稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

京の紅葉 モミジの異変

2015年11月28日 | 日々
 いよいよ11月も終わり。

 毎年この時季は左京 八瀬のモミジの大木があざやかな紅葉を見せる。

 ぼくもそれを楽しみにしていたのだが、今年はどうもおかしい。

      

 もうかなりのモミジが散ってしまっている。

 しかも紅葉し切らずに、葉先を丸めるなどいつもと違う。

 ケーブルカーの乗降場で従業員に尋ねると

「そうなんですよ、例年なら今が真っ赤なんですけど・・・。
 晴天続きで葉が乾いてしもたんですやろか?
 それとも冷え込みが足らんかったんですやろか?
 ようわかりません。」

 地表を見るとモミジの落ち葉がいっぱい。

      

 が、この姿は12月上旬の風景のはず。
 しかも、色が茶色にあせている。

 個々にはよく色づいているのもあるのだが。
 八瀬の紅葉の見事さは大木のパノラマにある。

      

 紅葉の時季に早い遅いはあろうが、こんな貧弱な紅葉は初めてだ。

 来年に期待しよう。
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原節子さんの死によせて

2015年11月27日 | 日々
 26日、原節子さんの訃報。
 すでに9月5日に亡くなられていたという。

 ぼくには原さんが現役の頃の記憶はない。
 テレビでその映画をいろいろみて知っているにすぎない。

 が、小津安二郎監督の「東京物語」(1953年)。
 人の心の微妙な動き。
 それを繊細に描写していること、これにはとても感心した。

         

 映画の封切り当時にアンケート調査すれば「息子の嫁にしたい女性」のNo1は原さんになっていただろう。

 と言っても、俳優の人格ほどわからないものはない。
 映画の中で演じているのはみんな虚像なのだから。

 ぼくが原さんに強い関心をもったのはその後半生のこと。
 
 1962年、42歳で突然引退。
 その後は一切姿を見せなくなったことだ。

 ひょっとすると原さんはもう他界したのでは?
 他界した事実さえ、関係者に伏せるよう依頼したのでは?
 などとぼくは想像していた。

     

 引退の理由として「畳の上での演技がつらくなってきた」
 といった原さんの発言もあったとか。
 真偽はわからない。

 おそらく本当の理由は原さんの胸にだけしまわれているはず。
 今後永遠にわかるまい。
 
 が、そこに女優 原節子の隠された本当の人間ドラマがあったとぼくには思えるのだが。
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近頃の磯釣り事情

2015年11月25日 | 日々
 串本で食品店のおじさんと出会った。

 このおじさん、渡船などを通じ、磯釣り客に弁当を届けるのも仕事のひとつ。

 商売のことを尋ねると、いつものことながら
「あかんヨ」という。

 
「以前は休日になったら磯釣り客の弁当を何十食も届けたんやけど、最近はさっぱり」

     

「ほう、どうして?」

「近頃。磯へ渡ってグレ釣りやらするんは年輩者ばっかり。
 若い人はそういう釣りはせんヨ。磯釣りも高齢化やねえ。
 それで磯釣り客が減ってきたんや」と。

「連休のときなどは串本は釣り客、いっぱいやけど?」

「近頃の若い人はみんなルアーやからね。
 渡船で磯へ渡る人は少ないよ。
 渡船も廃業が続きやるねエ。
 泊まりは車の中やし、弁当はコンビニやし、こっちはさっぱりや。」 

 なるほど、そういえばテレビの釣り番組。
 以前は磯のグレ釣りなどをよくみたが、最近はめっきり少なくなったよう。

 別れ際におじさん
「古座川のアユ釣りも落ち込みがキツイよ。
 これも若い人が続かん、事情は同じらしいでエ」

 でもなぜそうなのか?
 そういうぼくもルアーしかやらないが。

 とにもかくにも、釣りの世界も地殻変動と実感。
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さすが、晩秋のメッキ

2015年11月23日 | 
 用事で串本へ。

 15時、雨をつき、いそいそとメッキの釣り場へ。

 少し時間が早かったか?
 まだ現れない。

 が、間もなくメッキの群れと遭遇。

 小さいのがわんさとルアーにまとわりつく。
 その内の1匹がグイと引っ張る。

     

 こうして3匹を釣ったものの、あとは沈黙。

 そのうちまた回ってくるだろうとシャッドをやや大型に変更。

 間もなくきた。

 これは外道では?・・・と思うほどの力強さ。
 けれどもやっぱり銀色の魚体。

     

 25cm!

 メッキは20cmを超えると力強いが、このクラスになるとさらに。

 続いて27cm!

     

 さすが晩秋のメッキ。

 このクラス、着水して巻き始めでのヒットが多いという感触。
 着水の音や波紋などに反応して水中から一直線にやってくるのか?

 17時、あたりは暗くなり、ここで納竿。

 今季はいまひとつ数が出ないものの、やっぱりこの感触、こたえられない。

 本日 メッキ 5匹(16~27cm)
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京の黄葉 京大吉田寮 イチョウ並木の今

2015年11月21日 | 日々
 紅葉の早い遅いは場所によっていろいろ。
 同じ場所の同じ木でもその早さが違う。
 
 みんな個性的であるようだ。

 ぼくの好きなイチョウも実にさまざま。

 近所のイチョウはもう散ってしまったけど、そのじゅうたんは鮮やか。

    

 ところが、いつも散歩の道すがら見上げるイチョウ。
 今年は様子がおかしい。

 青々とした葉でおおわれているはずの夏もなぜか今年はまばらだった。
 それは黄葉の季節の今も変わらない。

    

 病気なのか?
 来年はよみがえってほしいのだが・・・。

 一方、時期は少し遅くなってしまったけど、吉田寮のイチョウ並木。
 今年は「アッ」と驚いた。

     

 古びた寮建物に加え、並木の両側に新しい建物がそれぞれ一棟ずつ。

 建物に光を採るためか、イチョウの枝はすっかり刈り込まれている。
 本数も少なくなっているかに見える。

 以前の並木の写真。

    
           ( かつての並木風景 ) 

 平成の世に今なお昔の雰囲気を漂わせている大学構内の一角。
 「紅萌ゆる 丘の花・・・」
 と寮歌が聞こえてきそうななつかしいたたずまい。

 どうやら時のうつろいの波はここにも・・・の感。
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琵琶湖のデカネコ再び

2015年11月19日 | 日々
 琵琶湖に立ち寄る。

 強風ながら、バス釣り人がいる。

 今年のアユのことを尋ねると
「今年は接岸が少なかったようですよ。
 ボイルがみられたの数年前でしたか、最近は・・・」とのこと。

 突堤先端に昨年会ったデカネコ。

    

 やっぱりデカい。

「ニャー」と声をかけると「ニャー」。

 頭をなでても動じず、なすがまま。
 こうなると風格さえ感じてしまう。

    

 毛はかたく、やはりノラ猫の雰囲気。
 それにしても頭もデカい。

 釣り人が釣ったバスをネコにポイ。

     

 これをくわえて所定の場所に運ぶ。

    

 いつもながら、このとき必ずシッポをピンと立てる。 

 あとはひたすらボリボリと一気に平らげる。

 無心に食べる姿。
 上からながめると、首と肩の区別が限りなく不透明。

      

 改めてデカい!と感心。

 食べ終えればまた突堤先端に戻るだろう、そこでもう一度写真をとろうとぼくは先端に行った。

 ところが、このネコ、なかなか戻らない。
 探しに行くと、もう向こうの松林をゆったり去って行く。

「待ってたのに、あいさつもなしに・・・」とがっかり。

 これってネコだまし? 

 
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京の紅葉 ありのままに

2015年11月15日 | 日々
 冬によくツル切りに出かけた山へ。

    

 ケヤキの葉が山道一面に。

 誰も足を踏み入れないとみえ、きれいに敷き詰めたよう。

 ちょっと奥まで足をのばす。

 すると農作業小屋か?

    

 朽ち果て、崩れてしまっている。

 小屋の前を見ると、ススキが生い茂っている。
 木も茂り始めている。

    

 おそらく、ここに田畑があったのだろう。
 京都市内でもあちこちどこでも目にする光景だ。

 崩れていくのは小屋だけではない、農そのものでは?というのが昨今の実感。

 ヒノキ林の間から向こうになだらかな山。

    

 かなり遠いが、赤や黄の木々が見える。

 その山を目指してテクテク。

 見えてきた。
 自然のまま、ありのままの紅黄葉。

    

 なんとキレイ。
 晩秋に向かって、さらに色合いは深くなるだろう。
 
 こんな出会いをもっと重ねたいもの。
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京の紅葉 賀茂川のながめ

2015年11月12日 | 日々
 今日も晴天。

 賀茂川の北大路橋に立ち寄る。

 橋から上流を眺めると広々。

   

 いつ見ても「こんなに広かったかいな」と感心。

 右岸側の赤茶色の葉。
 近くに寄ると、やはりケヤキ。

    

 ついでに左岸側に足をのばす。

    

 ここもケヤキ。

 北大路橋から下流を望む。

    

 これは少し逆光で色合いはよくない。
 それでも河川敷に沿って大木が並んでいる。

 これはひとつ下流の出雲路橋からならいいながめだろう。

 京の狭い街並み。
 が、ここは開放感あふれる別世界だという気がする。

 河川敷がこんなに整備され、樹木が大切にされていること。
 これはうれしいかぎり。

 春と秋、それぞれの短いきらめき。
 今年もまたモノ言わずに去りゆく。

     

 
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京の黄葉 川のある風景

2015年11月11日 | 日々
 京都市内、観光客が増えてきた。
 いよいよ紅葉のシーズンとみえる。
 
 観光地に向かう路線バスも乗客が多くなってきた。

 ぼくは元来観光地化された有名どころは好きでない。

 午後、外に出たついでに橋の上で足をとめた。

     

 なんの木か知らないが、黄葉に混じり、ケヤキの赤っぽい葉が目立つ。
 モミジのような派手さはないが、これが自然の姿なのだろう。

 風が吹くと、黄色い葉がいっせいに葉を落とす。

 陽に照らされてキラキラと紙ふぶきのよう。

      

 しばらくぶりに河原に降り立つ。

      

 川原には落ち葉がびっしり。

 水の流れがなつかしい。
 思わず魚影は?と目をこらしてしまいそう。

 川のある風景、ぼくにとってこれにまさるものはない。 

 ニュースではMRJの初飛行が成功!
 空洞ニッポン、巻き返してほしいね。
 
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手取川からサケ釣りの便り

2015年11月09日 | トラウト

 夏に渓流でアマゴ釣りに入門したカバちゃん。
 そのカバちゃんから石川 手取川のシロザケ釣りに挑んでみたという便り。

 カバちゃん、初挑戦でなんとメス1匹、オス5匹の計6匹。
 この数は漁協の許可する最大限度らしい。

   

 申告時点では、大物賞でランク1位だとか。   

   
     (87cmの大物)

 聞くところでは、手取川はシロザケ遡上の南限にあたるそうだ。

 メスは採卵のため漁協に提供、オスは持ち帰りが定めでリリース不可。
 それというのも、シロザケ釣りは漁協による遡上調査を併せもっているからだという。

「とにかくすごい引きでしたヨ」という感想。

            

 カバちゃんもこのオスのシロザケを食べてみたという。
 が、パサついて、美味とは言えなかったらしい。

 やはりサケは海でとれたものがうまいようだ。

           

 ともかくカバちゃん、いよいよ本格的な川の釣り師ぶり。
 来年の解禁が待ち遠しいね。
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