稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

医師たちの貴重な「踏み込み」

2024年03月28日 | 日々
 「紅麹」サプリ問題が連日報道されている。

 すでに四人が亡くなったというからことは重大だ。

 ただ、原因物質はまだよくわからず、今後の調査が待たれるようだ。

 報道によれば、小林製薬では1月中旬から問題を把握していたようだが、
2月に入って複数の医師から同社に問い合わせが入ったらしい。

 問題のサプリに腎疾患を引き起こす物質が入っているかどうかについてだ。

 ぼくはこの医師の問い合わせが
問題の公然化と市場からのサプリ回収を促したのではないかと想像している。

     

 報道で聞いた別の話。
 サプリのある摂取者は、服用を始めてから体の異変に気づき、受診。

 その際、医師に紅麹のサプリを使っていることを伝えると、
医師から「やめておきなさい」と言われたそうだ。

 そうして服用をやめると体調が元に戻ったという。

 この医師はサプリの悪い作用に気づいたのかもしれない。

 しかし、会社側にそれを伝えたり、問い合わせることはしなかったわけだ。

 その点で、「複数の医師」たちが一歩踏み込み、
会社に問い合わせたのはとても貴重ではなかったかと。

 つまり、それまでバラバラだった腎疾患諸事案が
初めてそのつながりを見せ始めることになったのだから。

 健康問題であれ、犯罪であれ、その解明にはこの一歩踏み込みが大きな役割を果たすこと。

 「複数の医師」たちの行動から改めてその教訓を学びたい。
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