稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

メダカ幻想

2011年12月30日 | 日々
 一時あずかり
 年末年始を留守にする近所の知り合い。
 飼っているメダカをしばらく預かってほしいとのこと。
 簡単そうなので引き受け。

 が、このメダカ、ぼくの記憶にあるメダカとは違う。
 赤みがかって・・・観賞用かな?



 田んぼのある風景
 子どもの頃、郷里の南紀串本。
 町はずれの山すそ。
 田んぼと牧場があった。


  (旧勝山牧場付近)


 ぼくらが「ヒゲ」と呼んだギンヤンマ。
 稲穂の上を飛ぶ姿、胸の鮮やかな空色。

 その脇にあった用水路。
 裸足でよく入った。
 網でドジョウやメダカをとった。
 フナもいたが、逃げ足は速く、これはめったにとれなかった。
 そのメダカは茶色だったか灰色だったような気がする。

 時の移ろい
 草むしていた用水路の護岸や泥の底。
 今はすっかりコンクリートで固められ、その上流は暗渠に。



 
 すでに田んぼは埋められ、建物ばかり。

 メダカも今は絶滅危惧種だとか。

 そのメダカとともに、幼い日々の残像も遠ざかる。
 
 
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初冬のメッキねらいで

2011年12月27日 | 
 12月25日、南紀。
 今日も強い北西風。寒い。

 夕刻、古座へ。
 初冬のメッキ。当たり外れはあるがぼくは大好き。

 が、広範囲にミノーで探るものの反応なし。

 ハスルアーに切り替え、深場をねらう。

 『やっぱりアカンか』と思った頃、やっとヒット。
 『さすがメッキ、この重い引き!』と思っていると、上がって来たのは茶色の魚体。
 『またガシラ?』
 いや、ヒラメ(27cm)だった。うれしい外道。

 

 結局メッキは釣れず。
 大物が混じるこの時季。期待していたのだが・・・残念。



 それにしてもヒラメの迷彩色。
 まわりに何とうまくとけ込むものと感心。
 
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寒風下の串本でアジング

2011年12月26日 | 
 12月24日、南紀串本も強い北西風。とにかく寒い。

 第1ポイント
 さすがに誰もいない。



 1投目。着水と同時に「バシャッ」。
 「オッ」と合わせたがのらない。
 急いで巻き取ると足下まで黒い影。
 「今のは何や?」
 2投目、水面を早引き。
 また黒い影が数匹。が、食わない。
 3投目、少しリーリング、停止、トゥイッチ。のった!
 上がってきたのはセイゴ君。



 「君やったんかい」

 続いてこれも表層でひったくるようなあたり。
 今度はアジ君。


  (暴れまくるアジ君)

 『今日の活性はすごい。これではテクニックもいらん』
 と思っていたが、セイゴ3匹、アジ2匹を釣ったあとは沈黙。

 第2ポイント
 ここはアオリねらいの釣り人ばかり。
 奈良から来た人
「コウイカ1、アカイカ1、アオリはゼロですわ」。
 京都久御山から来た若夫婦
「釣れません。どこかアオリの釣れる場所、知りませんか?」

 割り込めず断念。

 第3ポイント



 誰もいない。
 ここは釣れるはず。が、反応がない。
 じっくり底付近をワームで探る。
 あたり!
 が、ドクドクという引き。これはアジやない!
 上がってきたのはガシラ君。



 ぼくのアジングは外道に向いているのだろうか。

 なかなか愛嬌のある顔。



 しばらくしてアジが反応。回遊してきたのかも知れない。

 珍客
 突然、後ろに動物の気配。振り向くと犬、いや違う!



 なんとタヌキ!
 近寄ると後ずさり。こちらが座って「オイ」と呼ぶと少し寄って来る。人慣れしているようだ。
 そのままアジング続行。

 もう一度タヌキを振り返ると、ぼくの車の下をうかがっている。やがて、片足を上げ、右の前後輪に計2回マーキング。
 「オイオイッ」と言ったが聞く耳もたず、去る。

 それにしても寒い。納竿。

 アジ、ぼくには当たりが止まってからがむずかしい。
 超えられぬハードル、修行は続く。

 本日 ア ジ 7匹(15~17cm)
    セイゴ 3匹(26~27cm)
    ガシラ 1匹(22cm)
 
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おおきに ラテンキッチン・クスコ

2011年12月24日 | 日々
 12月23日、大阪堂島のラテンキッチンクスコへ。



 シェフの上岡清剛さん
 単身ペルーに渡り、料理修行。帰国後、関西初のペルー料理店を開店した人だ。
 しかし、1976(昭和51)年の開店以来、35年の営業に幕を閉じるという。もう引退時期が来たのだろう。さびしいことだ。
 ペルー料理という特異なジャンル。長きに渡って維持するということは大変な苦労だったはず。当時の中南米フォルクローレのブームが追い風だったとしてもだ。
 ぼくもかなり以前に一度来た記憶がある。確かメニューに「○○の心臓」とかいった変わった料理があったことを覚えている。
 今日はサヨナラ・ディナーショウ。

 料理
 こってりしたうまいスープに始まり続々。
 ジャガイモを使った料理。



 出た!牛の心臓串焼き。



 少し生臭く、ほんのりにがみを感じる。
 
 グルーポ・アルカディア
 この日の出演はグルーポ・アルカディア。
 グループを率いる渡部氏。ぼくが中南米フォルクローレにのめり込んでいた頃、一緒にやったこともある人。当時、彼は高校生だったが、並外れた感覚と情熱の持ち主だった。
 その彼が仲間とともに、この日に花を添えた。
 同じく当時知り合った青木氏もギターで。



 みんなうまい。あの頃の手探りの腕とは違う。 
 こうした場では珍しい「太陽の乙女たち」も披露。
 聴いていると、フランスのグループ、ロス・チャコス風。
 このスタイル、ハーモニーはシンプルながらとてもいい響きでぼくには忘れられない仕上げ。なつかしい。

 アンコールでは「花祭り」。



 会場は手拍子で一気に盛り上がる。
 久々に遠い日の雰囲気にひたる。

 おおきに、ラテンキッチン・クスコ。
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OSAKA光のルネサンス 2011 

2011年12月20日 | 日々
 朝の御堂筋
 遅いイチョウの黄葉も散り始めた。
 しかし、街路樹は刈り込まれ、貧弱に見える。
 残念だが宿命か。

 

 日銀大阪支店構内のイチョウ。
 街路樹ではないことから伸び伸び。イチョウらしい。



 夕刻、帰路、ここにさしかかった。
 大阪市役所周辺はにぎやか。
 OSAKA光のルネサンス 2011(12/14~12/25)が始まっている。
 ぼくも市役所を撮影。場所は日銀前。
 


 ふと後ろを見ると、日銀構内にカメラマン。
 それに中高年グループが進入。いや侵入か?
 ルネサンスの写真をとったり、肩を組んで記念撮影したり。



 警備員が飛んできそうな雰囲気。
 これが大阪人の活力か、と感心。
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ビジネスホテルと風呂

2011年12月17日 | 日々
 東京出張。
 京都駅では雲っていたが、名古屋駅あたりから快晴。
 久々にきれいな富士。こんなのはめったにない。



 調布のドングリ。
 並木道はすっかり落ち葉。



 さて、会議を終え10時、予約したホテルへ。

 ビジネスホテル。何を基準に選ぶか。
 もちろん、勤め先が支給する宿泊費の枠内。つまりは安く。
 が、何よりもぼくは大浴場(共同浴場)の有り・無しにこだわる。
 バス・トイレ一体型のあの狭い風呂、ぼくは大の苦手。日本人向きではない。
 この日泊まるのは千代田区、東京駅から駅ひとつという都心のビジネスホテル。この場所で朝の軽食付きで6,300円。
 
「ニューセントラルホテル・・・オッ、あったあった。」



 外から見ると、やや古そう。(やっぱり)



 フロントはやや狭い。が、従業員の応対はていねいで感じがいい。

 9階の部屋。
 狭いが、まあこんなものか。
 クローゼットがなく、衣服は壁に。靴もその下に。
 荷物置きの台がないのは不便。
 目覚ましの置き時計。これは珍しい。思わずニッコリ。
 


 トイレを見ると、バスはない。
 大浴場を備えているビジネスホテルでも、普通なら各室にもバスがある。ここは徹底して省いている。いや、これで結構。

 さて、大浴場へ。
 ビジネスホテルの大浴場としては大きい。サウナもある。これが24時間というからありがたい。



 やっぱり風呂はこれに限る。

 就寝。
 しかし、隣室の扉、開閉音が響く。
 間仕切りの材料が貧弱のよう。これはいただけない。
 外観を別としてこのホテル、苦言を呈するとすればコレ!

 ビジネスホテル、実にいろいろ。おもしろい。

 

 
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夏の思い出

2011年12月15日 | 日々
 公園
 裸になりかけのイチョウ
 残りの葉、セミの抜け殻ひとつ



 まわりの落ち葉
 抜け殻があちこちに



 半年近くもしがみついていたわけだ
 がんばったね
 生きているよう
 お疲れさん
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知らないということ 殺傷事件から

2011年12月14日 | 日々
 違法を承知で
 韓国海洋警官二人が中国漁船員に殺傷される事件が起こった。
 最初のニュースでは、ガラス片で刺したということだった。が、その後ナイフで刺したことがわかったという。
 いたましいことだ。

 テレビの映像でみる限りでは徹底抗戦ぶりといい、漁船の防御措置といい、恐るべし。
 明確な韓国の水域という。
 ならば中国漁船は確信犯の行動。まさに海賊的としか言いようがない。

 中国の対応
 中国政府の対応もひどい。
 「不幸なできごと」という表現。まるで他人ごとのように聞こえてしまう。
 謝罪はまだない。
 中国政府も、その足下に国民世論を背負っているだけに慎重な様子。

 「知らない」ということ
 昨夜のニュースで中国の国内でのインタビューが紹介された。
 多くの市民は受け流し、中には「中国人が人を殺すはずがない」との答も。
 事件の映像は中国で報道されていないのかも知れない。ということは越境しての操業のこともだ。

 事実を知る手だてがないということは恐ろしい。
 エスカレートすれば、人は盲目的な憎しみに固まってしまう。
 もしもそんな状況で国民どうしがいがみ合うことになれば悲劇というほかない。

 転じてぼくらとて決して例外ではなかろう。
 「知っている」つもりへの自戒。
 いつの時代でも求められるのはそれだ、という気がしてならない。。
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新規開拓で

2011年12月12日 | 
 釣友西本さんとまたまた若狭へ。

 「これまでの釣り場ではアジが小さい。新規開拓!」ということで小浜港へ。
 さすがにデカい小浜港。
 何人かがさびきで5cmくらいのイワシをさかんに釣っている。
 が、アジングに反応なし。別の漁港へ。

 さて、アジング開始。
 すぐ西本さんにヒット。
『やっぱり。どうしてぼくには当たりがないのか』とがっくり。

 その後、底近くを探っていて待望のヒット。
 なかなかの引き。
 上がってきたのは金魚のようなメバル、11cm也。

 

 その後は沈黙。
 当たりはあるがのらない。

 かなり時間がたってから足下3メートル付近で根掛かりのような重み。
 が、ラインを張るとドクドクという引き。デカい!ヒラメ?
 上がってきたのはガシラ。
 ラインは大丈夫か?いちかばちかで引き上げ。
 うれしい27cm!



 西本さんの釣り方は中層の素直なただ巻き。アジの当たりは多い。
 ぼくはかなり底近くでアクションをかけた釣り。この方法はアジングには向いていないのかも知れない。
 道は険しい。



 本日 アジ  3 
     ガシラ 1
     メバル 1
 
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田園のなかの温泉郷 芦原温泉

2011年12月10日 | 
 職場慰安旅行なるもの、最近はめっきり減った。
 しかし、ぼくらの職場にはそれが続いている。
 (トラウトシーズン中なら行かないところ)

 今回は日帰りで福井の芦原温泉へ。
 ホテルは大型。まわりも大型が多い。



 芦原温泉は比較的新しく、明治16年の始まり。
 農地の灌漑工事中に温泉が噴出したらしい。
 なるほど、それでこの温泉郷、田畑に囲まれているわけだ。


 (屋上からのながめ)

 温泉は「塩化物泉」という種類で、においもなく、肌ざわりもあっさり。
 あまり温泉らしくはない。
 しかし最後に入ったヒノキ風呂は良かった。


 (ボヤけてますが)

 カニづくしの後、帰路に。

 JR芦原温泉駅到着。
 同僚と地酒を買おうと駅前商店街へ。
 しかし商店街はさびしい。櫛の歯が欠けていっているような・・・。
 テクテク歩いて、やっと「酒店」の看板。が、すでに廃業。がっかり。

 昔はにぎわった駅前なのだろう。
 客がマイカーを使うようになってさびれたのかも知れない。
 温泉郷は堅調でも、その裾野は変わっている。

 空は暗く、氷雨まじり。
 いよいよ冬。
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