稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

賀茂川漁協のやる気

2015年03月31日 | トラウト
 遅まきながら賀茂川漁協の年券を買った。

 これまでの4000円が今年から5000円。

 「それでも安い!」と思われる人もいるだろう。

 が、賀茂川漁協のアマゴ、とにかく評判が悪い。
 放流量、放流場所も年々縮小し、「つぶれるで」という釣り人どうしの会話も。
 安かろう悪かろうの典型みたいなところだった。

        

 ところが、今年の解禁日、釣り人が多かった。
 みんな口々に
 「今年はよう釣れる」
 「組合長が若手に変わったらしいで」 

 漁協ホームページをみると一新されている。
 発眼卵の生育の様子まで出ている。

 だいたい漁協のホームページはあまり更新されないのが一般的。
 「アマゴの解禁日、3月○日」
 と書かれていても、この日付け、去年のことだったりする。
 せめて「○年」を入れてヨオと言いたくなるのもしばしば。

 ともかく賀茂川漁協は新生したようで大歓迎。

 もっとも、ぼくとしては禁漁期の稚魚放流に力を入れてほしいと思うのだが。 

 さて、今日早速試し釣りに。

        
 
 アマゴを試すというより、腰の具合を試すといったところながら。

 けれども追う姿まったくなし。

 やはりこの釣り堀風エリア、厳しいのは同じか。

 本日 水温 15℃ 釣果なし
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紙芝居の日々は遠く

2015年03月30日 | トラウト
 新聞(「朝日」夕刊)に紙芝居の写真が出ていた。

 記事によれば、東京で全盛だったのは50年代初頭。

 50年代終盤にはテレビが普及し始めるなどにより急速に衰えたとある。

 ぼくらも子どもの頃は楽しみだった。

 学校から帰って、遊んでいると拍子木の音が鳴り始める。
 ぼくらは5円玉を握っていつもの場所に集まったものだった。

 それにしてもこの写真、うまく撮っている。
 子どもの表情がとてもいい。

        

 ぼくらもこんな顔をしてみていたのだろうか。

 あの頃、いっしょに集まった近所の子どもたち。
 
 みんな、どこでどうしているのだろう。
 そして長い年月、どんな風に月日を重ねていったのだろう。
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運命の餃子

2015年03月28日 | 日々
 白川通りの浄土寺付近を通りかかる。

 見慣れない看板。
「ベートーヴェン」とある。

 よく見ると小さな中華料理店。

 ちょうちんには「月光の唐揚げ」とある。

 まだまだある。
「運命の餃子」
「英雄らーめん」・・・と。

        
         ( 店舗前の足場はビル改装工事中のもの )

 思わず笑ってしまう。

 ぼくもベートーヴェンは好きだが、ここの店主も好きなのか。

「入ってみたい」と思ったが、まだ開店前のよう。

 BGMにはベートーヴェンが流れているのだろうか?

 それはないだろうが、いつか寄ってみたい。
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早春の森

2015年03月25日 | 日々
 暖かくなったと思ったら戻り寒波。
 今朝は山が白い。

 暖かさは行きつ戻りつの感。

 昼過ぎ、森に向かう。

 川べりにあるソメイヨシノ。

      

 もうほころびかけている。
 京都市内の中心部からは少し遅れてはいるが。

 森への入り口にあるモミジ。

       

 これも青葉が出始めている。
 もっともまだ小枝のままのモミジも多い。
 木ごとに葉を出す時期が違っているようだ。

 今日はまだ足を踏み入れたことのない森の奥深くに入ってみた。

 高くのびた広葉樹を楽しみながら歩いていると、突然巨木。

        

 根元から3本の幹が出ている。
 根元の直径はどれほどあるのだろう。

 ポケットに入れた2メートルメジャーではとても測れない。

 まわりには杉の木がないところをみると野生のようだ。
 ここまでよく育ったものだと感心。

 それにしてもなぜこんな形の杉ができるのだろう?
 専門家に教えてもらいたいものだ。

 帰りにヤマザクラの若木。
 幹はひとにぎり余りの太さ。

 この木は森のせめぎあいの中、生き延びられるのか。
 
 幹の途中に新しい葉が顔を出している。

        

 がんばれ、ヤマザクラ君。
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3月のメバル

2015年03月22日 | 
 腰痛も小康状態に。

 不安ながら夜の若狭へメバル釣りに。

 療法士先生の忠告に従い、前傾姿勢はとらず、なるべく直立で。
 また、漁船をつなぐ杭があればそこに座って、と万全に。

 やりにくいがこれもがまん。

 ところでメバルは?

 日没後に港外から引き上げてきた釣り人の話。
「暗くなる寸前で小さいのがパラパラと釣れましたけど、その後は全然です。」

 ぼくの方はあたりは忘れたころにあるのだが・・・。

 やっと待望の1匹が手元に。
 相変わらず小さい。

        

 けれどもそのあとは続かず。

 そういえば、昨年も3月はガタ落ちだった。

 本日 メバル 1匹(12cm)
 
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仙北市の硫化水素中毒事故から

2015年03月20日 | 日々
 3月18日、秋田県仙北市で硫化水素中毒にて3人死亡。

 このニュースを聞いたとき「確か以前にも秋田で?」と思った。

 調べてみると2005年12月、東京から泥湯温泉に来ていた一家4人が雪のくぼ地で死亡とあった。
 この事故から、地元では硫化水素の測定をすることになったらしい。

 で、今回はどうだったのか。
 報道によると、検知器やマスクは死亡した仙北市役所職員の机に置かれたままだったらしい。
 現場に持参するつもりが忘れてしまったのか?

        
         ( 検知器の一例 )

 通報経過をみるとこうだ。
 仙北市が管理を委託している有限会社 高橋鉄工所の従業員2名が穴の中で倒れる。
   ↓
 それに気付いた仙北市職員の一人が救出に入り、同じく倒れる。
   ↓
 さらにそれに気づいたもう一人の仙北市職員が通報したというもの。

 通報した職員はよく思いとどまったものだ。
 おそらく硫化水素の充満を予測したのだろう。

 要点は硫化水素が死を招く危険性の認識がひとつ。
 もうひとつは硫化水素の空気比重が大きく、低所にたまりやすいという特質だ。
 2メートル以上の雪の下に配管やバルブがあるという特異な作業条件が影響したようだ。

 さらに19日の報道(「朝日」夕刊)。
 高橋鉄工所では2月にも作業、そのとき1名はめまいを覚えたという。
 さらにもう一人は顔面真っ青になっており、しかもこの作業現場には今回死亡した従業員(76歳)もいたということだ。

 なんということ。
 それが事実なら作業方法の変更はできなかったのかと残念だ。

        
         ( 河北新報から借用 )

 硫化水素はその程度がむずかしい。
 温泉地や街のドブからも臭いはする。
 しかし臭いがするからただちに危険というわけではない。

 そのあたりから慣れが生まれるのかもしれない。

 いずれにしてもこの事故、管理者側にも現場側にも忘れてはならない多くの教訓が含まれている。
 形は違っても多くの労働災害に共通しているという気がしてならない。

 亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

 
 
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釣りと腰痛

2015年03月18日 | 日々
 ぼくには元々椎間板ヘルニアがある。

 1~2年に一度、腰痛が出る。
 けれども1週間足らずで痛みは治まってきた。

 そのたびに、腰の復元力を信じてきた。

 ところが昨年12月初め頃から調子が悪い。

 痛みがなくなるまで1か月、そして再発。

「これはおかしい」と整形外科へ。

 医師の診断はわかったようなわからんような・・・。
 とにかく「リハビリをやりなさい」と言う。

 で、あまり信じないがリハビリへ。

        

 療法士先生は、はじめに日常生活を細かく尋ねた。
 風呂で身体を洗う姿勢、歯磨き、洗顔・・・。
 続いて趣味の釣り。

「どうやるんですか?座って釣るんですか?」との問い。

 ぼくはキャストとリーリングの動きを示した。

 先生はぼくの前傾リーリング姿勢をみて
「アッ、それは腰への負担が大きいですね。それですよ!」 
 
 ま、ぼくも予想してなかったわけではない。

 きっかけは12月初めのメッキ通いだった。
 キャストしては岸壁から身を乗り出し、竿先を水面近くまで下げ・・・。

 ただ、ぼくは腰に負担になっていたのはキャストだと思っていたのだが、問題はその後だったようだ。

 先生は「渓流での釣りは座ってできないんですか?」と。
「??、それは無理ですね。」
「なら釣りはやめるか、頻度を下げることですね」と言う。
 
 痛みはまだ残っている。
 今年はきびしそう、トホホ。
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「かぐや姫の物語」

2015年03月15日 | 日々
 テレビ放映された「かぐや姫の物語」(2013)。

 筋書きの細かいところはぼくらが子どもの頃に読んだものとは少し違う。

 終盤でかぐや姫が捨丸兄ちゃんといっしょに暮らそうと空を飛ぶシーン。
 捨丸兄ちゃんはこのときすでに妻子ある身。
 これはいったいどう解釈すれば・・・?

 全体として、ぼくにはあまりいい作品とは感じられなかった。

        

 ただ、み終わって思ったことがひとつ。

 映画はともかく、昔から語り継がれるかぐや姫。
 そもそもかぐや姫はなんのためにこの地上に舞い降りたのか?

 月でなく、この地球でなければ育たなかったのか?
 そんなことではなさそうだ。

 では、老夫婦を喜ばせるためか?
 しかしいつか月に戻らなければならぬ身。
 ならば、老夫婦を悲しませるのははじめからわかりきったこと。

 ではなんのために? 

 子どもの頃には何も思わなかったのだが。

 この映画を見た異国の人からそれを尋ねられたらぼくは答えに窮してしまいそう。


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秀作「小さいおうち」

2015年03月11日 | 日々
 テレビで山田洋次監督の「小さいおうち」(2014)が放映された。

 昭和5年、山形の雪深い里から上京、裕福なサラリーマン宅に住み込み女中として働いたタキさんの回想風物語だ。
 
 タイトルの「小さいおうち」はタキさんが住み込んで働いた平井宅のこと。

        
           ( 中央に見える赤い屋根の家が舞台 )

 日中戦争緒戦での勝利や日米開戦で沸き立つ日々から敗色濃い大戦末期までの時代。

        

 奥様の不倫を軸にタキさんのけなげな姿が描かれている。

        
            ( 女中部屋でのタキさん )

 展開の詳細は割愛するが、登場する人々の一途さが痛々しいほどに伝わってくる。

 戦後、タキサンの孫が奥様の息子と邂逅。
 すでに老いた息子は車いすで、当時を回想してこう述懐する。

「いやな時代だったなあ。
 日本人だれもが不本意な選択を強いられたんだ。
 いや、強いられてする人もいれば、自らする人もいて、不本意だったということすら気がつかなかったんだ。
 そんな時代だったんだよ。」

 実に深く、時代をとらえておりはしないか。

 国内外の多くの賞を受けたそうだが、確かにおすすめの秀作だ。

        
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賀茂川のアマゴ解禁 一夜明けて

2015年03月09日 | トラウト
 昨日の朝、所用で大阪へ。

 すると川の中に人がいっぱい。
「あっ、今日は賀茂川水系の解禁日や」と思い出した。

        

 狭いところに竿が林立。
 みんなエサ釣りのようだ。

 大阪での所用を終え、2時ごろ京都に戻る。
 朝見た場所にはもう誰もいない。

 釣竿を折りたたんで引き上げる人がチラホラ。

 ところが一人だけがんばっていた。

 スプーンを投げ続けている。

「釣れましたか」と尋ねる。
「いやあ、アカンですねえ。1匹だけです。
 エサ釣りの人はひどいねえ。
 釣ったアマゴは持って帰らな損みたいに持って帰る。
 そんなことしたら、1日でアマゴはおらんようになる。
 何のための年券や!・・・」
 と愚痴る。

 ぼくは思わず笑いながら
「いやあ、毎年そうですよ、仕方ないですねえ」と答えた。

 確かにそうなのだが、これも現実。

 さて、今日は外出時、様子をみてみた。

        

 人っ子一人いない。
 まあ、今日は平日で、しかも雨。

 いや、一人いたいた。

        

 傘をさして長竿をふっている。
 でもあまり釣れていそうにない。

 やっぱり初日にほとんど釣られたか?

 でもこういう解禁日前日の成魚集中放流パターン、おもしろくないね。
 
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