稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

石田川水系 再び広い流れに挑み

2019年06月29日 | トラウト
 5月の連休明けに入ったエリアに再び挑む。

   

 知りたかったのは、初夏モードに入り、あの成魚たちはどうなっているか?
 もうひとつ、この広いエリアに稚魚たちはいるのかどうか?

 第一投目で小さいのがかかった。
 けれどもバラシ。

 あれはカワムツだったのか?

 ほどなくしていい手ごたえ。

 上がってきたのは体高のあるアマゴ。

   

 とはいえ、やはり朱点のないヤマメ風。

 そうして釣り上がっていくうちに待望の稚魚。

   

 朱点がくっきり出ている。

 ならば、先ほどバラしたのもアマゴだったのかもしれない。

 アマゴたち、このエリアで繁殖しているようだ。
 そうなら、節度さえ守られれば、
放流がなくてもこの川は生き延びてくれるかもしれない。

 うれしいことだ。

 それにしてもこの一帯。
 広く平坦なため、歩いては投げ、歩いては歩き、
やっとルアーを投げ込み次いでまた歩き・・・という具合。

      

 アマゴたちの移動も大変そう。

 先日、稚魚がいっぱいいた支流。
 そこはアマゴたちの揺籃の地に見えたが、ここはそれに比べて厳しそう。

 ところで梅雨が明け、真夏になると彼らはどうなるのだろう。

 興味は尽きない。 

   

 本日 水温 18℃
     アマゴ 9匹(12~25cm)

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イワナの谷 主は不在で

2019年06月25日 | トラウト
 笙の川水系、今日はイワナの顔を見たいと奥の谷へ出かけてみた。

 天気はすこぶるよく、空はも真っ青。

   

 ただ、減り始めた水かさが気にかかる。

 早速ルアーにかかったのはヤマメ。

   

 瀬でやや水かさの高くなっているところはねらい目。

 ところで肝心のイワナ、今日は姿を見せてくれない。

 やや深い瀬でいい手ごたえ。
 けど、これもヤマメ。

   

 奥へ奥へと進み、水が流れ込んで少し深くなったところ、
ここでようやくイワナ君。

   

 久しぶりにエエ顔。

 そろそろ近畿も梅雨入り。

 増水したらこの谷のイワナも活気づくか?

   

 本日 水温 18℃
     イワナ  1匹(19cm)
     ヤマメ 10匹(14~23cm)
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石田川水系 支流がたどる今後は?

2019年06月21日 | トラウト
 石田川水系、前回に続いて支流を遡上。

 最初にルアーにかかったのはこんなアマゴ。

    

 よくもまあこんな小さいのが!・・・という感じ。

 しかしここから上流、アマゴの追いは少なくなり、それも小さいのばかりに。
 
    

 かなり上がった地点で『これ以上はムダ』と早めに切り上げ、林道を帰り始めた。

 すると、長い竿を振っている爺さんがいる。

 『どうですか』と尋ねてみた。
「ああ、この下の集落で、去年放流したのがまだ残ってるかもしれん、
と聞いたんでここまで上がって来たんや。
なんとか1匹だけや。食べるのにせめてもう1匹ほしいんやけど・・・」

 山菜取りをしていた奥さんもやってきて、そのアマゴを見せてくれた。

    
      (見せてもらった19cmのアマゴ)

 エサ釣りも厳しいようだ。

 思うに、この支流の魚影の薄さ。

 それは成魚のかなりの部分が釣られてしまったこと、
そして今季は漁協の解散で放流なし、
それが貧果につながっているのではあるまいか。

 そんな気がしてきた。

    

 ただこの支流の稚魚の多さ。

 今年の産卵はともかく、少なくとも来年度には可能だろう。

 管理者がいなくなってしまった渓流。

 魚の減少→釣り人の減少→魚の自力回復→釣り人・・・。

 紆余曲折を繰り返しながら、そういう運命をたどるのだろうか。

 この先どうなっていくのか、興味は尽きない。

    
    
 釣る側の自制も大きく影響するだろうが、
豊かな昔々の姿を取り戻してほしいものだ。
 
 本日 水温 19℃
     アマゴ 11匹(12~17cm)
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あれからどうなった? 6月の石田川水系

2019年06月19日 | トラウト
 初めて石田川水系に入ったのは5月だった。

 あれからしばらく、6月になった。

 普通なら、さらに活気づくはずのトラウトたちはいかに?

 そんなワクワク感で再訪。

 今日は川幅の広い、やや下流域へ。

    

 先日の雨、このあたりはかなり降ったのか?
 増水で歩くのが大変。

 それはともかく、5月にはアマゴが姿を見せたポイント、
今日は不在がち。

 あるいは、ルアーを追って現れるが反転していくという渋さ。

『ヤレヤレ、車に戻ろうか』と思った最後のポイントでかろうじて1匹。

    

 やはり本流部ともいうべきこんな場所、6月は厳しい。

 とにかくアマゴたちの多くはどこかに去ってしまったかの感。

 ひと休みして次は支流へ。

    

 初めてのところだ。

 入渓して間もなく、早瀬でいい手ごたえ。

    

 体高のあるたくましいアマゴ、と言っても朱点がない。

 どうも石田川水系にはヤマメ風が多い。

 なぜなのか?
 知っている人がおられたら教えてほしい。

 釣り上がっていくと、12cmという小さいのも釣れた。

 これは自然繁殖したものだろうか?
 
 それならこの支流も漁協なきあと、希望がもてるというもの。

 この支流の魚影の濃淡はというと、
なんとも評しかねるというのが今の実感だ。

 ともかくまだしばらく通ってみなければわからない。

 本日 水温 17~18℃
        アマゴ 6匹(12~23cm)
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「We shall overcomeを歌った日」再び

2019年06月17日 | 日々
 森山良子の歌に「We shall overecomeを歌った日」がある。

 欧米をはじめ、日本でも60年代から起こった青年学生運動の高揚。
 その時代に思いを馳せた歌だ。

「あれから どれくらい この街は変わったのかしら」という箇所。

 作詞者 平野肇さんはここにどんな思いを込めたのだろう
といつも思うけれど、ロマンにあふれる歌だ。

 ただ「今も聞こえる 誰かが歌う声 この世界のどこかの街で」
という一句。

 ぼくは今どきそんな声は聞こえてはこない、と感じてきた。

 ところが16日、香港での200万人とも言われる大規模デモ。

     

 ぼくは天安門事件のような大規模衝突による流血の惨事を憂えていた。

 ここにきて「逃亡犯条例改正案」は撤回しないが延期という香港行政長官の発表。

 自由や民主主義などは力づくで踏み倒してきた中国、
にわかには信じがたい動きだ。

 この先どうなるかは予断を許さない。

 それでも We shall overcomeの叫びはよみがえったかの感。

     

 香港の人々に伝えたい。
 「加油!」と。

 
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渓流釣り ケガの怖さ

2019年06月14日 | トラウト

 ぼくのブログ友達でISONBOさんという人がいる。

「釣りに行く? 2」というブログを出しておられる。

 その最新記事で、足の「棒」を抜いたという。
 コメントで尋ねると、渓流釣りでの骨折がようやく治ったらしい。

「携帯での電波が届かないので、這いずって下りて来ました。
 足折ったのが午前中だったのが幸いでしたね」という返事。

 いや、確かに確かに。
 渓流釣りはこれが怖い。

 山中で電波が届かないところ。
 すぐ上の道を車がビュンビュン走っているけど、這い上がれない、
絶叫しても誰にも聞こえないなど。

 ぼくも歳とともに渓流歩きはずいぶん慎重になってはきたけれど。

 13日、釣りに行った。

   

 ここも遠くにトラックの走る音が聞こえる。

 でもケガしたら岩とヤブを這い上がらなければならない。

 飛び移り、飛び降り。
 この「飛び・・・」さえしなければと自分を戒めているところだ。

 ヤマメたちは今日もすごく元気。

   

 雨が近づいてきたようだ。

 さらに活気づいてくれるか。

   

 釣果 水温 19℃
     ヤマメ 29匹(12~23cm)
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串本の古民家ホテル 稲村亭の完成

2019年06月12日 | 日々
 6月9日、ホテル側のお招きを受けて串本へ。

 3年前、串本町に寄贈した我が元の生家 稲村亭は
長い改装工事を経てついに古民家ホテルとして完成したのだ。

   

 入口の鉄の門は撤去され、玄関に向かって明かりがともっている。

 改修された石垣、黒塀はとても落ち着いたたたずまいだ。

 客室に通されると広々とした空間。

   

 ここは3年前までぼくが寝泊りしていた部屋ながら、すっかり別モノ。

 浴室を見せてもらった。

   

 渡り廊下が設けられ、屋内外に二つの浴槽。

 この空間はぼくがいたころは物干し場であり、
引いても引いても生えてくる雑草との格闘の場だったが・・・。

 このホテルでは一日ひと組しか宿泊客をとらないというから豪華なものだ。

 夕食は奥の稲村亭部分で。
 最初に出されたマグロづくしの皿。

   

 ひとつひとつがていねいに調理されたという印象の個性的な味。

 シェフのこだわりを感じる一皿だ。

 が、感心したのは追いダシを使ったダシ茶漬け。

   

 料理のことは素人のぼくにもこのおいしさはわかる。

 カツオがこんなにウマかったとは・・・と感心。

 さて、食事を終え、あの風呂に入って就寝。

 が、使い慣れた家のはずが、なかなか寝つけぬ一夜となった。

 6月10日は午後から完成記念のセレモニー。

 マスコミ関係者がたくさん集まった。

   

 ぼくも元の所有者としていろいろなインタビューを受けることに。

 セレモニーが終わってやっと気分も楽になった。

 ただ、ぼくによくわからないのは、
串本の住宅地の中にあるこの古民家ホテル。

 いったいどんな人がどんな思いで泊まりにくるのだろう? ということ。

 それはこれからのスタッフたちの取り組みにかかっているのだろう。

 ふと、スタッフたちが東京や大阪など外からきた人たち、
つまり串本をよく知らない人たちで占められていることが気になった。

 もっともこの二日間、応対してくれたスタッフたちはみんな若く、
とても意欲的に見える。

 中途半端にこの地を知る人よりも
それをプラスに転じることができるのかもしれない。

 オープンは7月1日、
もう一軒の古民家 園部亭とともにスタートするという。

 順調であること、そうしてぼくの生家が次の時代に生き延びてくれるならば、
こんなにうれしいことはない。
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笙の川水系 源流部に転じたが

2019年06月08日 | トラウト
 今日は中流域がどうなっているかを見る。

 そう決めて臨んだ。

 車を置き下流に向かってテクテク。

 やっと入渓地点にたどりつくと、エサ釣りの人が長竿で!

 やむなく再び車に戻り、そこから源流部に転じる。

   

 早速1匹がかかった。

   

 これもアマゴ色の残る1匹。

 さらに釣り上がる。

 次はヤマメ風の1匹。

   

 ところが上がるにしたがい、成魚が少なくなってきた。

 かわりに稚魚がそこここでルアーを見にくる。

 メダカのようなコマかいのも。

 どうもここはヤマメたちの揺籃の場であるらしい。

 それはそれでうれしいのだが・・・。

 前の台風で崩れた山肌、倒木を乗り越えながら進んだが疲労困憊。

 ここで納竿とした。

 本日 19℃
     アマゴ・ヤマメ 15匹(13~21cm)
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始まったヤマメたちの夏

2019年06月05日 | トラウト
 御岳山麓の旅行で渓谷をながめていると無性に釣りがしたくなった。

 で、旅行から帰ってすぐに笙の川水系へ。

   

 御岳山麓と違ってここは暑い。

 けれどもヤマメたちは思った以上に活発。

 ここぞと思うポイントでは必ず!
 とは言わないが、かなりの確率でヤマメたちが顔を出す。

 3~4月頃とは大違いだ。

    

 小ブナのような稚魚までがルアーを追っては戻っていく。

 この川での繁殖が順調だと思えばこれもうれしい。 

 ここはイワナの少ないエリアだが、今日は小さいながら珍しくイワナも。

    

 ただ、この一帯、アマゴが結構多い。

 ヤマメに復したはずの漁協、放流しにくいところとあってここは敬遠?

 いずれにしても、ヤマメたちの夏が始まった。

 渇水さえなければいい夏になりそうだ。

   

 本日 水温 18℃
     イワナ      1匹(15cm)
     アマゴ・ヤマメ 25匹(12~20cm)
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白駒池周辺 原生林に見る生命の循環

2019年06月04日 | 
 ツアー二日目。

 蓼科の大滝、御射鹿池などを回ったが少々退屈。

   
     (御射鹿池)

 最後は長野県佐久郡にある白駒池。

 ここは日本で一番高いところにある湖だとか。

 駐車場からその池に向かって1キロ余りの遊歩道を行く。

 ここは苔の森として有名なところらしく、その種類も豊富なのだという。

 遊歩道から原生林をながめるとコメツガ、トウヒなど高山の針葉樹ばかり。

   

 その老木が倒れ、そこに苔むし、一面緑の地表となっている。

 よく見ると、あちこちに若木が育っている。

   

 さらに、苔をよく見るとそこには発芽した幼木がいっぱい。

   

   


 これはとても興味深い。

 原生林の生命の循環がひと目でわかるような光景だ。 

 こうして白駒池に到着。

   

 向こうには白っぽい幹が見える。

 あれはダケカンバかな?
 まだ葉が出ていないようで裸のままだ。

 こうして今回のツアーは終了。

 それにしても信州、山は高く渓谷も深い。
 こんなところでじっくり釣り歩いてみたいものだが・・・。
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