稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

初秋の谷で

2013年08月28日 | トラウト
 今年の夏は暑く、とにかく長かった。

 立秋とは名ばかり。
『今年はホンマに秋が来るんかいな?」
 などと思ってしまったくらい。

 が、朝は涼しい、というより肌寒くなった。

 ぼくの住む山すそ、秋は駆け足。

 今日は福井の小さな川へ。
 管轄漁協はない。
もっとも、かなり以前にアマゴが放流されたらしいが。

 山道にシオカラとんぼ。


 (ちょっと見にくいけれど)

 子どもの頃、よく採った。

 麦わらとんぼも採った。

 串本で「ヒゲ」と呼んだ憧れのギンヤンマはむずかしかった。

 そんなことを思い出しながらの入渓。



 ここの山道は急傾斜。
 当然、渓流も険しい。

 1投目で手ごたえ。



 朱点のうすいアマゴ。

 やはり昔の放流の痕跡。

 どんどん釣り上がる。

 その後が続かない。

 険しい谷というもの。
 いかにもアマゴの好みそうな変化に富んだ渓相。

 しかし、ルアーを動かすには概してポイントが短い。
 これが泣きどころ。

 そんななかで時々出くわす大きめの深み。
 そこでポツポツ。

 上流のやや深い開きで今日の最大。



 二年前だったか、ここに来たときは上流でイワナも。
 今日は出会えず残念。

 本日 水温 21℃
    アマゴ・ヤマメ 12匹(14~22cm)
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雨上がり

2013年08月26日 | トラウト
 京都にも雨。
 すっかり涼しくなった。

 水が増えたか?と賀茂川水系へ。

 だが、思ったほどではない。
 やはり山に大量の水がしみこまないとだめらしい。

 川原にたき火のあと。
 ペットボトル、ブルーシート、菓子袋、紙食器類が散乱。



 うだるような夏。
 川原はどこも人、人だった盆休み。

 行き場を失ったグループがこんなところまで進出したようだ。

 それにしても、こんな情けない遊び方しかできんのか!

 アマゴは小さいのがときおり姿を見せては隠れるだけ。

 仕方なく源流部へ。



 ここも渇水。

 いずこもむずかしい。

 本日 水温 21~22℃
     釣果 なし

 夜のニュース
 松江で「はだしのゲン」復活の報。
 意外に早い展開に安堵。

 忘れてはならない負の記憶。
 閲覧制限はそれを消し去る試みだ、とぼくは思う。
 
 
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広河原の松上げ

2013年08月25日 | 日々
 今日8月24日は左京区広河原の松上げ。

 長い伝統をもちながら、さほど観光化されていない催し。

 今年は3年ぶりに見に行った。

 定刻前、広場に松明が灯される。

 その数、千本ほどという。



 とても幻想的な風景だ。

 20メートルほどの木柱上に設けられた大傘。 
 鉦と太鼓の音とともに、そこをめがけ、火のついた上げ松が投げ上げられる。

 いくつもの炎の放物線。
 (いわば運動会の玉入れの要領)
 しかし、なかなか大傘に乗らない。



 上げ松が大傘をかすめるたびに「アーッ」という観客のどよめき。

 が、ついに上げ松のひとつが大傘に乗る。

 観客の歓声と拍手。

 大傘はその炎をだんだん大きく、一方、下からはさらに上げ松が絶えることなく投げられる。



 大傘の炎が最高潮になったころ、木柱は倒される。

 ここからは大傘に藁がかぶせられ、男衆が丸太をもって突進。
 燃える藁をすくい上げては空中に放り上げる。



 舞い上がる火の粉、湧き上がる歓声。

 限界集落と言われる広河原。

 男衆はどこから集まってくるのだろうか、と不思議。

 この催しのため、方々から帰省してきたのかもしれない。

 林業が盛んであった昔の広河原。
 松上げは子どもから大人まで 夏を送る一大イベントとして待ちわびたものだったにちがいない。

 
 近くに今も残る廃校跡、その無言の語らい。

 
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水温高く

2013年08月22日 | トラウト
 笙の川水系、どこもかしこも水温上昇。

 今日はこの水系では水温の低い源流部のひとつへ。



 しかし、先日と同じく、追いは少ない。

 かろうじてヤマメ、イワナが少々。



 あまりの少なさに予定を切り上げ。

 標高のあるもうひとつの源流部を目指す。
 もっとも、ここは川を覆う樹木が少なく、水温は高そうなのだが。



 水温を計ると24℃。
 『エッ、こんなに・・・』と絶句。

 日照というのは興味深い。

 「図解雑学 河川の科学」末次忠司 著(ナツメ社)にはこう書いている。

「川の水温は水辺林の伐採により上昇する。水辺林が伐採されて水辺林のない区間が2kmから4kmに増えたことで、夏期最高気温が2度上昇するという報告もある(天塩川支流問寒別川)。これは河川を覆う樹幹がなくなったために河川の水温が上昇したもので、冷水性のサケ科などに影響をおよぼす。
 なお、伐採されなくても落葉期は開葉期の三倍の水温日較差がある。」(P156)

 この釣り場の水温の高さ、こうした日照事情によるのかもしれない。

 さて、入渓したものの、小アマゴさえ姿を見せない源流部。

 ダラダラと釣り上がり。

 突然、岩陰から灰色の影。
 上がってきたのはヤマメ。



 腹がデカい。
 卵か?と思ったが、一部が硬い。
 大きめのバッタでも食べたのかな。

 これ1匹ながら、暑さに耐えていたヤマメ君に感激。 
 
 が、いよいよジリ貧の感。

 本日 水温(20℃~24℃)
    イワナ 2匹(14~16cm)
    ヤマメ 3匹(16~22cm)
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苦い記憶 当たりのなかったくじ

2013年08月21日 | 日々
 甘納豆くじのからくり

 子どもの頃、よく駄菓子屋に通った。

 甘納豆のくじがあった。

 甘納豆の小袋を買うと、中に札が入っていた。
 外れ、大関、横綱・・・と。

「横綱」なら甘納豆の大袋、「大関」なら中袋が当たった。
 ぼくら子どもは甘納豆よりも、この賞を射止めたかったのだ。。

 ある日、駄菓子屋に行くと甘納豆の小袋は三つ。
 賞品の「横綱」がまだ残っている。
『すると、この三つの甘納豆の袋のどれかに横綱の札!」

 ぼくは生つばを飲み込む思いでひとつ買った。 出てきた札は「外れ」。

 ならば!とふんぱつしてもう一袋。
 迷った末、残りふた袋のうちの一つを買った。

 また「外れ」。

 くやしかった。
「横綱札は残りのひとつに入ってたんや」
 でも、もう小遣いはない。

 ぼくは家に帰って、母親に翌日の小遣いを「前借り」した。

 走って駄菓子屋に戻って行った。

 そうして最後の甘納豆を買った。
 が、出てきた札は「外れ」。

 「???」

 店のおばちゃんが笑いながら
「誰かが間違うたんやね」
 と大袋をぼくにくれた。

 なぜなのか?
 ぼくにはわからなかった。

 後になって、ぼくなりに納得した。
「賞品の当たり尽くしたくじなど、誰も買わん」と。

 それでも、あのおばちゃんの笑い。

 その後も思い出すたび、子どもながら悔しくてたまらなかった。

 ゲーム機が当たるくじ

 今年の7月28日、大阪で露店アルバイトの男が阿倍野警察に逮捕された。
 夏祭り会場の露店でゲーム機が当たるくじを売っていたが、当たりくじは初めから入っていなかったというもの。

 容疑は詐欺。
 
 テレビニュースでは、子どもたちへのインタビューが映されていた。

「なかなか当たらんと思てたんや」
「あのくじ、初めから当たりなんか入ってないから買わんかったんや」
 など、いろいろ。

 このニュースをみて、ぼくはまたあの苦い記憶を思い出してしまった。

 「読者5名様に当たります」のウソ 秋田書店

 昨日の報道では、雑誌社秋田書店が水増しくじ、との報道。



 架空の当選者の発表などを組織ぐるみで、しかも何年も・・・。

 消費者庁が「景品表示法違反」で処分に乗り出すという。
 
 書店側は「再発防止につとめてまいります」とのコメント。

 カッコつけるなよ。
「すみませんでした。以後絶対いたしません」やろ!

 こんな書店、謝罪よりも解散させてやりたいよ。

「世の中、どうせそんなもん」
 大人から子どもまで、そう思ってしまったらどうだろう。
 
 悲しすぎるではないか。 

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ツクツクボウシ時雨のなか

2013年08月19日 | トラウト
 笙の川の源流部のひとつへ。
 水位はジリジリと下がっている。

 
 渓谷のうつろいは早い。



 活発なツクツクボウシ。 
 ミンミンゼミに割り込むかのよう。

 川面に盛んにシッポをつけながら飛ぶオニヤンマ。
 林道には、湧き出てきたようなたくさんのバッタ。

 毎年出会う晩夏の風景。

 今日は前回と同じく下降線。
 減水のせいか、高い水温のせいか、それとも偶然なのか。

 アマゴは深追いせず、一度姿を見せたらもう出てこない。

 イワナにいたっては姿なし。




 本日 水温 22℃
     アマゴ 7匹(小~20cm)

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ふだんと何が違っていた?

2013年08月18日 | 日々
 8月15日、福知山市で起こった露店での爆発事故。

 入院中の女性がついに亡くなられたとのこと。
 痛ましい事故となった。

 露天商がガソリン携行缶のふたを開けるに際し、減圧しなかったため、ガソリンが霧状に噴出して引火したらしいと報道されている。

 報じられている型の携行缶、ぼくは使ったことがないのでわかりにくい。
 
 ただ、減圧用のねじをゆるめても、そこからガソリン蒸気が出るのは必至。
 と思うのだが・・・。



 当の露天商さん、これまで何回もこうした給油を繰り返してきたはず。

 ふたを開けたとき、「シューッ」という音がし、露天商がそれをおさえようとしていたという見物人の証言もあった(テレビの現場中継)。

 この日は何が違っていたのだろう。
 タンクが炎天下に置かれ、異常な高温、高圧となっていたのだろうか。

 ぼくも「危険物取扱者」の資格を持つ者の一人として今後の調査結果を待ちたい。

 いずれにしても、仮に減圧措置を講じるにしても、近くで火(LPガス)が使われ、大勢の見物客がいるなかでは危険なことこのうえない。

 ぼくはガソリン、アルコールなどの引火実験を数多く目にしてきた。
 そのすさまじさは灯油や軽油の比ではない。

 けれども、これは体感しないとなかなかわからない、というのが現実だ。

 去る8月4日、滋賀県東近江市での消火訓練。
 標的にアルコールを使った際、消防団員らの火傷事故が起きた。

 ここにも共通した問題があるように思えてならない。

 各地の花火大会、再発防止に備え、注意喚起が活発。
 しかし、この種の事故、根絶はなかなかむずかしいというのが実感だ。
 もどかしいかぎりだが。
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8月16日

2013年08月16日 | 日々
 清水寺で護摩焚き。

 知り合いを訪ねて見物に。



 それにしても京都市内中心部。
 観光バス、他府県ナンバーの車で渋滞。

 夜は久々に大文字へ。

 あのすがすがしい「大」の字を改めて眺めたいと。

 鴨川べりで見るのは十数年ぶり。

 以前に眺めた加茂大橋の上を目指す。
 が、橋上での立ち止まりは禁止措置。

 鴨川べりは人なみでごった返し。
 警察官の「西行き一方通行です。立ち止まらないで」のマイク。

 空いた場所は木や建物などで見えない。

 結局、人の頭の間から垣間見ただけで火は消えていった。



 次回は事前に穴場を探しておかなければ。

 そういえば、今日ツクツクボウシのなき声を耳に。

 暑い夏もそろそろか。
 
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秋モード?

2013年08月15日 | トラウト
 今日も早朝出発で福井 笙の川へ。
 

  釣友 森さんからの知らせでは
  アマゴもイワナも少なくなってきた、ただし、釣りそこねはしたが大イワナがいるとのこと。

 この大イワナをぜひ釣りたいのだ。

 入渓。



 水量に不足はない。
 水温も19℃。

 が、今日はどうしたことか、ルアーを追わない。
 アマゴが盆休みでもあるまい。

 かろうじて2匹。


 ( やっと姿を見せた16cm )

 その上流に足を運んだが、ここもまったく。

 初秋の気むずかしい季節に入ったか?
 だとすればこれからは不安定になりそう。

 あきらめて別の谷へ。



 ここは水温22℃とやや高い。
 けれども成魚の反応がポツポツ。



 しばらく雨はないとのこと。

 減水が続けばきびしい。

 本日 水温 19~22℃
    アマゴ 9匹(小~20cm)
    イワナ なし
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お盆

2013年08月14日 | 日々
 お盆、早朝の散歩。

 玉井さん(仮名)宅から坊さんが出てきた。
 50CCバイクに乗り、10メートルほど離れた石田さん宅へ。

 ノンヘル!
 ヘルメットは前カゴに置いたまま。

 なるほど、目と鼻の先の檀家だから?

 散歩道を引き返すと、その坊さん、石田さん宅から出てきた。
 もうお経は終わったらしい。
 10分足らず。
 多忙なんや、と実感。

 その坊さん、あたりを見回し、やはりノンヘルでずっと先の家へまっしぐら。

 坊さん、仏法には従うけど、道交法は臨機に、ということか。

 何やら人間くさく、思わず笑ってしまった。

 夜は滋賀県朽木の花火大会へ。




 ここの花火、300発というミニ大会。

 が、車で近くまで行ける数少ない会場。

 体にしみこんでくるうような炸裂音。
 安曇川をはさむ山々にこだまする響き。

 やっぱり花火はこの音を味わわなければ。
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