日々
 かつての職場の同僚 田原君と再会し、四方山話。

 田原君はまだ現役で、定年後のぼくにいつもその後の職場のことを教えてくれる。

 先日、藤坂(仮名)さんが職場に訪ねてきたという。

 藤坂さんといえばとっくの昔に退職された幹部の一人。

 その藤坂さん
「近々ロシアから使節が来るので準備の打ち合わせをしなければ・・・」
 などと意味不明のことを話して帰っていかれたらしい。

 あとからご家族が「大変ご迷惑をおかけしまして・・・」
 と謝られたそうな。

 藤坂さん、かなり進んだ認知症であるらしい。
 
 氏のことを知らない若い同僚たちには笑い話かもしれない。

 けれども家族はもちろん、昔の氏を知るぼくにとっても胸が痛む話だ。

 今日は、田原君と分かれたあとも藤坂さんのことが頭から離れない。

 平穏に老いることのむずかしさ・・・。

     

 山際はもう秋の気配。

 ぼくはどんな老い方をするのだろう?とボンヤリの日。
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