稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

宮崎の暴走事故から

2015年10月29日 | 日々
 28日、宮崎で起きた事故は痛ましい。

 報道では73歳の運転者は数年前から認知症だったらしい。

    

 この事故で思うのはぼくの亡き父のこと。

 高齢になってなお運転を続けていた父。
 母にとっては、買い物にはどうしても父の運転する車が必要だった。

 「もうそろそろ運転は・・・」と案じ始めていたぼくには悩みの種だった。

 父は認知症とはいえなかったが、それでも記憶力は衰えていた。
 というより、認知症患者とそうでない人との境界は必ずしもはっきりしない。

 要は歳をとれば誰でもそれなりに・・・というのがの実感だ。
 
 幸いにと言おうか、父は運転免許の更新で、視力検査で不合格となった。

 今から思えば、よくぞ運転をやめるきっかけをもらえたもの。

    

 本人自身が運転をやめると言い出すケースは少ないだろう。
 家族たちもあやうさは承知のうえで「本人のプライドを傷つけては・・・」とか
「車がなかったら買い物や送り迎えも困る」などの事情もあろう。

 が、この事故だけでなく、数々の逆走事故や衝突事故など、運転を制止させるべき実例は枚挙にいとまがない。

 そう考えれば、やはり運転者本人にもまわりの家族たちにも決断を促す条件整備が急務ではなかろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

老人施設の秋祭りとクロマチックハーモニカ

2015年10月25日 | 日々
 日曜日、今日は義母の入所している老人施設の「秋まつり」。

 朝10時から午後3時まで、といささか長い。

 メインはハーモニカ演奏だという。
 小学生時代によく吹いたアレを聴かされるのか!とやや閉口。

   
      ( 職員による皮切り ハンド・ベル演奏 )
  
 プログラムには童謡からなつかしの歌謡曲まで。

 が、入所の老人たち、歌うのが好きなようで、ハーモニカ演奏に合わせて「夕やけこやけ」、「赤とんぼ」を合唱。
 次いで「あこがれのハワイ航路」(1948年)と「勘太郎月夜唄」(1943年)。

 これはみんなどうするかな?
 と思っていたらこれも大合唱。

 意外!義母もぼくもとなりで歌っているではないか。
 てっきり歌など歌わない人だと思っていたが・・・。

 みんな八十代から九十代の老人たち。
 幼いころ、あるいは若いころによく歌ったのかもしれない。

 ところで、演奏は「京都クロマチックハーモニカクラブ」。
 高齢者のボランティアクラブのようだ。 

    

 ぼくはよく知らなかったが、説明によればハーモニカにはいろいろあるそうで、この日主に使ったのはクロマチックハーモニカ。

 ぼくが想像していた子どものハーモニカとは違っていた。

 このハーモニカ、表現力が豊かでとても魅力的。
 そういえば、ぼくが好んで聴くミッチ・ミラーのバックに使われているのもこれでは?

 そんな余韻にひたりながら施設をあとにした。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いわゆる「東住吉事件」(1995年) 再審への前進を喜ぶ

2015年10月23日 | 日々
 10月23日、大阪高裁が大阪地裁の再審開始決定を支持。
 現在服役中の朴さんらの釈放を認めた。

 冤罪、とぼくは思ってきたが、20年の長きにわたる拘束はあまりにも残酷だ。

   

 地裁の再審開始決定を促したのは再現実験だった。

 密閉された車庫で朴被告がガソリン7リットルをまき、ライターで火をつけたとの検察側の組み立て。
 これはみごとにくつがえされた。

 弁護側での実験では、火をつける前に風呂の種火に引火して一気に拡大。
 興味深いのは検察側の再現実験でも同様だったということ。

   

 ガソリンの燃え方を具体的に想像できない検察側が頭の中で描いた筋道、これが露呈したかっこうだ。

 冤罪をはらそうとの弁護側の地道な取り組みには頭が下がる。

 それにしても、再審開始を支持したとはいえ、裁判所というもの、地裁から最高裁までの各級裁判官諸氏。
 大丈夫かい?

   

 そんな疑問のぬぐえないのが悲しい。
  
 そういえば、去る10月4日、名張毒葡萄酒事件で再審を求め続けていた奥西勝さんが亡くなった。
 89歳、無念の死だった。

 ご冥福をお祈りいたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アラスカ物語」  こんな日本人がいたのか! 

2015年10月21日 | 日々
 図書館で手にした「アラスカ物語」(新田次郎著 1974年)。
 タイトルは聞いたことがあったが、明治期に実在した人の伝記的小説と知り、読んでみることに。

     

 主人公 フランク安田こと安田恭輔は明治元年 石巻の生まれ(1958年没)。
 故あって渡米し、アラスカに至る。
 厳しい日本人差別の中、エスキモーたちにかかわる仕事に従事し、エスキモーたちから絶大な信頼を得る。

 白人の入植、クジラの密漁等々のなかでエスキモーたちの餓死がせまる。
 フランクは意を決して彼らを内陸に導く。(「ジャパニーズ・モーゼ」の所以)

 苦労の連続の末、ビーバー村を築き、彼らを救ったというもの。
 
 本書を通して伝わってくるのはフランクのエスキモーたちに対する優しさだろう。

 こんな日本人がいたのか!と思わず誇らしくなってしまう。

 のちに著者がビーバー村を訪れたとき、戸数はすでに30戸に激減。
 エスキモーたちも都市部へと流出していったようだ。

 フランクの墓は妻ネビロと隣り合わせ。
 草生す墓地に十字架が立っているだけで、名前すら記されていなかったらしい。

 輝くようなフランクの足跡ながら、時代の移ろいは残酷としか言いようがない。

 著者の新田次郎さんも苦心の調査のうえ、忘れられかけていたフランクの生涯をよく紹介してくれたものだと思う。

 すばらしい一冊。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

防災訓練 若手はいずこに

2015年10月19日 | 日々
 日曜日、快晴の下、地域の防災訓練。

 学校の体育館に集合し、開会。

 体育館の床に座り込み、関係者のあいさつ、防災の心構えなどの話を聴く。

 けれども尻は痛いわ、ついていた手はしびれるわで長時間は大変。

 ニュースでよくみる体育館での避難所の風景。
 実際、大変だろうなと改めて。

 さて、屋外に出て、応急手当の訓練。

     

 次いで土のうを造り、効率よく並べる訓練。

 最後はバケツリレー。

     

 閉会式のあとは防災用品が当たるビンゴーゲーム。

 みんなの集中力は一気に高まる。

     

 それにしても年輩者が多い。

 参加者も役員も。

 役員がビンゴーゲームの数字を読み上げ。
「次は63です、63・・・・イヤ間違いました68です、68。
 メェが悪いもんで。」

 大丈夫かいな?

 若い人の少ない防災訓練、そこが気になるところ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大敗の若狭アジング 

2015年10月17日 | 
 久々に若狭へ。

 先着の家族連れがサビキで大漁。
 10㎏の米用ビニール袋にいっぱい。

 お父さんらしき人がアジング。
 
 ぼくもその横に入らせてもらった。

 1投目からいきなり「ククッ」。
 が、のらない。
 どうも小さいようだ。

 けれどもそのお父さんに尋ねると
「いやあ、大きいのもいますよ。最近ここで19cmを釣りましたから」

 ここでそのサイズはすごい。

 オッ、やっとのった。
 と思ったら11cmの豆アジ。

 その後もあたりはあるがまったくのらない。

 やっと15cmが1匹。

     
        ( 暴れるアジ君 )  

 そのあとは沈黙。

 気が付くと、お父さん、どこかへ移動。
 サビキだけは間断なく・・・。

 アジ君たち、サビキに吸い寄せられたのかな?

 本日 アジ 2匹( 11~15cm )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラグビー人気の行方

2015年10月16日 | 日々

 ラグビー・ワールドカップでの日本チームの健闘。

     

 チーム帰国後もその余韻まだ冷めやらずの感。

 一方、日本全国の学校でのラグビー部は減り続けているそうだ。

 同じように相撲部もそうらしい。

 考えてみると、これらのスポーツはハードルが高いのかもしれない。

 ラグビーをするには「頑健な体でないと・・・」
 「ケガしそう」「エラい」といった感じ。

 相撲なら「ハダカでまわしをしめる、それは・・・」といったもの。

 やはりスポーツは、手軽さが門戸の広さに関係しているようにみえる。

 そういえば、渓流釣りにもある種のハードルはある。
 ウェイダーをはき、川の中に入らなければならない。
 スニーカーでは釣りにならないのだ。

 さらにタダではなく、入漁券を買い求めなければならないなど。

 渓流釣りの人口はそれほど多いとは思えない。
 その背景にはそうした事情もあるのでは?

     

 さて、ラグビー人気、これで復活なるのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブリの北上どこまで

2015年10月10日 | 
 BSの「夢釣行」。

 北海道のブリ釣りが放映された。

 釣り人は本林将彦さん。

    

 場所は北海道南部、江差方面。

 番組の解説では、近年ブリが道南を回遊し、北海道でもその釣りがブームになり始めているという。

 その解説のとおり、本林さん、ブリを数本釣り上げた。

    

 日本海をサワラが北上しているのはもう最近の話ではない。
 すっかり定着した感がある。

 ブリもか!と改めて驚く。

   

 温暖化の速度は異常に早いというが、これは自然の時間変化などではない。

 大丈夫なのか?
 
 どうしようもないが、気分は暗い。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

琵琶湖 アユの接岸

2015年10月07日 | 日々
 琵琶湖に立ち寄る。

 今日はすごい風。

 渚に打ち寄せる荒波。
 その波間にアユの群れがいる。

  

 今年の秋は例年より早かったような気がするが、アユへの影響はどうなのか。

 いつか見た接岸風景。

 渚には黒い帯のようにアユの群れが長々。

 琵琶湖にそそぐ小川の口にも真っ黒なかたまり。

 最近、さっぱりそういう光景を見なくなった。

 アユは減っているのか、それともあれはたまたま多かったのか。

   

 ともかくバスやギルに負けず、生き抜いてほしいもの。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする