稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

水かさ増えて生き生き

2014年04月30日 | トラウト
 ほしいと思っていた一雨。

 先日釣果なしの賀茂川水系へ。

 濁りは?
 と案じたが、澄んでいる。

      

 最初にルアーをくわえ込んだのは18cmのきれいなアマゴ。

     

 今日は瀬が活発。

 ルアーを追って、黒い影が繰り返し走る。

 前回、瀬は沈黙。
 というより、増水でいい瀬があちこちに現れたといった方がよい。

     

 反対に、前回ルアーについてきては反転していったアマゴたち。
 その場所の多くは流れのゆるやかなタルミだった。

 今日はそのタルミは留守。

 やや深くなった砂地、勢いのある流れ。
 ここでも、少しいいサイズのアマゴ。

     

 やはり、増水は味方。

 和歌山串本の釣友 寺島さんからは「古座川は渇水で、さっぱり」の報。
 この雨で回復したのではないか・・・などと思いつつ納竿。

 本日 水 温 13℃
     アマゴ 12匹(17~20cm)

     
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竹本住太夫さんの引退を惜しみつつ

2014年04月28日 | 日々
 4月27日、人形浄瑠璃文楽大夫 竹本住大夫さんが大阪公演を終了。
 これから5月の東京公演に臨み、いよいよ引退となるようだ。


 (国立文楽劇場のホーム・ページから借用)

 先日、テレビで竹本さんの日常の稽古を拝見。

 脳梗塞による障害を乗り越えて励む姿には頭が下がった。

 それとは別に、この人の語調。
 純粋培養されたような大阪弁。
 いつまでも残ってほしいもの。

 一方、文楽といえば、橋下大阪市長が一定の客入りがなければ助成金は出さないと言明。
 賛否両論となった。

 正直なところ、ぼくも助成金の支出には抵抗を感じている。

 ずっと以前、ぼくも大阪の劇場に足を運んだことがある。
 ところが、その「語り」の多くは理解できなかった。
 
 言葉の古さなど、予備知識なしにはわかりにくい。

 元々は古い時代に大衆芸能として興ったようだ。
 けれども、今の時代、そのままの形では受け入れはむずかしいようにみえる。

 竹本さんら関係者の芸への真剣さ、情熱はわかる。

 が、公的助成なしに成りたたない、というのはどこかいびつに感じる次第だ。

 どんなものか?
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笙の川 春めいて

2014年04月25日 | トラウト
 久しぶりに敦賀 笙の川へ。

 道中は混雑。

 国道のあちこちで工事。
 これって、ひょっとして消費増税後の緊急対策工事?
 とにかく異常に多い。

 さて、笙の川。
 
 道路ぎわに黄色い小さな花がいっぱい。
 虫もさかんに花から花へ。



 やや深いところで最初のヒット。



 久しぶりに目にするアマゴ。

 続いてイワナ。



 前回はまったく反応がなかった瀬に出ている。

 水温も上がったか?
 と思ったが、13℃。

 先日の賀茂川水系に似て、反転していくのが多い。
 それでも、今日はけっこう楽しませてくれる。



 ただ、盛期のようなどん欲さはまだない、という感じ。

 まとまった雨がほしいところ。


 本日 水温 13℃
    イワナ 3匹(16~18cm)
    アマゴ 3匹(18~21cm)
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久々の渓流

2014年04月22日 | トラウト
 体調を崩し、しばらく禁欲の日々。

 やっと回復してきたので、賀茂川水系の偵察。

 思いのほか、水が少ない。

 川原にスイセンが二輪。
 絵に描いたような鮮やかさだ。

    

 ところが、アマゴはさっぱり。

 久々の渓流歩き、息が切れる。

「今日はやめようか・・・」
 と思ったときにようやく黒い影。

「おっ、いるいる」
 と気をとりなおし、また進む。

 上流から、ときおり椿の花が流れてくる。
 今は野生の椿が満開だ。

   

 が、アマゴは魚影を見せるものの、すべて反転。

 どうも今日はこの一帯、食い気がないもよう。

 渇水だから?
 それとも水がまだ冷たいのか?

 久しぶりの渓流歩き、疲れた。

 本日 水温 13℃
     釣果 なし

 


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セウォル号の惨事

2014年04月20日 | 日々
 セウォル号の捜索が続いている。

 厳しい状況のまま、時間が過ぎていく。

 転覆、沈没の直接の原因はじめ、船内に多数が取り残された経過をみると、人災以外のなにものでもない。

    

 いち早く脱出した船長以下船員たちの行動はどうだろう。
 法律上の義務はもちろん、倫理的にも許されるものではない。

 異常事態が起こったときのマニュアルがあったそうだ。
 1 落ち着かせる。
 2 救命胴衣をつけさせる。
 3 救助船の到着(予定)情報を知らせる
 4 避難させる

 アナウンスした者は1、2までは放送したらしい、
 が、そのあとは船長の指示で脱出したそうだ。

 映像では、客室で救命胴衣を着けた船客が座っているのがあった。
 彼らは放送に従って次の指示を待っていたわけだ。

 なんと残酷な・・・。

 情報では、この船ではそうした教育・訓練は一度もしていないとのこと。

 おそらく、船長はじめ、関係者には「想定外」のことだったろう。

 これは船長個人というより、組織(会社)の危機管理の問題ではないだろうか。

 ぼくは昨年10月のブログで、安部整形外科の火災を取り上げた。

 病院職員の中で最初に火災に気づいた看護師が適切な行動をとれなかったこと。
 その背後にある病院という組織の危機管理の欠如、そこに共通の問題をみる思いがする。

 セウォル号、大半が手つかずでおさまったままの救命ボートの映像。
 残念でならない。

 奇跡を祈りたい。

 
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「ていねいすぎる言葉」

2014年04月16日 | 日々
「丁寧すぎる言葉に不快感」という記事(読売)

「(飲食店で店員に)ビールのお代わりをもらってもいいですか?」
「(同じく)お会計してもらってもいいですか?」といった例示。

      

 この「いいですか」言葉。
 初めてぼくが聞いたのは5年以上前の視力検査のとき。

「このイスに座ってもらってもいいですか?」と検査職員。
『エッ?・・・変な言い方やなあ』
 と思ったが、このころから、この言い回しは爆発的に増えた。

 本来日本語の「いいですか」は行う側が相手に許諾を求めるもののはず。
「タバコを吸っていいですか?」
「入っていいですか?」

 昨今流行の言い回し、どうみてもおかしい。

 そう言えば、コンビニなどで言いまわされた「○○円からお預かりします」、
 この「から」言葉も一時期話題になったが、最近はすっかり下火になった感。

 とはいえ、言葉は生きモノ。

 何がはやりだすかはわからない。

「本来の使い方は・・・」などと愚痴っていると世の中からはみだしそうな雰囲気。

 こんな言い回しも、いつかは標準的な日本語として定着するかもしれない。
 
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春の森

2014年04月12日 | 日々
 しばらく体調が悪く、釣りにも行けない。

 外を見ると、比叡山もヤマザクラのにぎわい。

 この景色を見ようと久しぶりに山へ。

     

 みごとなにぎわい。

     

 新緑がわずかに出始め、やわらかい色合いだ。

 この冬、からみついたツルを切り刻んだヤマザクラの下へ。

     

 ソメイヨシノとは違う長い幹。
 その先端に、花びら。

 この大木はここまで、どれだけ開花、落葉を繰り返してきたのだろう。

 せめぎ合う森にあって、ヤマザクラに限らず、木々の一本、一本が奇跡のように思える。

 頭上のあちこちで「パチン、パチン」という音が絶えない。
 そのたびに、あたりに「カサッ、カサッ」という音。

 近づくとこれ。

     

 山ふじが実を落している。
 実をおさめていたサヤが次々とはじけているのだ。

 春の森、実に生命に満ちあふれている感。

     
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小保方会見

2014年04月11日 | 日々
 日本中の耳目を集めた小保方さんの会見終了。

 ひとまず安堵した。

「第二の佐村河内か!」
 という一部の下馬評はあたらなかったからだ。

 それでもスッキリしたわけではない。

 新聞広告欄にさっそく「オボちゃんは『かわいそう』なのか、『したたか』なのか」(週刊現代)といった見出しがおどる。

 こんな話題がしばらく続くのか。
 白黒がつくには時間がかかりそうだ。

     

 一方、組織論の太田肇教授(同志社大学)のコメント。
「研究機関が研究を管理したり、チェックを強めたりすると、研究者の自由がなくなる。・・・今回の問題は理研というよりも、むしろ論文の共同執筆者の責任が問われるのではないか。・・・」
(朝日4月10日)

 スタップ細胞の真偽はともかく、ぼくもこの点を案じる。

 小保方さんと併せて理研の責任が問われる今の流れ。

 おそらく間違いなく、こうした機関は今後、研究者たちの論文発表の「指導」に深くかかわってくるだろう。

 そうなれば、研究者たちにとって、この機関内部の承諾を得るだけで大変な労力を要することとなるにちがいない。
 転じてそれが例え荒削りであったとしても未来につながる新しい芽を摘んでしまうことになりはいはしないか。
 
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舌禍

2014年04月08日 | 日々

 「みなさん、愛人を2、3人住まわせてください」

 とは企業経営者らが参加したシンポジウムでの橋下市長の弁。
 (YAHOO!ニュースから)

 御堂筋の規制緩和のPRに伴う冗談らしいが、いささか品位に欠ける。

 これをとりあげた報道に対し、橋下市長は早速怒りのコメント。


 舌禍といえば、ひとつの特徴があると感じる。

 元首相 森氏のようなところかまわずのタイプは別ながら、起こりやすいのは限定的な場。
 例えば、国会議員が地元に帰って後援会で講演する場合などがその典型だ。

 今回のシンポジウムも、ある範囲での催しという性格が影響していたのかもしれない。

 そうした状況は、講演者をして緊張感を落とさせるようだ。
 ここに「受け狙い」という動機がからむと講演者は危ない領域に入る。

 という構図かもしれない。

 ぼくら凡人には縁遠いことながら、公人というのはなかなか窮屈。

    

 さて、京都市内のサクラも盛期を過ぎようとしている。

 そろそろヤマザクラが主役になりそうだ。

 
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五島列島 福江島

2014年04月06日 | 
 長崎の五島列島。

 ここは長崎市から西約100キロに位置する。

 過去には五島氏が治めていたとされる。
 今も残る石田城の石垣。

 けれども、このさいはての島にあっては戦国時代も平穏だったのでは・・・とさえ思えてならない。
 とにかく本土からは遠いのだ。

 島のいろいろな観光地をめぐったが、ぼくにはあまり心の動くものはなかった。

     

 ただ、この島には教会が多い。
 というより、天草、長崎はじめ、それは西海一帯の特色だといえるだろう。

     

 バスガイドに尋ねると、その元はやはり西欧の宣教師たちの布教活動によるようだ。

 ただ、秀吉の時代に始まったキリシタン弾圧。
 それ以降、キリスト教徒たちは、いわゆる「隠れキリシタン」となって、うわべは仏教徒を装いつつ、その信仰を守りとおしたとのこと。

 ということは、徳川時代の長い間、彼らはひそかにキリスト教を伝えていったわけだ。

 現存する教会が建設されたのは明治以降。
 宣教師、神父といった職業的宗教家が不在のまま、信仰を伝えぬいたということは驚異というほかない。

     
      (オオタニワタリに囲まれたマリア像)

 おそらく日本的変容も遂げながらではあったろうが、その真摯な臨み方には感心せざるをえない

 さらには、死の危険を冒してまでもその信仰を貫いた人々にとって、その源には何があったのだろうという尽きない疑問も改めて湧く。

     

 そんな思いを胸に帰路に着いた次第だ。

 
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