稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

日本も捨てたモンじゃない

2019年04月30日 | 日々
 中国が廃棄プラスチックの輸入禁止に踏み切ったのは少し前。

 これにタイやベトナムなどのアジア諸国が続き、
日本でも廃プラが行き場を失っているという話を聞く。

 不安なのは、ぼくらがせっかく分別している可燃ごみとプラゴミも
結局最後は同じ炉で燃やされるのでは?ということだ。

 ところが、先日のBS1で「脱プラスチックへの挑戦」があった。

 日本環境設計という会社がペットボトルを化学的な方法で分解する技術を
もっているという。

     
       (日本環境設計の工場 BS1から)

 普通のサイクルはこうだ。
 石油→樹脂→製品→ゴミ→製品

 ところがこのサイクルでは素材が劣化し、最終的にはゴミになるらしい。

 同社が開発したのは
 石油→樹脂→製品→ゴミ→樹脂→製品という半永久的リサイクルだとか。

 この技術をもっているところはほとんどなく、
国際的にも注目されているらしい。

      
      (フランスでのフォーラムでプレゼンする社長 同上から )

 環境問題というと、とかく欧米の後塵を拝しがちな日本。
 こんな技術で環境問題に貢献できれば、誇らしい。

 プラゴミ問題の課題はこれだけでは解決しないけれど、
ぼくらにできることがあれば・・・と願うばかり。
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「ヴァケイション」の時代

2019年04月29日 | 日々
 BSで何気なくチャンネルを送っているとコニー・フランシスの姿。
「song to soul ヴァケイション」という番組だ。

 ヴァケイションがヒットした60年代のはじめ頃、
ラジオからはいやというほど流れてきたのを思い出す。

 当時のぼくには「またか!」、
 けど今聴くとなつかしい。

 団塊の世代なら多かれ少なかれそんな記憶も共通しよう。

 番組でインタビュ―に答えるコニー。
 あの当時の面影はどこにも見られない。

     
     (「song to soul ヴァケイション」から)

 1938年生まれというからもう80歳。

 かつて新聞で知ったが、レイプ被害にあって長く苦しい時期を過ごした
そうで、とても気の毒なことだ。

 60年代はともかく、
その後ぼくはコニーの歌のうまさにとても惹かれていった。

 コニーは日本語録音もよくやっていたが、
ほかにドイツ語など十数か国の言葉で録音していたらしい。

 インタビューでは「日本語がいちばん簡単だった」という。

 それは彼女がイタリア系であるからだとか。
 発音の基礎が似ているのか?とても興味深いことだ。

     
      (「song to soul ヴァケイション」から)

 ただ、ぼくの主観ながら、彼女はたくさんのヒット曲に恵まれたけど、
名曲にはそれほど・・・という気がしてならず、そこが惜しまれる。

 ぼくはコニーのたくさんの歌のなかで一曲をあげるなら、
迷わず「ボーイ・ハント」を推す。

 これはコニーの名唱中の名唱だと思うがどうだろう。

 ずいぶん遠くなったあの時代ではあるけれど、
ぼくには今もひとつの原点だ。
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再びイワナの谷へ

2019年04月23日 | トラウト
 今日も土手にはタンポポがいっぱい。

   

 気分よく源流部を目指す。

 前回、追いすらなかったイワナの谷、今日はどうか。

 まずはヤマメ。

   

 そうしてほどなくイワナ君。

   

 やっぱり動き出したようだ。

 木々は新しい緑の装いを始めている。

   

 この時季の渓流はよく陽がさし、明るくて気持ちがいい。

 川面を低く飛ぶ真っ青なカワセミを二度も目にした。

 ただ、雨が少なく渓の流れは貧弱。

 イワナたちは小さな流れ込みや段差にも潜んでいるがみんな小さい。

 増水待ちかな。

 引き揚げようと車に向かっているとき、おじいさんに出会った。

 ニコニコしながら「なんか釣れましたか?」と尋ねてきた。
「イワナなんですけど・・・」と答え終わらぬうちに
「アマゴォ、そりゃいい、天気もいいし」
「・・・」

 岐阜から山菜をとりに来たというが、運転は大丈夫かいな?

   

 本日 水温 13℃
     イワナ 6匹(14~17cm)
     ヤマメ 2匹(16cm)  
 
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イワナどころやない

2019年04月20日 | トラウト
 今日は滋賀のさびしい山中へ。

 釣友 椿さんと「あの谷はイワナがいるかもしれん」などと言っていたところだ。
 
 が、谷に入るとうんざり、堰堤の連続。
 これでは自然繁殖もむずかしかろう。

    

 この堰堤下なら出るか?などと期待したがさっぱり。

 三つ目の堰堤は大きい。
「ここなら、ひょっとして!」と再び期待がふくらむ。

 ところが堰堤の壁に「ンッ?」

『これはひょっとして・・・』 

 あれは上着、それにズボン・・・
堰堤の上からロープで吊り下がっているのは人ではないか!

 すぐ道路に出て110通報をしよう!

 けど、待て待て、まちがっていたら大変。

 そっと近づいてもう一度確かめ、「ん、人にまちがいない!」

 こうして通報し、警察・消防に引き継ぎ。

    

 事情聴取を終え、パトカー、消防車、救急車合計7台が集まった現場を後に。

 いったい何を苦に自死の道を選ばれたのか。
 確認のときに目にした白っぽい頭髪がまぶたから消えない。

 本日は早々に納竿。
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新緑とスイセンをながめつつ

2019年04月18日 | トラウト
 暖かい日。
 川岸の木々には常緑樹の深い緑に混じって新緑が少しずつ。

    

 かすみのかかった景色をさらにやわらかくしているかのよう。

 早速イワナ君。

   

 この水域でイワナを見るのは今季初めてだ。

 瀬は相変わらず動きが少ないながら、それでも忘れたころに飛び出してくる。

   

 今日はけっこう釣れる、というより手にすることができる。
 
 もっとも活性が上がったようには感じられない。

 ひたすらバラさぬよう、ていねいに、慎重に取り込んだからかな。

   

 川原のスイセンがとてもあざやか。。
 
 まるで人が植えて回ったかのようで、とても野草とは思えない。

       

 間もなくヤマメたちの活性もグーンと上がるだろう。
 
 本日 水温 13℃
     ヤマメ 9匹(15~21cm)
     イワナ 2匹(17~19cm)
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食の安全 信頼回復はいつの日 

2019年04月15日 | 日々
「日本の食品は安全な基準をもとに出荷されている」となっていた一方、
新たに「韓国の(福島原発被災周辺県の)水産物の輸入禁止を認める」という。

 これが「逆転敗訴」といわれた先日の世界貿易機関(WTO)の裁定だ。

 要するに、輸入を認めるかどうかはその国の裁量に任せるということだ。

 被災関係県の水産業者たちの落胆は大きい。

   
     (宮城のホヤ漁 読売テレビ「バンキシャ」から)

 もっとも、韓国での取材によれば、韓国の禁輸が解かれたとしても、
韓国民の不安は根強く、日本からの輸出量が大きく伸びるとは考えにくいのが実情のようだ。

 事情は多少の違いはあれ、中国、台湾をはじめ多くの国々にも見られるそうだ。

    
    (韓国の市場風景 日本の海産物はほとんどない 同上)

 実際、福島の原発処理もまだ緒についたばかり。

 漏れ出る汚染水も完全には止められず・・・などの実態を考えると、
この不安を拭い去るにはおそろしい時間、いや年月がかかるのかもしれない。

 ところで、これに関係して思うのは日本全体の安全の信頼度のこと。

 12日、スズキのブレーキの安全検査の不正が大々的に報道された。
 同じ日に大和ハウスの違法建築2000棟の件も。

 レオパレス問題の記憶もまだ新しい。

 日本の大手メーカーの度重なる不正は枚挙にいとまがない。

 加えて先の国会で問題にされた政府の統計不正。

 ぼくらの国は官民問わず、信用できるものがどんどん
なくなっていっているのではないか?

 そんな不安と無力感におそわれる。

 こんな状況ではいくら政府が「日本の食品は厳正な検査をしているから安全」 
と宣言しても「ホンマか?」と思ってしまうのだ。

   
  (要望に応じて出されるという試験結果証明書 同上)

 各国からの根強い不安。
 そこにこんな日本の最近の傾向が拍車をかけていなければよいのだが。

 
 
    
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笙の川水系 源流部にて

2019年04月13日 | トラウト
 少しずつ春らしくなってきた。

 土手のタンポポは陽光を浴びてとても鮮やかだ。

    

 ただ例年なら同じように咲く野生のスイセン、
これが川岸の荒れでずいぶん少なくなったような気がする。

 3月から少しずつ釣れている笙の川水系だがまだ上向かない。

 源流部の様子はどうだろう?と今日は奥へ。

 最初のプール状の流れ込み。

    

 投げてみようと思ったら早速バシャッと派手にライズ。
 水面を飛んでいる虫をねらっているらしい。

 ルアーには何の反応もなし。

 ほどなくその上流で1匹が釣れた。

    

 かなり黒いがこれはアマゴ。

 放流をヤマメに切り替えた漁協だが、
このあたりまで放流には来ていないのだろうか。

 とにかくいずこの漁協も高齢化と人手不足では致し方ない。

 このあとも瀬で少し釣れた。

 釣れるところはやや長く深い瀬ばかりに見受けられる。

    

 ここのアマゴたちはみんな黒い。
 やはり源流部の春は遅いといえそうだ。

    

 本日 水温 9℃
     アマゴ 4匹(15~18cm)
 
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憧れるファドの街 リスボン

2019年04月10日 | 日々
 BSで
「世界ふれあい街歩き ファド響く坂の街 リスボン」。

「ファド」とはポルトガルの民族歌謡と言えばいいか。

 ぼくが初めて耳にしたのはずいぶん以前、
アマリア・ロドリゲスの歌だった。

 日本風にいえば「こぶし」のきいた細かなビブラートを多用した唱法だ。

 もともと民族音楽が好きだったぼくはすぐに魅了されてしまった。

 さて、この番組の後半でリスボンの夜の街が映し出される。

     
       ( NHK BS「世界ふれあい街歩き」から ) 

 そこではどこかの店からファドの調べが漏れ聞こえてくる。

 取材陣が店を訪ねると、この店では素人でも誰でも生オケで歌えるという。

 プロ風の衣装を決めた一人のおじさんが力をこめて歌っていた
(あまりうまくはなかったが)。

 リスボンにはこの種の歌える店、聴かせる店
(ファド・ハウス)がたくさんあるらしい。

     
           ( 同 上 )
 一方、ポルトガル・ギター(ギターハ)の哀しそうな音色は
その独特の奏法とあいまってなんとも切ない。

 ギターハあってのファドだという気がする。

 こんな街の雰囲気、憧れてしまうね。
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アマゴのライズがいっぱい

2019年04月07日 | トラウト
 一週間ぶりに賀茂川水系奥へ。
 
 陽が差し風もなく、今日は暖かだ。

 ただ、まとまった雨もなく水が急激に減っているのは心配。

 川原には小さな虫がいっぱい飛んでいる。

 釣り上がるとライズが目に。

   

 ところがルアーを投げても追いもせず。

 アマゴは無視したかのようにライズを続ける。

 今日はそんなところが何か所も。

 しかしやっと1匹がルアーをくわえ込んでくれた。

    

 シッポの角ばったアマゴ。

 これは冬を越したものにちがいない。

 というわけで、貧果ながらアマゴたちの目覚めを予感させる昼下がり。

 本日 水温 12℃
     アマゴ 1匹(17cm) 
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笙の川 荒れ果てた瀬で

2019年04月05日 | トラウト
 今日は久しぶりにかつての台風で荒れ果ててしまったところへ。

    

 やはり平坦な浅瀬がずっと続く。

 少し深くなったり、大石で影のできているところなど。
 試しにそのあたりにルアーを投げてみたが何も現れない。

 かつては両岸から木々が覆いかぶさっていたのだが。

 これからの大雨の繰り返しなどで少しずつでも変わってくれるのだろうか。

 やっと1匹が。

    

 現れたのはやはり少しえぐれた瀬。

    

 このあと中流域のひとつに転じたが、厳しい。

 だんだん先細りになってきた。

 本日 10℃
     ヤマメ 3匹(14~17cm)
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