稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

谷アマゴも小さく

2013年05月31日 | トラウト
 今日は古座川上流の谷へ。

 川を見下ろすと、白い砂利や岩が流れにさらされている。

 干上がっていたのが増水で水につかっているのだ。

 この眺め、なんとも言えぬ満たされた気分になる。



 自転車に肥料袋を積んだ爺様と立ち話。
 元気そうだが、かなり老齢。

「コサメ?そんなん一匹もおらんで。川が荒れてしもてよ。」
 という。
「そうですね、荒れて川が砂利だらけですね、あの砂利、どうなるんでしょう?」
「漁協の許可なしに勝手なことはできんで」
「???」

 何やら話がかみ合わなくなってきたので退散。

 今日の谷、ここは初めて。
 入って驚いたのは、大岩が連続、小さな滝もまた。
 全般に平坦な古座川水系では希少。



 この落ち込みで早速小さなアマゴ。



 あの爺様の言うのと違って、アマゴはいる。
 しかし、とにかく小さいのだ。

 さらにどんどん進む。

 浅い開きでやっと20cm。



 このサイズ、久々。
 やたらとデカく見えてしまう。

 でも、このサイズ、少ない。

 川の荒れがアマゴを小さくしてしまったのだろうか?

 本日 水 温 16℃
    アマゴ 12匹(12~20cm)
 
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梅雨入りの古座川

2013年05月30日 | トラウト
 かなり早い梅雨入り。

 それは結構だが、早めに上がってしまうのでは・・・と心配も。

 今日は古座川のアマゴ放流のない谷へ。

 ここは4月22日に入り、かろうじて1匹。
 それでも、「やっぱりアマゴは居た!」と喜んだところ。

 前回の水温は13℃。
 水も少なかった。

 アマゴはどうなっているだろうと興味深々。

 今日、この谷は水しぶきを上げている。



 入川して最初のポイントでアマゴの追い。

 そうして、間もなく最初の1匹。



 が、続いてポツポツ釣れるものの、みんな小さい。

 釣友 寺島さんが聞き取った蜂蜜取りの爺さんの話。
「ここは昔、コサメがよう釣れたんや。尺モノもなあ・・・」と。

 尺アマゴ?
 にわかには信じがたい。

 確かに今日、前回よりもアマゴはよく顔を出す。
 しかし数はやはり少なく、何よりも小さい。

 この谷、やはりアマゴの生育がむずかしいのか?

 ともかく、増水で元気いっぱいなのはカワムツ君、という一日。



 本日 水 温 17℃
    アマゴ 4匹(12~18cm) 
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古座川上流の荒廃

2013年05月26日 | トラウト
 今日は古座川上流へ。

 ここはぼくが初めてアマゴ釣りをした、いわば原点。

 およそ十年ぶりの入渓。
 気づいたのは川底がすっかり変わっていること。

 大堰堤の上流部。
 ここは水をたたえていたのに。

 

 今は砕石だらけの水無川。
 伏流水が堰堤の中ほどから流れ落ちている。
 その上流は両岸に砕石が崩れ、水の流れは弱々しい。


 あちこちにみられる崩落。



 崩れた道路の路肩から見下ろす。
 砕石と土が川に。



 一昨年の出水の爪痕。
 この川、ずっと前にきたときのような姿を取り戻してくれるのか。

 聞いた話。
 168号線沿いの十津川。
 砂利底の浅いところが目立つ。
 明治の大出水以前は深い流れだったそうだ。

 年月を経ても元には戻らないとすれば、とても悲しいことだ。

 本日 水 温18℃
    アマゴ5匹(11~13cm)

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遠ざかる死者たち

2013年05月25日 | 日々
今日は亡き母の一周忌。

 地元無量寺からは毎年「回忌表」が配られる。
 そこに一周忌にあたる人のほか、三回忌から百回忌までの該当者が掲載されている。



 先日、この表を見て気づいた。

 絶えた家系の最後の人となったおばが十七回忌、生後一週間ほどで亡くなったと聞いたおじが百回忌にあたっていた。

 うっかり見落とすところだった。

 そういうことで、今日は母を含め、三人の法要とした。

  
 話にしか聞いたことのないおじ。
 無事に生き永らえていればどんな人だったろう。
 また、ぼくらにどんな従兄弟を残してくれていたのだろう・・・。

 読経を聞きつつ、そんな思いにかられた。

 とはいえ、この百回忌をもっておじの法要は終わる。
 このおじがいたことさえ知る人もいなくなろう。

 大河をゆっくり流れ下るかのように死者たちは遠ざかっていく。

 限りなく続くおびただしい生と死の連鎖。
 が、一人ひとりにとってのそれはなんとはかないものか。

 寂寥身にしみる一日。

 午後はさらに暑く。 
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再び険しい谷で

2013年05月21日 | トラウト
 2週間前に訪れた険しい谷に再び。



 しかし、どうしたことか。

 前回は淵でミノーをガシッとくわえこんだアマゴ。
 今日、淵ではダラダラ追随のみ。
 数も少なくなった。

 今日ヒットしたのは瀬ばかり。



 たまたまそうなのか。
 それとも、季節のうつろいか。

 ひんやりしていた渓谷、今日は汗ばむ。

 本日 水 温 15℃(前回13℃)
    アマゴ 5匹(17~20cm)

 
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またしても「遅れてきた青年」

2013年05月19日 | トラウト
 午後から雨の予報。

 ならば午前中だけ、と古座川へ。

 今日も中流域の瀬へ。

 が、ここは流れはいいものの、川底は同じ大きさのゴロタ石ばかり。



 反応なく、あきらめて元来た道。

 河川敷でおばあさんに出会う。

 しばらく立ち話。

「おととしの大水でここの畑ものうなってしもたんやで。」
 エッ、と思ったらぼくの立っている砂地は元の畑。
 見ればそれらしき痕跡。

「あのときはウチの家も床下まで水が来てヨウ」
「ホウ、この道路を超えて水が押し寄せたんですか?」
「そうよ、ウチはまだよかったんやで、となりの人は畳、みいんなつかったんやから」

 こんな話をしていると、向こうでジッとこちらを見ていたおじいさんが歩いてきた。
 おばあさんのご主人のようだ。
『(ぼくがおばあさんをナンパしているのでは?と心配なのかな)』

 おじいさんは杖をつき、よちよち。
 耳も聞こえにくそう。
 それでもニコニコ。
 年のころは八十をとっくに過ぎ、九十歳くらいか。

 アマゴのことを聞いてみた。

「コサメ、ああ、よう釣ったで。夕方になったら毎日釣ったもんや」
「どこで釣ったんですか?」
「あの瀬や、今はかなり埋まってしもたけどなあ」
 なんと、ぼくが今しがたまで入っていた瀬だ。
「釣れるのは何月くらいでしたか?」
 おじいさん、しばらく考えて
「もう忘れたヨ、ハハハハ」



 古老の話。
 いつも聞くのは、昔はよく釣れたこと、川はもっと変化に富んでいたことなど。

 このおじいさん、釣ったのはおそらく半世紀も前のことだろう。

 ぼくはまたしても「遅れてきた青年」なのか。

 本日 水温 17℃
    カワムツ 2匹のみ
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野草 植えてみれば

2013年05月18日 | 日々

 昨年5月、串本の道端にたくさん咲いていた野草。

 そのうちのヒョロヒョロした1本を引き抜き、家の敷地に植えてみた。

 1年たって、一斉に花が咲きだした。



 すべて1本の株から。

 花を数えると、およそ五十輪。

 いや、すごい勢い。

 ところが最近の新聞記事によれば、この花、問題ありとのこと。

 本種は「オオキンケイギク」という北米産の野草。
 繁殖力が強く、荒地にも強いこと。
 在来種に悪影響を及ぼすおそれ等々。

 というわけで、2006年、「外来生物法」なるもので特定外来生物に指定。
 栽培、譲渡、販売、輸出入は原則禁止という。 



 エラいこっちゃ。
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古座川 早瀬のアマゴ

2013年05月17日 | トラウト
 正午すぎ、串本駅に到着。

 とりあえず当面の用事を片付けたら3時すぎ。

「ま、ちょっと行ってくるか」と古座川へ。

 時間的に奥には行けない。
 で、中流域の早瀬。



 早速ミノーにカブリついてきたのはデカウグイ。

 その後は反応なく、ダラダラ。
 が、あきらめかけていたときに再び手ごたえ。

『ウグイとは違うはず!』
 と慎重に取り込み。
 待望のアマゴ。



 さすが早瀬のアマゴ。
 体高がある、と感心。

 この後は続かず。

 エビをとりに来ていたおじいさん。
 少し立ち話。

「そうですか、釣れましたか。
 ここの瀬はようコサメがついたあるんですよ。
 私らも子どものころはよう釣りました。
 さあ?時期は3月か4月くらいやったですかねえ。」 

 本日 水 温 17℃
    アマゴ 1匹(22cm)
   
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古座川からの便り

2013年05月16日 | トラウト
 串本をベースに古座川水系に通うテラさん。

 今日、「南紀渓流本番」と題されたメールが届いた。

 「瀬でも、淵でも落ち込みでも、どこでもOK」と。



 また、先日ぼくも入った放流のない谷で、1匹。

 三度の追いがあったという。

 『あの魚影の薄い谷でもか・・・』と感心。

 いよいよ上向いてきたようだ。

 
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若狭の海

2013年05月14日 | 
 夜、釣友 カツヲさんと若狭湾へ。

 ひと月半ぶり。



 が、何の反応もなし。

 これまで必ずメバルが釣れた場所も沈黙。

 季節のうつろいを感じさせる一夜。
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