稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

明日は投票日だが

2021年10月30日 | 日々
 アッという間に投票日がやってきた。

 今回の選挙では、ことのほか「投票に行こう」という呼びかけが盛んだ。

 それというのも近年、若い人の選挙離れが顕著だからという。

 しかし報道番組で若い人へのインタビュー風景をみていると,
「政治のことはわからない」「誰に投票していいのか?」という答えが多いようだ。

 ぼくら団塊の世代が学生だったころ、政治の話は確かに身近だった。

 そう思えば、日常生活に政治の話が縁遠い人にとって
「投票に行こう」と突然言われても戸惑うのはよくわかる。

      

 それはさておき、今度の選挙はぼくも迷う。

 このブログですでに書いたように、ぼくにとって今の選択基準は財政再建だ。

 しかし、今回の選挙では与野党ともにバラマキを競い合っているかのようにみえる。

 従来と少しだけ違うのは財源にも言及するようになっていることだろう。

 これは「文芸春秋」誌に掲載された矢野財務次官の提言の影響のようだ。

 政治家たちがこうした世論の流れに敏感であることには感心する。

 が、与野党ともに財政再建に真剣に取り組む姿勢がみられないのはとても残念だ。

 明日の投票日。

 行くのはやめようか?とも思ったが、棄権はしたくないし・・・。

 ならば白票か?などとまだ決まらない今だ。
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北海道からの便り

2021年10月22日 | トラウト
 北海道に長期滞在している釣友 カバちゃんからメール。

 デカいニジマスだ。

     

 それにしても10月というのに「禁漁では?」と聞いてみた。

 答えはこうだ。

 北海道にもいろいろルールがある。
 例えば、5~6月は道内全域でヤマメが禁漁とか、
また川でサクラマスやサケを釣ることは永年禁止など、細々決められているそうだ。

 しかし、渓流釣りが全面禁止になることはないという。

 そもそも北海道の河川の半分以上は漁業権が設定されておらず、
したがって上述のルールを除けば禁漁期間もないとのこと。

 関西にいるぼくらには、にわかには理解しがたいところだ。

 添付されてきた川の写真。

     

 これだけではわからないが、おそらくぼくらの想像を超えるところなのだろう。

 同じ「渓流」といえど、なにか尺度が違っているようだ。

 カバちゃん、おおきに。
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イワナ 来季はこの谷へ 

2021年10月16日 | トラウト
 今季はイワナがよく釣れた。

 思い切って未知の谷に分け入ったことがよかったようだ。

 釣友 森さんも同じ思い。

 そこで来季に備え、未知の谷を探そうということになった。

 久しぶりに見る渓谷。

     

 とはいえ、しばらく雨が降っていないからか、
川底には藻や汚れがつき、やや黒ずんできれいとは言いがたい。

 車の入れない山道をどんどん歩く。

 水の流れはだんだん細く。

     

 大きな岩がゴロゴロし、渓谷の勾配もやや急に。

 そうして、所々に小さな淵があるのを確認。

     

 森さんが目を凝らして「居る居る!」と叫ぶ。

 確かに、山道から川底の白っぽいところに目を向けると
魚がゆっくり動いている。

 二人で「来年はここやで!」と力を込める。

     

 とはいえ、解禁まではまだ長い・・・。

「それにしても、釣り場までの長い山道歩き、バテはしないか?」
などと案じながらの帰り道、傾きかけた陽に照らされた木々の葉が明るい。

     
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矢野財務次官の捨て身?の一石 効果はどこまで

2021年10月12日 | 日々
 「財務次官モノ申す このままでは国家財政は破綻する」
 「文藝春秋」11月号に財務事務次官 矢野康治さんが寄稿して話題に。

 最近のバラマキ合戦のような政策論を聞いていて、
やむにやまれずの寄稿となったそうだ。

 元々ぼくも財政問題には関心があったのですぐに買って読んでみた。

 詳しい内容は省略するが、
その筋の専門家の意見として、とても共感するところだ。

     

 バラマキ給付案が与党だけでなく野党からも競い合うように提示される一方、
そのツケをどう処理するのか、そうした議論はどこにもないという現状。

 思えば与野党問わず、政治家、政党というもの、
国民に負担を強いて不人気になるのは避ける→結局、議論は支出ばかり。

 現状の積み上がった世界一の借金問題を国民に包み隠さず話し、そこからの脱却のために
「がんばろう」と率直に訴える政治家の出現は期待できないようだ・・・破綻の日まで。

 さらに思えば総理を含め、大臣たちの在任期間は総じて短い。

 問題は次々先送りされてきたし、今後もそうだろう。

 財政再建の必要性を訴えるのは、少数のエコノミストや報道関係者、
それに加えて忖度しない良識ある官僚に限られるのかもしれない。

 長く続いてきたこの奔流を止めるのは簡単ではないものの、
この一石がせめて何かのきっかけになることを願うばかり。

 なお、個人的によくわからないのは、現職の財務次官がなぜ不利益の可能性を恐れず、
しかも首相交代、総選挙前というこの時期に提言したのか?ということだ。

 なにしろ、政治にからむ世界は伏魔殿。
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日大の闇深けれど「誰一人、卓をたたきて・・・」 

2021年10月08日 | 日々
 日大関連の報道が続き、複雑なカネの流れが少しずつ明るみに。

 関係者の一人は例の「悪質タックル事件」で
もみ消しを図った当人らしいとの話まで出てくると、闇の深さは底しれない。

     

 最近の朝日新聞の川柳欄
 「昔なら学生決起の日本大」(神奈川県 みわみつる氏)

 68年、莫大な使途不明金などに端を発した日大闘争。

 たくさんの学生と教職員たちが怒りに燃えた記憶は今も鮮明だ。

 一方、最近のテレビ報道、インタビューに応えて某日大学生曰く。
「就職のとき、日大の学生ということで不利になったら困ります」と・・・。

 半ば苦笑混じりに
「誰一人、卓をたたきて・・・叫び出ずるものなし」の一節を想い起こす。

 そんな昔話のできる友も少なくなってしまった。

 ついでながら、同じ川柳欄にノーベル賞がらみでこんなのも。
 「この時期は国籍なくても日本人」(埼玉県 福間一郎氏)
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ノーベル賞と国籍

2021年10月06日 | 日々
 真鍋叔郎さんがノーベル物理学賞!

 気候温暖化予測に先鞭をつけたのが日本人だとは知らなかった。

 とてもうれしいことだ。

 おめでとうございます。

 受賞者を生み出す、その国
 ところで、過去の受賞者の誰だったか、
将来、日本人受賞者はいなくなるだろうと言っていたのを思い出す。

 日本の研究予算など、その研究環境が貧弱なことをさしてのことだ。

 そんななかで真鍋さんの経歴をみると、わかるような気がする。

 氏は1958年、東大大学院を経て、若くして米国気象局研究員になっている。

「スプートニク・ショック」の時期、
米国が世界から有能な人材を集めていたときのことだそうだ。

 提示された研究環境はケタ違いだったと聞く。

 こうした経過のなかで氏の業績を考えると、
この受賞、「国籍」は米国では?という気さえしてくる。

 日本人で〇人目の受賞!などと喜んでばかりはいられない。

     

 研究環境の二つの面 
 一方、最近の報道では、中国の研究への投資が莫大になってきていると聞く。

 研究論文の本数でも日本のそれを大きく凌駕しているとか。

 今後は中国人受賞者が目白押しという時代が来るのかもしれない。

 もっとも中国という国、国家の干渉で自由の度合いは低く、
予算投入などが成果に直結するかどうかはわからない。

 真鍋さんがインタビューに
「私は日本には帰りたくない・・・私はまわりと協調して生きることができない」と答えている。

 研究に際しての人間関係を考えるうえでとても示唆的な答えではなかろうか。

 研究の実りは予算や施設といった物理的条件だけでなく、社会的条件にも左右されるからだ。

 いずれにしてもこの先、日本でも各方面での条件整備が望まれる。

 もめ続けた日本学術会議の任命拒否問題なども、広い意味ではそこに含まれるだろう。
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