稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

糸魚川大火のあとに

2016年12月31日 | 日々
 144世帯、4万平方メートル焼失。

 すごい被害になった。

 専門家たちの批評を聞いてまた驚く。

 酒田大火以来、建物の不燃化、消防力の充実などで「もう起こらない」と考えていた
そうだ。(いや、率直でいい)

 フェーン現象と火災が結びつくと、こうも厳しくなるのかと改めて思い知らされる。

     

 報道では糸魚川市消防本部は出火して間もなく全ポンプ車(6台)を出動させたらし
い。が、火の勢いはおさまらず、正午過ぎに近隣市町村に応援要請。

 結果的にはこの要請は遅すぎたのだろう。

 火災後、今後に向けての検討が進められていると聞く。

 そのなかで地方都市の消防力の充実も課題にされているらしい。

 けれども、人口減少が続く地方のこと。
 財政的にはもたないのでは?の感が強い。

 もうひとつは街の不燃化のこと。

 ニュース画面では、鉄筋コンクリートの建物は確かに残っている。
 けれども、内部は焼けてしまっていると思われるものも・・・。

 そうなら、一言で「不燃化」と言ってもさほど簡単ではないということだ。

 が、「産経」や「朝日」によると、火の海で耐えた一軒家があったそうだ。

 会社員 金沢隆夫さん宅。

     
     ( 写真左端の赤い屋根が金沢さん宅ではなかろうか? )

 外壁はレンガとステンレス。
 屋根には洋瓦とステンレス。
 窓にはワイヤが入った二重ガラス等々。

 かなり出費のかさむ住宅だったらしい。
 けれども金沢さん、もうここで生活を再開しておられるとか。

 現地のことはわからないが、この場合、窓ガラスの構造にひとつのカギがあるのでは?
 とぼくは想像している。

 いくら外壁が燃えなくても、窓ガラスが割れたら火は簡単に内部に入るからだ。

 ワイヤ入り(あるいは網入り)ガラスとふつうガラスの相違。
 延焼の過程で、これが実際に与えた影響を是非知りたいものだ。

 大火を繰り返さないために、あるいは被害を最小限に抑えるために、事実に即した検
証が必要だ。

 古い家並を多く残す京都市にとっても関わりは深い。
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戻ってきた年賀状

2016年12月30日 | 日々
 いよいよ年末。

 先日出しておいた年賀状の一枚が戻ってきた。

「・・・尋ねあたりません」との赤いスタンプ。

 学生時代、ぼくがバーでアルバイトをしていたときの年輩ホステス「ヤエちゃん」宛ての年賀状だ。

 ここ何年も年賀状はぼくからの一方通行になっていた。

 歳を思えば80はとっくに過ぎていよう。
 年賀状を書く体力も気力もなくなっているのだろう。

 そう思いつつ、ぼくからの年賀状に微笑んでくれているのなら、と送り続けてきたのだが。

 さよならヤエちゃん。
 そして、ありがとう。

     
 
 (なお、ぼくがヤエちゃんのことに触れたのは今年1月23日のブログ「京都木屋町界隈今むかし」)
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こんな日もある メバル敗北

2016年12月26日 | 
 16:30、若狭に到着。

 が、いい場所を二人組が陣取っている。

 やむなく対岸で開始したがあたりなし。

 二人組を見ていると、キャストしたり、腕組みしたり。
 時合を待っているようだ。

 17:00、二人組は断念したのか車で移動。

 早速そこへ。

 もう時合は始まっているはずなのだが。

     

 あたりは頻発。
 けれどものらず。

 ジグヘッドに付けたグラブのしっぽをくわえ込んでいるらしい。
 あたりのたびにジグヘッドからグラブがズレている。

 豆アジではないはず。

     
      ( ちょっとしっぽの大きいグラブ )

 17:10、やっとかかった。

     

 が、その後、あたりは遠のく。

 場所移動。

 けれども、今夜はどうしたことか、あっちもこっちもあたりなし。

 今夜は食わない日?
 こんな夜もあるか、とまたまた涙の日。

 次はもう少ししっぽの小さいのを使おう。

 早めの納竿。

 本日 メバル 2匹(各15cm)
     ア ジ 1匹( 13cm)
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糸魚川市の火災

2016年12月22日 | 日々
 糸魚川市で大火。

 過去、この季節、北陸方面に度々起こってきたものだ。
 昭和51年の酒田大火のニュースはぼくには衝撃だった。

 それにしても今日午前中の出火から12時間以上。

 この小さな地方都市のこと。
 消防力は小さかろう、

 周辺からの応援はあったとしても糸魚川消防の人々は疲労困憊のはず。

     

 現在鎮圧状態とのニュース。

 しかし広い火事場のこと。
 油断すれば残火が再び・・・の可能性も否定できない。
 
 朝まで警戒は続こう。

 労をねぎらうとともに、早い鎮火をお祈りしたい。
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吹き荒れるもちつき自粛旋風

2016年12月22日 | 日々
 冬の話題、今年もノロウィルスによる中毒。

 ニュースによれば、今年は進化したノロウィルスが猛威とか。

 感染源にあげられているひとつがもちつき。

 その理由は、たくさんの人が関わること、手が触れる工程が多いことなどによるそうだ。
 これをうけて、全国的にもちつきを自粛する動きが急だ。

     
       ( 「ほいくらいふ」から借用 )

 思い出すのは20年ほど前だったか、堺市でのO157事件。
 当時、ぼくは仕事で野外での食事づくりのイベントにかかわっていた。

 食中毒をうけ、全国的に野外食事イベントなどは軒並み自粛。

 ぼくらの関係者から「どうしよう、中止しては?」などの声。

 ぼくはO157の特性について保健所への相談を含め、自分で調べてみた。
 その結果、O157は必要な衛生管理を徹底すれば大丈夫という確信を得た。

 が、上司は「こんなときやからやめよう」。
 その他の関係者たちも異口同音。

 ぼくは情けなかった。

 どこがどう危ないのか、自分で調べたん?
 みんな世間の動きに無批判に同調しているだけではないの?

 と抗ったものの、結局、予定していたイベントは中止に追い込まれた。

     

 もちつき大会にかかわっている人々にぼくは伝えたい。

 食中毒は防げる。
 この食中毒の特性を理解し、関係者が衛生管理を徹底すれば必ず。

 「正しく恐れよ」
 まさに名言なりの感。

 それにしても、食中毒をを含む病についての未開風とすら見える恐れ。
 情報豊かな今も昔も大して変わらないのが不思議。
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アジングの達人に出会ったが

2016年12月20日 | 
 豆アジばかりではつまらない。

 釣友 青里さんの紹介で若狭の別の釣り場へ足を延ばしてみた。

 日が暮れても何の反応もない。

 しばらくあちこちで試したが一向にあたりなし。

 しかし夜8時頃、アジらしきライズが散発。

 やっと現れたか!とジグヘッドを投入。

 すぐにあたり。

 豆アジとは格段の違い。
 水面でヒラを打つように抵抗。
 このキラキラした魚体がたまらない。

 久々に出会った20cm級。

     

 次いでまたも明確なあたり。
 が、これは足元でバラシ。

 そこへ後着の釣り師。

「釣れますか?」
「今やっと1匹です」

 ここから二人並んで釣り始めた。

 ぼくの方はそれ以来あたりはなくなった。
 
 ところが後着の釣り師。
 バンバン釣るではないか!

 感心して「教えてください。どうやって・・・」とお願い。

 聞けばここに通い詰めているらしい。
「昨夜は底付近でしたが、今夜は中層です。
 0.8gでカウント6、あとはリフト&フォールです」とのこと。

 とても親切に教えてはくれた。
 が、情けなくも、それでもぼくには釣れないのだ。

 彼のコメント。
「微妙にタナが合っていないのかも知れません。
 アジはタナを釣れと言いますので・・・」

 そうこうしているうちにやっと2匹め。

 夜も更け、お礼を言って帰路に着いた。

     
          ( 夜の港 )

 リフト&フォール。
 そんな基本は会得したはずと思っていたが、どうやら外れていたようだ。

 微妙なズレが釣果を大きく左右する。
 今夜はそれを思い知らされた。

 涙の日。

 本日 アジ 2匹(21~22cm)
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赤穂浪士の討ち入り 本当は?

2016年12月18日 | 日々
 ABCテレビで放送された
『古舘トーキングヒストリー~忠臣蔵討ち入り 完全実況』。

 歴史学者 磯田道史さんを招いての企画、とても興味深かった。

     

 従来のドラマや映画での流れ。

 吉良邸の門をたたき壊しての進入、乱戦。
 大石内蔵助の陣太鼓。
 炭小屋に隠れていた吉良上野介
 大石による吉良の刺殺等々

 これらがひとつひとつ、史実とは異なることを解明。

     

 史実の出典は紹介されなかったが、討ち入り後の幕府の詳細な調査記録によったのかもしれない。

 こうみると、忠臣蔵の物語、人気があっただけに芝居、浄瑠璃、講談などでどんどん
大衆受けするように変えられていったものと推測される。

 この番組でぼくが関心をもったのは討ち入りの時期のこと。

 松の廊下事件からしばらく。

 このころには大石の持つ資金も底を尽き始めていたらしい。
 それとともに、赤穂浪士たちの結束に不安もあったようだ。

 つまり、歳月の経過とともに離脱者が出始めていたわけだ。

 大石にとって、これ以上討ち入りを長引かせることはできないという限界点でもあったらしい。

 だとすれば、このあたり、実に現実的な人間ドラマだという気がする。

     

 久々に興味深い放送だった。
 
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今宵メバルは突然に

2016年12月13日 | 
 若狭への途中、朽木(滋賀県高島市)のコンビニに立ち寄り。

 駐車場で軽トラに乗った近所の人が雑談している。

「寒うなりましたねえ」
「はい、雪も降って・・・」

 エッと思い、まわりを見ると山の上は白い。

 確かに寒い。
 肩のあたりがゾクゾクする。
 やはり京都市内に比べるとここは冷える。

 さて夕刻、若狭に到着。

 暗くなり始めた16:45、最初のあたり。

 ゴテゴテとした引き。
「ンッ、これは・・・」

     

 やはりメバル。
 今季初めてだ。

 さらに1匹追加。

 前回まではまったく釣れなかったのに。
 やはり冷え込みがメバルを誘い出したのか。

 次の場所でもメバル。

     

 先日まで豆アジがプルプルと反応したところ。
 今宵はアジのあたりがまったくない。

 メバルはまさに「わきだした」かのよう。

 次の場所では先客のおじさんがワームで釣っている。

 もう引き上げるところだとのこと。
「あの突堤の先端、まだ釣れますよ」と言う。

「エッ、あの真っ暗なところで?
 メバルは底ですか?」

「いや、中層で浮いている状態です」
「やってみます。おおきに」

 と言ったものの、引き上げる人の「まだ釣れます」はどうだかわからないのが常。

 やはり反応なし。

 ともかく、豆アジ・メバル事情。
 これまでとは一変の様相。

     

 楽しい季節になりそう。

 本日 メバル 8匹(12~16cm)


 
 
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小泉さんの原発廃止行脚

2016年12月08日 | 日々
 先日のMBSの放送 映像16
「なぜ私は変わったのか~元総理 小泉純一郎と3.11」

     

 氏は現役時代には原発を推進。
 
 当時聞いていた
「原発はコストが安く、クリーン、安全」

 それをそのまま信じていたそうだ。

 それが変わったのは3.11。

 もう一度勉強しなおしたらしい。
 そして、これは後世に著しい禍根を残すと確信したという。

     

 なぜ、今になって原発廃止行脚を?との質問には

「過ちを改むるに はばかることなかれ。
 過ちを改めざる これを過ちという」との答え。

 とても明快だ。

 この人らしい。

     

 ぼくも原発はただちに廃止の道を歩んでほしいと願う。

 ただ、自然エネルギーがどこまで代替可能かはわからない。
 化石燃料の枯渇もそう遠くない。

 今に比べれば不自由を強いられる可能性は否定できないような気がする。
 そのあたりの「覚悟」の国民的合意づくりも併せて必要と感じる次第だ。
コメント (2)
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賀茂川水系の秋放流

2016年12月06日 | トラウト
 賀茂川漁協のホームページによると、
 
 12月3日 アマゴ、イワナの秋放流
 12月4日はアマゴの発眼卵埋設

 夏にも放流を予定していたそうだが、渇水でできなかったそうだ。

 3日、4日と見に行きたかったが、所用で行けず。

 放流されたであろうと思われるところに行くと、小さいのが群れている。

     
      ( ちょっと写真では判別できないが )

 イワナの発眼卵埋設は12月20日以降になるらしい。
 これはカゴに入れず、直接砂利に埋設するという。

 どんなふうにするのだろう?

 予定がなければ見に行きたいと思っている。
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