稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

竿を折ってしまい

2021年05月29日 | トラウト
 増水の笙の川水系へ。

 今日は釣友 森さんからもらった竿を試す日でもある。

 入渓。

 水位が高く、濁りはないもののポイントがしぼりづらい。

 そのうえ水流に足をとられ、釣り上がるのが大変。

 前半はまったくアタリがない。

 この水域を選んだのは間違いだった!と思ったがもう遅い。

 脱渓地点を目指しながらの釣り。

 ところが後半、いつもなら浅い流れがいい瀬になっている。

      

 ここでミノーにきれいなヤマメ、23cm。

 この硬めの竿、釣った魚を寄せるのが安定して楽!

 いい竿だ。

      

 さらにイワナ。

 急に釣れ始めたではないか。

 今日はイワナが濃い。

 増水に誘われて出てきたのだろうか?

     

 ところが、白く泡立った流れの中で目測を誤り、前向きに転倒。

 ずぶ濡れ、四つん這い、額にキズ・・・。

「竿は大丈夫かッ?」と目をこらすと大丈夫。

 ホッとして、「濡れついでにもう少し釣ろう」と改めて釣り開始。 

 次のポイント、イワナらしきがルアーを追っては食わずに反転。

 二度目も同じ。

「ヨシ、三投目で決める!」
 とルアーを変えようとしたとき、目の前に竿の上の部分がダラリ。

 折れている!ひびが入っていたようだ。

 釣りはここで断念。

 車に戻り、森さんに「ゴメン・・・」のメール。

 気分は落ち込んで引き上げ。
 
      


 本日 水温 16℃
     ヤマメ 4匹(16~23cm)
     イワナ 5匹(17~23cm)
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小学5年生男児の死亡 マスクのこともさることながら

2021年05月28日 | 日々
 報道では、今年2月、
高槻市の小学校で5分間持久走の終盤近く、男児が倒れて亡くなったという。

 同市教育委員会では持久走に際し、
男児のマスクの状態などに重点を置いた説明が行われている。

 気になるのは、倒れた男児に気づいたあとの対処だ。

 報道では、倒れた男児に気づいた他の児童が担任に知らせ、
→保健室→病院(死亡確認)とある。

 ぼくにわからないのは、倒れた直後の男児の状態だ。

 ひょっとして、このときすでに心肺停止だったのだろうか?

 倒れてすぐなら人工呼吸などの応急手当をすれば助かる率はかなり高いという。

 一般に小学校教諭はプール指導などに備え、
こうした応急手当の訓練を受けていると聞いたことがある。

 加えて小学校ならAEDも備わっているのでは?

 市教委の説明では、これにも触れられていない。

 マスクのこともさることながら、
プールの季節を前に、そこのところも聞きたいものだが・・・。
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増水はしたものの(石田川水系)

2021年05月25日 | トラウト
 増水。

 ならば奥地へ!と石田川水系へ。

 水が増え過ぎて釣りにならないのでは?と案じたが大丈夫。

        

 水は澄み、水かさもちょうどいい。

 奥地に向かっていると、行く手に軽トラック。

 かつてこの場所で人に出会ったことなどないのだが・・・。

 「釣り師か?まさか」と思ったが、尋ねてみると
 「いや、わしは猟や、釣りと違う」と言う。

 「けど、あんた、熊に気イつけや。ここらは熊出るでエ」
 と、昨年仕留めたという熊の写真を見せてくれた。

 「どのあたりですか?」と尋ねると
 上流側を指さして「100メートルほど向こうの右の斜面や」。

 「ゲッ!」

 というわけで、今日はいつもより緊張の釣行。

 入渓して早速1匹。

     

 これもまだサビがとれていない痩身の1匹。 

 が、いつものようにこの後が続かない。

 というより、5cmくらいのジャミのようなのが、
あちらこちらでルアーについてくるだけ。

 堰堤を超え、イワナを求めて上流へ。

 水が豊富で、なかなか雰囲気はいいのだが。

     

 苦しんだ末、やっと最初のイワナ。

     

 でも小さい。

 どんどん歩き、ぼくにとっては未知の水域へ。

 熊の恐怖におののきつつ、時折り叫びながらの釣行。

 それでも反応は数えるほど。

 どうもここらはあまり魚影豊かでないのかもしれない。

 本日 水温 16℃
     釣果 アマゴ 1匹(19cm)
         イワナ 3匹(13~15cm)  
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小雨の安曇川水系で苦戦

2021年05月19日 | トラウト
 今週は雨続き。

 が、今日は午後から曇りの予報。

 梅雨の晴れ間に!と安曇川水系へ。

 今日は前回の釣行で先行者がいたところへ。

     

 小雨のせいか、川は暗く、霧でかすんでいる。

 ところが釣れない。

 もう釣られてしまったのか、あるいは荒れてしまったのか?

 早々にここを見切って別の水域へ。

 早速第一号。

      

 ただ、この後は厳しかった。

 釣り上がるとき、今日は口によくクモの巣が。

 前回はこんなではなかったが、今日はやたらに多い。

 それにカジカの鳴き声もにぎやかになってきた。

 季節は急激に変わっているようだ。

 ひょっとしてアマゴたち、中流域から姿を消し始めているのか?

 砂地への流れ込みで、1匹がミノーをくわえたが外れた。

 2匹目もまた・・・。

 3匹目がやっとわが手に。

       

 イワナだ。

 イワナ君、いれば必ずまっしぐら。

 まことに愛すべきトラウトだ。

 そんなわけで、いまひとつ盛り上がらない釣行となった。

 この水系も厳しい季節が始まったのかもしれない。

     

 本日 水温 14℃
     イワナ 2匹(14~18cm)
     アマゴ 3匹(16~20cm)
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渋い渓流 こんな日もある

2021年05月14日 | トラウト
 また雨になりそうで、いそいそと笙の川水系へ。

 ねらっていた釣り場への道、トラックが2台居座り。

 どうやら杉の伐採と積み込みのようだ。

     

 トラックの年輩の運転手が「すみません、すぐ終わります・・・」とことわりに。

 そういえば、最近のニュースでは建築用木材、特にヒノキが値上がりとか。

 運転手に「材木の値上がりだそうですが、その関係ですか?」と尋ねると
「いや、それとは直接関係ありません。
 でも、材木はいま世界的に値上がりですよ」と言う。

 さて、渓流に入る。

     

 ところが、先行者でも入ったかのようにまったく釣れない。

 水かさのある瀬でようやく1匹。

     

 これには「ホッ」とした。

 その後は釣り上がるにしたがってポツポツ。

 それでも姿を見せるヤマメたちは少ない。

     

 ぐったり疲れて納竿。

 夜になって、釣友 森さんからメール。

 森さんは笙の川水系の中流域に入っていたようだ。

 苦戦で4匹だったとのこと。

 結構な体高のヤマメの写真が添えられていた。

     

 ま、こんな日もあるか。

 しばらく雨が続きそうだ。

 今年の入梅はかなり早まりそうだが、どうなるか?

 本日 水温 16℃
     ヤマメ 6匹(14~20cm)
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ひと月ぶりの安曇川水系 イワナは小さく

2021年05月11日 | トラウト
 ひと月ぶりに安曇川水系へ。

 が、入ろうと思っていた地点には先行者。

 そこは毎年入渓者が多いところで残念至極。

 やむなく別の場所へ。

          

 今回もやや減水気味で流れは静かだ。

 ルアーを投げ始め、ほどなくしてアマゴ。

     

 これはなかなか調子がよさそうと気分は上昇。

 もっとも、今日のアマゴたち、みんなまだサビが抜けず黒っぽい。

 途中で小さな支流で道草。

 ここは熊でも出そうなさびしいところだが、魅力的。

     

 もう少し水量のほしいところだが、アマゴたちが顔を見せる。

 支流のさらに分かれる地点の深み。

 ここで今日一番の22cmが飛び出した。

     

 さて、流れが狭くなり、ここらで引き返す。

 熊ヨケに、時おり「ワーッ」、「オーッ」と叫びながら。

 元の水域に戻ると小さなあたり。

 上げてみると黒っぽい。

 イワナか?と思ったらアブラハヤ。

 が、そのさらに上流、小さいけれど今度はイワナ。

     

 その後もアマゴに混じって小さなイワナが元気。

 前回は尺イワナを手にしたが、今日は20cmにも満たないのばかり。

 それでも楽しませてくれた一日。

 本日 水温 14℃
     アマゴ  9匹(14~22cm)
     イワナ  5匹(13~15cm)
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大増水で上流に押しやられ

2021年05月07日 | トラウト
 減水に悩まされていたが、雨で大増水。

 ちょっと増えすぎでは・・・と思ったが、試しに中流域へ。

     

 大きな流れ込み、今日は深くて底が見えない。

 腰までつかりながらその流れの中にミノー。

 トゥイッチするとすぐに黒い影が「ギュン」。

 食わずに流れの中に没していった。

 角度を変えてここを上流からねらってみると、すぐに手ごたえ。

 やっぱりヤマメはいた。
     
     

 幸先良し!今日はここでやろうと決め、釣り上がり開始。

 ところが、だんだん流れと深さが厳しくなってきた。

 護岸いっぱいまで水は満々。

 左岸側伝いに、護岸に繁茂する笹をつかみながらの釣り上がり。

 途中で「これはムリ!」

 と思ったが、もう遅い。

 ずっと先の脱渓点まで行くしかない。

 ところどころでミノーを投げるが、荒瀬の早い流れからは反応なし。

 腰までつかってひたすら歩く。

「今日はいったいなんのために歩いているのか?」と苦笑。

 ようやく脱渓地点に到着したがグッタリ。

 食事休憩し、気をとりなおして上流に転じる。

 上流も水は多いが、それでも歩ける。

     

 ヤマメたちは瀬によく出ていた。

 逆に堰堤下などの深みではほとんど姿を見せない。

 増水を喜んで、みんな一斉に瀬などに散っていったかに見えてくる。

     

 連休が過ぎ、上向きそうな予感。

 本日 水温 15℃
     イワナ  1匹(15cm)
     ヤマメ 10匹(17~21cm)
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「ある奴隷少女に起こった出来事」(新潮社文庫)から

2021年05月06日 | 日々
 本書はハリエット・アン・ジェイコブズ(1813~1897)の自伝。

 著者はアメリカで黒人女性の奴隷として生まれ、
所有主フリントとその一族による虐待に抵抗し、
逃亡、潜伏を経て、北部で生き延びるという波乱の人生をおくった人だ。
 
 自伝に垣間見る奴隷制度の実態
 アメリカの黒人奴隷制度といえば、綿摘みに象徴される過酷な労働、
むち打ちなどの制裁をはじめとする暴力を思い起こすが、
本書を読むと何よりもその前に黒人奴隷が人でなく、
物として扱われていたことを思い知らされる。

 とりわけ黒人女性が広く奴隷所有主の性暴力の対象とされ、
著者もまたその例外ではなかったことに驚かされる。

「奴隷の少女たちは淫らさと恐怖の中で育つ。鞭と、
ご主人とその息子らが語るわいせつな話が、少女たちの教師だ。
・・・抵抗しても希望はない・・。」(P83~84)

 いたましい話だ。

 黒人差別は今日でもなお克服すべき課題ではあるが、
本書はその歴史上の原点となった奴隷制度の生々しい資料でもある。

     

 著者ハリエットが生き延びられたわけ
 一読して考えたのは、著者が生き延びられた理由だ。

 ひとつには、彼女自身が自分の子どもを守りつつ、
自由を希求する強い意志をもち続けたこと。

 もうひとつは、祖母や弟など親族の命がけの支えがあったこと。

 さらに、北部で黒人奴隷に同情、あるいは憐みをもつ白人女性たちがおり、
彼女らが手をさしのべてくれたことが挙げられる。

     

 心優しき白人女性たちの視線の底を考える
 ただ、ここで思い出すのは「アンクル・トムの小屋」のことだ。

 トムは後の時代、特に公民権運動以降は
「白人に媚びを売る黒人」との批判が広がったようだ。

 この作品を著したストゥ(ストウ夫人)も北部の人で、奴隷解放に尽力したと聞く。

 アンクル・トムへの後世の批判の背景は、
「心優しき白人」の黒人に対する無意識の、内なる優越意識だったのかもしれない。

 だとすれば、著者を支えた優しき白人女性たちにも
やはりそうした意識があったものと推測する。

 ただ、そうしたひとつの限界をはらみながらも、
その優しさが本書のように個々に黒人奴隷を救ったり、
はては奴隷制度の終焉に貢献したり・・・ということだったのだろう。

 歴史の進み方というもの、単純な善と悪との対決ではなく、
進歩的なものの中にも古いものが混じり合いながら、
絡み合って展開していく、そのように見えてくる。

 本書を読んで感銘しつつ、そんなことを考えさせられた。
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源流部にも人、人

2021年05月04日 | トラウト
 大型連休。

 「不要不急の・・・」と言われるが、郊外に向かう車は多い。

 混雑を避け、今日も昼過ぎバイクで賀茂川水系の奥へ。

 何年ぶりかのこの源流部。

          

 人の入らないこんな奥地、釣れるはず思ったが、
「ウソやろ」と思うほどにシンとしている。

 そうしてようやく1匹。

     

 今日も小さいけれどきれいなアマゴ。

 しかしこの後が続かない。

 このまま釣り上がってもムダと考え、林道を戻り始めた。

 すると親子連れのエサ釣師に出会った。

 あいさつを交わすと、兵庫から来て、もう引き上げるところだという。

 十数匹釣ったというが、なんとぼくは彼らの後塵を拝していたわけだ。

 これじゃ釣れるわけがない。

 ただ、そこから1時間ほど歩いたところでイワナも釣ったと聞いた。

 ルアーではとても無理な細く浅い流れだったという。

 やっぱりこの上流にはいるんだ。

 さて、ここをあきらめ次の谷へ。

     

 ここもあまりアマゴたちは顔を見せてくれない。

 ただ、一度だけルアーにコンッ!とあたって反転していった。

 小さな堰堤の下は浅く、何の反応もなし。

 それを上がるとまたまた人影。

 老釣り師が長竿を深みに向けている。

 いやはや、さすが大型連休。

 お互いさまながら、こんなところにまで人が出ている。

     

 次いで少し下流に転じた。

 が、小学生くらいの子ども5~6人が歓声あげながら、
ドボン、ドボンと大きな石を川に放り込んで遊んでいた。

 がっくり、退散。

 本日 水温 12℃
     アマゴ 1匹(14cm)
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