稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

上流部へ追いやられ

2015年08月31日 | トラウト
『今日はあの地点から・・・』と決めて出発。

 が、着いたらそこには四輪駆動車。
『これはアカン』と下流へ。

 けれどもいまひとつ。

 小さいが腹のプックリしたのが釣れたけど。

        

 やむなくグンと上流へ。
 腹ごしらえをしていると、別の車が来て入渓。

『今日は悪い日や』とさらに上流の源流部へ移動。

        

『ンーッ、狭い!』
 と思ったが、大小おりまぜてけっこう釣れる。

        

 源流部に流れ込む支流。
 深入りすると熊が出そうだが、久々に探訪。 

 水はさらにきれい。
 「清水に魚棲まず」というが、見た感じ、生き物の気配がない。

 それでも、小さな落ち込みで16cmが飛び出した。

        

 向こうに動く影。
 ギョッとしたが、3頭の鹿。

 立派な角をはやしたのも1匹まじっている。

 逆上されたら困るので「オーイ」と呼びかけ。
 ところが聞こえない。
 谷川の水音がうるさいのだ。

 4度目くらいでこちらに気付いたようだ。
 すぐに走り去った。 

 雨が激しくなり、もうここが引き上げ時かと退散。 

        

 本日 水温 20℃
     アマゴ・ヤマメ 17匹(11~21cm)
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笙の川 カバちゃんの初釣行記

2015年08月28日 | トラウト
 JR新疋田駅に降り立ったカバちゃん。

 お互いブログと電話でのやりとりしかしていない初対面。
 それでもすぐわかった。

 なにしろここで降りた乗客は一人だったので。

『いやあ、若々しいなあ、うらやましい・・・』と感心。
 彼はなにしろ大学生、若いのだ。

 ともかく渓流初挑戦のカバちゃん。
 早速二人で出かける。

 ぼくの方からミノーの扱いを説明。
 上流へ、そして下流へと投げ分け、トゥイッチ、ステイ、リーリング・・・と。

 が、足元でアマゴは走るがミノーを追ってこない。
 ここでスピナーに変更。

 間もなく、カバちゃんに最初のアマゴ、16cm。

 カバちゃん「きれい!」と感嘆。

        

『いやはやよかった。とにかく先ずは釣れた』とぼくも安堵。

 食事のあと、さらに上流へ移動。

 カバちゃんのルアー・キャスト。
 どことなくぎこちない・・・と思っていたが、後半はビュンビュン。

 体験しながら修正していくセンスは抜群と感心。

         

 ぼくはあまりキャストせず、初体験のカバちゃんに細かく説明することにつとめた。

 アマゴのいそうな瀬、落ち込みなどの要所。
 そして何よりも接近の角度と距離を重点に。

        

 2匹目が20cm近い成魚。
 カバちゃんが喜んだのは当然。

 気が付けば陽も傾き、いいころあい。

 彼も5匹の釣果。
 あとは体験を重ねていけば大丈夫だ。

 楽しい一日だった。

 本日 水温 21℃
     アマゴ・ヤマメ 二人で8匹(11~21cm)
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大戦報道の季節を過ぎて

2015年08月26日 | 日々
 台風も過ぎ、めっきり涼しく。

 さて、8月15日を過ぎ、大戦にまつわる報道も遠のいた。

 今年の報道に接し、ひとつとても印象に残るものがあった。

 MBSの「報道特集 終戦の日スペシャル」。

 この番組では、13歳のときドレスデン空襲(1945年2月13~14日、)で被災したノラ・ラングさん(写真 84歳)が登場する。

        

 今ではネオ・ナチたちが毎年この日になるとドレスデンに集まり、気勢を上げるようになっているとか。

 が、ノラさんはこうした動きとは一線を画する。

 加害者として戦争を始めたドイツという認識、さらには自民族の被害を強調し、他民族への憎しみをあおろうとすることの愚かしさ等々の観点からだ。

        

 とても冷静で思慮深い姿勢だ。

 番組では東京大空襲とともに日本軍による重慶大空襲もとりあげていた。
 200回にも及んだという爆撃、悲惨であったことはこのうえない。

        

 ともすれば同胞の悲劇だけがとりあげられがちななか、あの戦争の全体を俯瞰してかえりみようとする報道姿勢。

 ぼくはノラさんだけでなく、この番組の送り手にも深く共感する。

 
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大雨予報の憂鬱

2015年08月24日 | トラウト
 やや減水気味。
 それでもアマゴたちは活発。

 昨年もこのころ、ムラはあったが全般に活発だった。

 今日のアマゴたち、小さいのも多いが迷わずルアーをとらえる。

        

 勢いよく流れ込む深み。
 ここにミノーをトゥイッチすると、いきなりバシャッ!

        

 尻尾ではたくかのような激しさ。
 足元近くだったので、思わず後ずさり。

 が、食わない。

 ねばって何度も投入。

 一度だけパー・マークの魚体を再び見せたが潜ってしまい、そのまま。

 それでも今日はとにかく楽しい。
 
 納竿前にになって、小さいけれど久々にイワナも。

        

 もう今季は見られないかと思っていたが、うれしい!
 
 さて、28日朝9時30分、ブログでの知り合いと新疋田駅で待ち合わせ。

 氏は渓流初挑戦。
 このまま釣れ続けたらいいのだが、予報されている大雨。

 なんとも憂鬱。

        

 本日 水温 21℃
     アマゴ・ヤマメ 35匹(12~22cm)
     イワナ      1匹(16cm)
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夏の終わりの予感

2015年08月22日 | トラウト
 久々に笙の川へ。

 アシがよく茂っている。
 ところによっては歩くのも大変。

        

 川の両側にアシの繁茂する深み。
 ここで腰まで立ちこんでルアーを投げる。

 水面近くで小さな渦。
 同時に手元に伝わる重み。

 のった。

        
           (ちょっとピンボケ)

 けれども、このアマゴ、もうサビ始めているではないか。
 いよいよ終盤か。

 川底には緑色の藻。

「今年もそんな時季か」とやや暗い思い。
 
        

 アマゴたち、確かに元気だが、今日は全般に小さい。
 
 今日の敦賀は時雨。
 そのせいか、うだるような暑さはない。

 夏はもういってしまうのか。

        

 本日 水温 20℃
    アマゴ・ヤマメ 13匹(12~19cm)
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映画「ビルマの竪琴」から

2015年08月15日 | 日々
 映画「ビルマの竪琴」(1956)をみる。

        

 ビルマ(現 ミャンマー)で終戦を迎えたものの、山野に散らばる日本兵の遺骸を放置できないと残留を決意する水島上等兵の物語。

 中学時代、同名の原作(竹山道雄 著)を読んでとても感動したことを思い出した。

 もっとも、今から思えば、そもそも軍隊が本格的な合唱などするのか?
 遭遇した英軍と戦闘せずに歌い合えるのか?
 といった非現実性を想わざるを得ない。

 著者は実際の従軍経験もないそうで無理からぬことかもしれないが。

 が、その作戦路が「白骨街道」と呼ばれたインパール作戦。
 その悲惨さを思えば、こういう物語の舞台をビルマに設定したのもうなずけなくはない。

        

 さりながら、過日「永遠のゼロ」でも触れたように、日本人のこうむった悲惨さだけに目を向ける「内向き」の姿勢という印象はここでも否めない。

 日本がビルマ全土を占領し、そこに布いた軍政。
 泰緬鉄道工事へのビルマ人の徴用、多くの死等々・・・。

        

 ビルマについて語るとき、ぼくはそのことを忘れたくない。
 そして、一人の日本人として謝罪の気持ちも併せて失いたくはない。
 戦後に生まれ育った世代ながらぼくはそう思う。

 
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源流部も過密

2015年08月12日 | トラウト
 交通渋滞を避け、賀茂川水系の源流部へ。

        

 やっぱり水は減っている。
 ルアーを投げてもアマゴがあまり顔を見せない。

 いつも思うことながら、この狭い水域のどこに隠れたのか?

 最初の1匹。

        

 干物のようにスリム。
 ンーん、こんなものか。

 そうしていると林道を車が上がっていった。

 さらに1台が。

 誰も来ない場所と思っていたが、さすが盆休み。

 しかも川砂のうえにウェイダーの足跡。

 これはたまらん。
 ここも今日は過密。

 さて、浅い場所が連続するなか、ここでは珍しいほどの深み。

        

 ルアーを投げると、小さな影が追ってきて反転。

 二度目に泡の中に投げこんだとたんに重み。

 出た。

        

 この源流部では超大物級の21cm。

 そこから先ほどの車がとまっているのを確認。

「やれやれ、ここまでか」と断念。

 1時間で切り上げ。

 本日 水温 20℃
     アマゴ 3匹(12~21cm)
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渇水が始まり

2015年08月09日 | トラウト
 水位は下がり、川底の石も茶色になり始めた。
 まだ緑色の藻は確認できないが。

 これだけの晴天続き、暑い!
 しかたがない。
 
 魚影はうすくなってきた。

 それでも忘れたころにヤマメが飛び出す。

                

 ひそんでいたのはこの流れ込み。

        

 木の枝を避け、正座して泡の下にルアーの投げ込み。

 1投目で黒い影がビュン・・・食わない。

 2投目で再び・・・そうしてがっちり。

 久しぶりの重い手ごたえ。

 それでもこの暑さ、集中力が切れる。
 2時間で限度。

 が、この夏空、まだまだ続きそう。

 ひたすら雨乞い。

 本日 水温 21℃
     ヤマメ・アマゴ 9匹(14~25cm) 
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映画「永遠のゼロ」

2015年08月06日 | 日々
 『永遠のゼロ』(2013)が地上波で初放映。

 話題作であっただけにぼくも大いに関心をもってみた。

 家族のもとに必ず帰るとの主人公 宮部久蔵の思い。
 結局は実現せぬままに悲しい結末を迎える。

        

 生還の願望を抱きつつも果たしえなかった無念。
 宮部を含み、その数のおびただしさに絶句せざるをえない。

 さまざまな批評
 この作品、批評は実にさまざまであったらしい。

 そのひとつは特攻を美化しているというもの。
 けれどもことはそれほど簡単ではないというのがぼくの印象だ。

 実際体当たり戦法というもの、その多くは米軍艦船にたどりつけなかったようだ。
 それは映画の中で主人公 宮部が批判しているとおりだったのだろう。
 そのかぎりでは、特攻で散った4500人の死は結果的に無意味となってしまったといわざるをえない。

        

 その実態を知りながら、特攻命令を発し続けた軍の無能、無策ぶりには怒りを禁じえない。

 特攻への思い
 ところで、原作者の百田尚樹自身は特攻には断固反対らしい。

 それでもこの作品が特攻を美化しているかのように批判されるのは、この無策無能に十分焦点をあてきらなかったからではないか。

 この作品で貫かれているのは家族の絆、愛情だと解する。.

        

 特攻での死がそれを一段と際立たせる形になっている。

 散華することが宿命であるかのように、その意味ではあたかも抗いがたい自然災害であるかのようにみえてしまうところが残念だ。

 このことから戦後に生きるぼくらに必要なのはこの死を情緒的にとらえることではなく、美辞麗句のもとに命を浪費してはばからなかった愚策を見つめなおすことではなかろうか。

        

 主人公の設定
 なお、気になるのは宮部久蔵なる架空の主人公のこと。
       
 もちろん生還を望むことは理解できるとしても、それを公言することはもとより、そのように発想すること自体がむずかしかった時代のこと。
 そうした奇跡に近い人間を造りだして主人公にすえるということ。

        

 ここにぼくは違和感を感じてしまう。

 ふと『人間の条件』の主人公 梶を思い出してしまうのだ。
 作者 五味川の意図は認めつつもだ。

 映画であれ文学であれ、その時代、時代に普通に生きる人間の苦悩や生き様を描いてこそと思うのだが、この違和感はぼくだけのものだろうか。

 戦争への視座 
 加えて毎年8月、この季節、にわかに盛り上がる戦争の話題。
 総じて悲劇にみまわれた日本人というもっぱら内向きな戦争談義だけでなく、もともとアジア諸国を侵すことから始まったこの戦争を総体としてみる視座は失いたくないと思うのだが、どうだろう。
 

 
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免許証更新

2015年08月04日 | 日々
 朝から伏見羽束師で免許証の更新。

        

 受付窓口でまた
「交通安全協会にご加入お願いしたいのですが(1500円)」
 と立て板に水。

「いえ、けっこうです」
「1000円だけでもお願いできませんか?」

「クドイッ!」と言いたかったが
「いえ、けっこうです」と静かにお断り。

「はいどうも、次の方」と急にそっけない。

 いやあ、やっぱりちょっと緊張。
 昔のように「手数料と協会費、併せて○○○円です」とは言わなくなったけど。

        

 さて、1時間の講習。
 冒頭で講師
「講習中に寝ている方は注意しますので寝ないでください」
 さらに
「講習中、スマートホンなどを見ている人にも注意しますので・・・」

 どんな講習なのか?
 講師、前面のパネルを前に、ひたすら原稿を読み上げ。
 この種の話し方がいちばん退屈。

 左隣の人を見ると、膝の上に文庫本を置いて読んでいる。
 おもわず「ヤルー」。

 ともかくこの1時間はつらかった。

 受講者がもっと聞きたくなるような話の工夫はできんのかい?
 
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