稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

多摩川近況の困惑

2015年04月30日 | 日々
 NHK「ダーウィン・・・」で多摩川特集。

 遡上するアユの数が並ではない。

        

 全国有数のアユの川となっているそうだ。

        

 その理由はいくつかあるらしい。
 第一に70年代をピークとした汚染、その改善。
 第二にたくさんの堰に手を加え、アユの遡上を助けたこと。

        
 
 こうみると「なるほど、けっこうなこと」。

 ところが理由はまだあった。
 多摩川はコケの量がハンパでなく、大量のアユを育てられるらしい。
 
 というのも多摩川の水の多くは下水処理水。

 そこで分解しきれなかったリンなどの栄養分が豊富。
 コケの生育がとても速いというわけだ。
 
 その結果、多摩川のアユ、エサ確保のための縄張りをもたないというから驚き。
 ( 友釣りはできるのだろうか? )

 一方、コクチバス、チョウザメ、ガーなどの外来種も多い。

        

 これをモジって、タマゾン川と呼ぶむきもあるとか。

 多摩川、アユの復活は歓迎しつつもその全貌のゆがみに困惑。
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濁ったり澄んだりの笙の川

2015年04月27日 | トラウト
 三度目の笙の川。

 またまた本流を試すが、やっぱり沈黙。

 そこへ漁協のおじさんたちがやってきた。
 今日はアユの放流日だという。

       

 作業は簡単に終わり、次の放流ポイントへ去って行った。
 ヤマメの稚魚放流は7月に予定しているそうだ。

 さて、本流をあきらめ中流域まで上がる。

 早速かかってきた。

        

 しかしかかるのも追うだけのもみんな小さい。

 今日は濁りがあるな、と思っていたら急に澄んでくる。

        

 かと思えばまた濁り。
 どうも上流で田の作業でもしているのかな。 

 緊張の糸が切れる。

 なんとか釣ったが、盛期には遠い。

         

 本日 水温 17℃
     アマゴ 4匹(15~17cm)
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有馬の湯

2015年04月26日 | 
 親族の結婚披露があり、有馬温泉へ。

 現地に着くと、さすが大きなホテルが並ぶ。
 道後温泉のように大きな温泉郷だ。

 有馬温泉はぼくには初めての温泉。

 あの茶濁した温泉、どんなだろう?と興味深々。

 実際、有馬温泉には大別して2種類の温泉があるようだ。

 「金泉」と呼ばれる含鉄塩化物泉(赤湯)と透明な「銀泉」。
 
 さて、この金泉に入る。

        

 泥のような色、しかしぬめり感はない。
 臭いもさほど感じない。
 
 塩分が多いのはその名のとおりだ。。

 ふーん、こんなものか。

 宿泊したホテルは有馬では新しい方らしい。
 
 帰りにフロントで「ここの源泉は何度ですか?」と尋ねた。

「ここは源泉からトラックで運び込み、加熱しておりますので・・・」と言う。

「はあ、それで大浴場は朝6時から夜12時までの時間制なんや」
 と納得。 

        
 
 ややがっかりの次第。
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今季初、笙の川にアマゴを訪ねて

2015年04月23日 | トラウト
 さすが日本海側。
 国境いの峠を越えると、まだヤマザクラがいっぱい残っている。

 敦賀の山を望むと、残雪が幾筋も。

        

 それでも路傍では、カラスの猛追をかわしながら逃げるシマヘビ。
 タンポポの群落・・・。

        

 やっぱりここも春。

 さて、笙の川のアマゴ年券。

 看板の掲げられた組合員の家を訪ねたが不在。     
 次の家も不在。

 やむなく今日は年券なしで入川。 

 期待の本流。

        

 かなりの増水で濁りも出ている。

 アマゴのいそうな一帯をていねいに探る。

 場所を変えて再びさらに広く。

 が、なんの反応もない。

 どうしよう?
 このまま帰るわけにもいかず、中流域へ。

 濁りのある早い流れ。
 今日は増水で川の中を歩けない。

 仕方がない、ピンポイントのつまみ食い。
 
        

 下流に向かってミノーを流すと、いきなりガクガク。

 久々の笙の川アマゴ。

        

 PEラインを使うとこんなときの感触はすごく直接的。

 場所を変えながらこのミノーイングを楽しむ。

 腰の違和感を感じたところで大事をとり納竿。

 車のそばで帰り支度をしていると、農家の老夫婦。
「釣れましたか?」とニコニコ。

        

 先日までの雨のことを話題にすると
「そうです。今忙しいんですよ。
 やっと雨も過ぎて種を植えなあきません。
 ジャガイモはどうなるか思てたけど、やっと芽が出て来ましたわ」

 ホントに梅雨のような天候だった。

 笙の川の初日、まだまだという感じ。

        

 本日 水温 14℃
     アマゴ 4匹(15~21cm)  
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松井須磨子の生と死

2015年04月21日 | 日々
 BSで「発掘 歴史に秘めた恋物語 松井須磨子」。

 近代女優第1号と言われる須磨子。

        

 その強さ、たくましさが伝わってくる。
 「風」のスカーレット・オハラが二重写しになりそう。

 妻子ある演劇指導者 島村抱月との道ならぬ恋。

        

 いかにも須磨子を象徴するようなそれだ。

 ただ、抱月の急死のあと、縊死した須磨子。
 恩師の坪内逍遥にしたためた手紙には、抱月と同じ墓に・・・との願い。

        

 けれども、それだけはかなわず、今も郷里長野でひとり眠る須磨子。
 さぞかし心のこりだったろう。

        

 凡人たるぼくらと違って、短くも燃え上がるようだった人生。
 すごいね。

 それとは別に、須磨子の演劇で使われ大ヒットした曲のひとつ、「ゴンドラの唄」。

 歌詞はよく読むと、どこか刹那的でさえある。
 が、それが須磨子によく合っておりはしないか。

 改めて大正期の名曲だという気がしてならない。

 
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初アマゴ 1匹

2015年04月19日 | トラウト
 昨日の土曜日、いよいよ敦賀の笙の川へ初出撃!
 と思って釣友 森さんに電話。

 しかし最近行ったばかりの森さんの返事

「だめでしたよ。
 かろうじて「匹は釣りましたけど、ルアーを追う姿はほとんどなしです。
 水温はまだ10℃を切ってましたよ」とのこと。

 まだ早いか。

 で、三度目の賀茂川水系へ。

 一帯では黄色い花が目立つ。

        

 ヤマブキかな。

 まぶしいような黄色。
 写真をいくらとっても、ぼくの腕ではこの鮮やかさがとらえられない。

        

 こんな色の車に乗ったら・・・などと想像。

 さて、アマゴ。
 前回よりも反応が悪い。

 時たま忘れたころに追尾あるだけ。

 釣っていて妙にくさいと思ったら足元に鹿の死骸。

 思わずあとじさり。

 そうしてトロ場ながら、初めての手ごたえ。

        

 朱点はうすく、あまり大きくはないが、久々の1匹。

 やっぱりうれしいね。

 この日は晴天で、虫も多かった。
 二回だけだが、アマゴらしいライズも確認。

 もう少し活性が高まってくれたら。

        

 腰が痛くなってきたので早めに納竿。

 本日 水温 13℃
     アマゴ 1匹(18cm)
 
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春 森のうつろい

2015年04月17日 | 日々
 比叡山のヤマザクラもすっかり下火になった。

 遠く山頂方面を望むと、ヤマザクラの白色がかすかに見える。

        

 あの尾根の高みで、ひときわ大きく咲いているのはどんなヤマザクラなのだろう。
 そう思って尾根道をたどってみた。

 途中に早くも青葉を茂らせた野生のモミジ。

        

 陽光に照らされたもみじの新緑の輝き。
 この自然の色の鮮やかさ。

 とても人の手で造りだせるものではないと感心する。

 そこに腰をおろすと小さな新芽。
        
         

 これはモミジなのか?
 またその近くには別の新芽。

         

 これは草なのか、木なのか?
 いずれにしても、「萌え出ずる」という言葉のとおり。

 春たけなわとはこういう四囲のたたずまいを指すのだろう。

 さて、山の下から遠望したヤマザクラ。
 実際、山の中に入ってしまうとどこにあるのやら・・・。

 このサクラか?
 いや違う、もっと枝を広げているはず、などとキョロキョロ。

 そうしてついに尾根道のガケ際に立つ大きなヤマザクラに遭遇。

         

 巨木とは言えないが、枝ぶりはまわりの木々を圧している。
 逆光で花の色がよく見えないのが惜しい。

         

 遠ざかるヤマザクラの春。

 遠ざかるからこそまたその盛りはいとおしい。

 さらば、次の春まで。
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一瞬のアマゴ

2015年04月13日 | トラウト
 日曜日。
 賀茂川水系、今季二度目の挑戦。

 そろそろ居つきのアマゴが動き始めるのでは?と。

 最初に期待したのはここ。

        

 まだ水の冷たい季節にはよく出るところ。

 投げたルアーに2匹の黒い影がロケットのように追っては反転、岩陰に。
 そのあとは全く反応なし。

「やっぱり居たか」と期待。

 次のトロ場。

        

 ここも居るはずなのだが・・・。
 この日は留守。

 こんな具合で魚影はうすく、一瞬の追いをときどき見るだけ。

 追いがとにかく浅いのだ。

 次の流れ込み。

        

 緊張感を欠いたままルアーを引いているとゴンッ。

「??・・・かかった」
 
 が、目の前でポチャッ。

 やはり反応が弱いと、こちらの緊張感がなくなっている。

 魚信に即座に合わせるという意識がうすれてしまっている。

 ま、ええか、まだまだこれから。

 本日 水温13℃
     釣果なし
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雨上がりの森

2015年04月11日 | 日々
 連日の冷え込みに雨。
 今日は久しぶりに薄日。

 ソメイヨシノが散ると、ヤマザクラが咲き始める。

 もっともこれには地方差があるらしい。
 九州旅行で宮崎を通ったとき、ヤマザクラだけが咲いていた。

 バスガイドが
「ヤマザクラのあとにソメイヨシノが咲き始めます」と言っていたのを思い出した。

 森に入ると、地面のあちこちに雪がちらついたような花びら。

        

 分け入ると次々に目に入ってくる。

 昨年からツルの大掃除をしたヤマザクラだ。

        

 とにかく背が高い。
 ドングリやケヤキなどと競い合っているのだから。

 気になっていたあのヤマザクラの若木。

 ヤマフジに締め上げられ、いかにも苦しそうだったが、花は咲いただろうか?

 その場所に到達。

        

 傷あとはまだ痛々しいが、花は咲いていた。
「ああ、よかった。
 ずっと生き延びてくれよ!」
 
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稲村亭の大工札(だいくふだ)

2015年04月08日 | 日々
 郷里串本の我が稲村亭。

 このたび県教育委員会の方が図面を作成されることになった。

 以前に聞かれたこと
「大工札は残っていますか?
「大工札?」
 なんのことかわからなかったが、建物が完成したとき屋根裏などに掲げる札だそうだ。
 その後の補修工事などで所在不明になることも多々あるらしい。

 今回の調査ではそれも調べるとのこと。

 そして、大工札はあった。

         

 屋根裏の柱の上に扇などとともに。

 奉修上棟 棟梁 串本大工 濱口武兵衛
        後見 上野大工 藤本清七

 時は明治7年卯月とある。

        

 ぼくは稲村亭の建築は明治5年と伝え聞いていたが、2年のズレがある。

 いずれにしても建築から百四十余年。
 当時、壮年あるいは初老であったかも知れぬ二人の大工さん。

 長い月日を経ていつか誰かが見るだろうと誇らしげに掲げたのだろうか。

 とっくの昔に故人となられ、今は誰も記憶にないはずの棟梁たち。
 が、この札のホコリをぬぐう手に、その熱が伝わってくるようだ。
 
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