稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

盆踊りの練習

2012年07月30日 | 日々

 境内で盆踊りの練習が始まった。



 初盆の家は出なければならない。

 ぼくは子どものころから見たことはあるが、踊ったことはない。

 十三の部分から成るが、これがまた覚えられない。

 『わがことながら、どうもセンスがないなあ』と苦笑。

 あと三夜の練習で本番。

 早く終わってほしいもの。
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古道具

2012年07月26日 | 日々
 母亡きあと、家の中の使わない道具を整理。
 いつかやらなければ、と思い続けてきたこと。

 古い我が家の屋根裏にある物置。
 加えて離れにある物置。

 大正から昭和にかけて使い、しまいこんでいた道具も。
 そのひとつが桶、樽、たらい類。



 もうタガが外れて使えないものばかり。
『使えんモンなら処分しといてくれりゃエエのに・・・』などと愚痴ってしまいそう。

 それらを分解して金属、木、竹などに分ける。

 が、例えば手桶。
 分解しながら、昔の職人の技に感心する。

 板を丸く加工して筒状に。
 ぼくは、単にそれらはタガで締めつけられているだけかと思っていたが、板は相互に竹くぎで固定されていた。



 こんな風にして、水が漏れないことに感心。

 金属、さらにはプラスチックの出現・普及でこうした技術は一挙にすたれてしまったことだろう。

 北斎の富嶽三十六景に「尾州不二見原」というのがある。
 職人が富士を背景に桶づくりをしている画。

 精巧な技術を持った町の職人が、「人間国宝」でも「名工」でもなく、巷のおじさんとして、おそらくどこにでもいたということの不思議。
 さらに、そうした道具を当たり前のものとして使っていた先祖たちの生活。
 実におもしろい。
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古座川アマゴ調査(続き)

2012年07月25日 | トラウト
 うだるような暑さ。

 今日も調査続行。

 三つの支流。
 が、水なし、狭い等々で断念。

 時間があったので前に入った支流へ。



 今日は珍しく林業関係者のおじさんらに出会う。
 むこうもビックリ。
「こんなとこまで、何?」
「釣り?何釣れるん?・・・」
 と四人が集まってきた。

 アマゴ好きの二人とアマゴ談義。
 この支流、やはり漁協の放流はないらしい。
 釣り人も見たことがないという。

 そのあと入川。


 (西陽をあびて明るい緑)

 しかし減水でか、反応はいまひとつ。
 かろうじて1匹。



 本日 アマゴ1(18cm)
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河口のアジング

2012年07月24日 | 
 豆アジの季節でも、河口のは大きい、と聞く。
 そこで夜の河口へ。



 が、ライズも魚影も見えない。

 あきらめかけていたとき、「コンッ」 
 合わせる。 
 これは重い!
 なかなか姿を見せない。
 アジとはあきらかに違う。

 ドラグをゆるめながら、やっと銀色の魚影。
 『やっぱりセイゴか』
 が、体高がありすぎ。
 『チヌや!』

 しかし、2.5ポンド。
 上がらない。
 チヌを水面に出したまま、ゆっくりテクテクと引き上げ場所を探す。
 しかし、ない!
 20メートル後ろにはカゴらしきものがあるのだが、竿を置いたままでは・・・。

 こうなったら通行人を待とう。

 やがて、バケツを持ったおばちゃん。
 「渡りに舟」とバケツを借りる。

 上がった!
 


 キビレ、41cm。

 ひん曲がったジグヘッド。
 『よう上がった』とため息。

 本日はこれで終了。

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不発の谷 古座川アマゴ調査

2012年07月22日 | トラウト
 地図でみると奥の深い谷。
 そこに向かう。

 現地で農作業のおじさんに尋ねる。
「この谷、コサメはどうですか?」
「ここは昔からコサメはおらんよ」

 とは聞いたものの、やはり行ってみる。
 しばらく行くと、川の水が干上がっている。
『あらら!』



 さらに進むとチョロチョロ。
 どうもこの谷、川幅はけっこうながら、水脈は貧弱なようだ。
 アマゴが昔からいないということに納得。

 次の谷へ。
 ここはなかなかの水量、川幅も狭くない。



 最初のポイント。
 なんの反応もなし。

 さらに上流へ


 
 ここもいいところなのだが・・・。

 と、こうしてどんどん釣り上る。



 今度こそ!という4か所目のポイントからの入川。
 が、ここも反応はない。



 この日、カワムツだけは3匹釣れたものの、カワムツさえ数が少ない。
 ルアーを追う姿が極端に少ないのだ。

 最後は林道が崩れ、歩くしかない場所に。
 そこからの入川も釣果なし。

 水量も豊富、奥行きも深い谷。
 どうしてこうなのか?と首をかしげることしきり。

 不発の一日。

 本日 水温 19℃
    釣果 な し
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串本港のアジ釣り いまむかし

2012年07月20日 | 
 アジの一本釣り

 小学生の頃、郷里串本の夏。
 下校後よくアジを釣りに行った。
 
 友と連れ立ち、桟橋、漁協、防波堤を回る。
 アジの群れを見つけ、そこに座り込んで釣り開始。
 が、たいていは先に来た子どもらが群がっていた。

     
     (ある日の串本港桟橋)

 エサは生魚の切り身。
 漁協に行けば落ちていた。

 竹竿に通しの糸、おもり1個に釣り針という簡単な仕掛け。

 ギラギラする水面下、まばたきもせず、じっと目をこらしてはアジを誘い、合わせに備えたもの。

「偏光グラスでもあったら楽やったやろなあ」などと今さらに。
 
 アジはなかなか食ってはくれなかった。
 エサに近づいては迷ってか、離れる。この繰り返し。
 それでも突然くわえ込む。このときすかさず合わせる。

    

 水面から上がってくるアジは金色に光っていた。
 竹カゴに入れると、しばらくバタバタ。
 その音に満足しながら次をねらう。

 いつも不思議だった。
 アジはハリについたエサはなかなか食わないが、ハリから外れ落ちたエサは争って食った。
 子どもの間では、「ハリが見えているから警戒しているのだ」とハリを隠すようにエサをていねいにつけた。
 それでも結果は同じだった。

    
    (おばあさんアジ釣り師)

 サビキ釣りを見て

 ぼくが初めてサビキ釣りを見たのはいつだったろう。
 成人して、すでに釣りはしなくなっていたが、驚きだった。
 「こんな釣り方があったんか!」というくらいによく釣れていた。

    
     (おばあさんのサビキにかかったアジ君)

 「サビキ」や「オキアミ」、ぼくらが子どもの頃、見たことも聞いたこともなかった。
 サビキで釣れるときは、ひっきりなしに竿が曲がる。

    
      (おばあさん、ふたを開けて見せてくれた)

 これは釣りなのか?
 まるで漁!

 ぼくらの一本釣りの苦心は何だったのか?
 といった感想。

 ソフトルアー・アジング

 思いもかけず、この歳になってアジ釣り再開。
 腕はなかなか上がらない。

 が、ポツポツ上がってくるアジの金色の輝き。
 それを見るたびに心はいつしか小学生に。

 ただ、驚きはアジが一年を通して港内にいるのを知ったこと。

 子どもの頃、晩秋には港からアジの姿は見えなくなった。
 ぼくら子ども仲間の間では、「アジはもう外へ出て行った。また来年夏に来るんやでヨ」と信じられていた。

 それにしても、昔のように子どもが釣りをする姿はさっぱり見かけない。
 じいさん、ばあさんばかりだ。

     
      (大阪方面から来た子どもたち 5月)

 遠方から車で乗り付ける家族連れは別として、今の子どもたちはどこで何をしているんだろうと不思議。

 半ズボンにランニングシャツ、麦わら帽子・・・。

 遠い日のぼくらの姿、今やまぼろし。

 あの頃のみんな、今はどうしているのだろう。
 
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奥山住まいのアマゴたち 古座川

2012年07月18日 | トラウト

 梅雨明け。



 渇水に入っては大変、と急ぐ。

 古い地図には人里マーク。
 新しい地図では脇道表示だけ。

 名前も書かれていない支流。
 
 舗装されていないガタガタ道を終点まで。
 家屋の取り払われた後がいくつか。
 やはり廃村のようだ。

 谷川は細い、
 あきらめかけたが、試しにと入川。



 ウグイ君、カワムツ君の歓迎のあと、出たのはアマゴ。



 16cm。
 いるやないかい。

 この後、奥へ奥へ。
 サイズは小さいながら、活発。
 大きさもまちまち。
 自己繁殖しているのかもしれない。

 気が付いたのはブログ「紀伊山地のトラウト」で紹介されていたまだらのアマゴ。
 それに近いのが数匹混ざったこと。



 どういうふうにしてこの亜種らしきができたのだろう?

 限界点で引き返し。
 帰りは脇道なく、川の中を歩いて戻る。

 やっと杣道に。

 杣人が昔作った簡易橋。
 なぜか心ひかれ、写真に収める。



 そうして橋を渡ったら、中央でズボッ!

 落ちたのはヒザまででよかった。
 あぶないあぶない。


 (小アマゴの背に陽がさして) 

 古座川アマゴ調査。
 アマゴのいる谷、かなりあるとわかってきた。


 本日 水温 19℃
    アマゴ 11匹(10~18cm)
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ここでもアマゴ 古座川調査

2012年07月15日 | トラウト
 古座川水系。
 今日も初めての谷へ。
 ポツン、ポツンと家。
 家々からぼくの姿をじっと見ている。
 この奥まった谷あいではヨソ者は珍しいようだ。


 
 遠くからずっとぼくを見ていたおじいさんに声をかけた。
 この里は年寄り世帯ばかりで6戸しかないそうだ。

 アマゴのことを尋ねる。
「さあ・・・おらんやろ。
 ずっと前に漁協が放流したこともあるけど・・・何年前やったかな。最近はさっぱり放流に来んヨ。
 この奥は木の枝が茂って、竿も出せんよ」

 というわけで、謝して林道を奥へ。
 小さな堰、すでに用済みになったからか壊している。
 ここから入川。


 
 さっそくカワムツ。

 さらに進む。
 オッ!バラシ。
 けど、今のはアマゴに間違いない。

 間もなくアマゴ。



 19cm也。

 続いて小さいのが果敢に!



 10cm也。

 この谷、放流が長く途絶えているとすれば、アマゴたちは自己繁殖を繰り返しているのかもしれない。



 古座川水系、ぼくとしては初めて確認したアマゴのいる三か所目の谷。

 うれしいことだ。

 本日 アマゴ4匹(10~19cm)
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串本のトップウォーター

2012年07月13日 | 
 久しぶりに過ごす串本の梅雨どき。
 この湿度はたまらん。
 床板もたたみもなにやらじっとりしている。

 夕方、再びシオッコねらい。
 今日は一度トップでねらおうと試す。

 はじめの何投目かでポッパーを手元にたぐり寄せたとき、「チュボッ」。
『(ついて来てたんやッ)』
 それから幾投目かで、ついに水面炸裂!

 重い!ねばる!
 だが、今日のラインは6ポンド。
 気分は余裕で引き寄せる。
 上がってきた。



 25cmのシオッコ。

 その後は反応なし。
 あちこちで小魚が逃げ回っているのだが。

 ここでシンキングに交換。
 ヒット!



 23cm。

 前回は18~21cmが標準だったが、大きくなっている。

 その後は反応なく納竿。

 テラ師匠の話では、シオッコは7月中には沿岸を離れて沖に出るとのこと。
 もう少し遊んでもらえるかな。 
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古座川奥 アマゴ調査

2012年07月11日 | トラウト
 久々の晴れ。
 
 古座川アマゴ調査再開。

 古座川町出身でアジングで知り合った人。
 その人が「あの谷なら天然アマゴがいるかも・・・」と教えてくれた谷。

 谷に到着。
 今日はとにかく上流までバイクで入った。
 そこから入川。こじんまりしたところだ。



 いきなりヒット!



 10cm也。
 大きさはともかく、いることに安堵。

 その後、カワムツに悩まされながらも堅調。

 天然かどうかは確かめるすべもない。

 道で出会った作業中の人に尋ねる。
「ここは釣り人は入ってますか?」
「さあ・・・見たことないね」との返事。



 廃屋の立ち並ぶ集落。
 これほどさびしい光景はない。

 ともかく、この小さい谷、小さいながらアマゴはいた。
 

 本日 水温 21℃ 
    川石から見て水量は通常より多め。
    濁りなし。
    アマゴ 8匹(10~18cm)  
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