稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

熱気球事故から

2013年02月27日 | 
 エジプトで熱気球事故。

 素人のぼくは当初、「火が気球に接して炎上?」と思っていたが、そうでもないようだ。
 炎上しているのはカゴの部分。
 今日の段階では、投下したロープがボンベとバーナーをつなぐ配管あたりにからまった疑いのようだ。

 命を落された方々のご冥福をお祈りしたい。

 ところで 
 JTBの子会社は搭乗者に対し、保険加入を求めたうえで、「万一の事故についてJTB側は一切責任を負わず、自分自身の判断で参加する」という内容の同意書に署名させているという(「朝日」)。



 
 だが、このオプショナル・ツアー、墜落や不時着などのトラブルが相次いでいたそうだ。

 JTB側はそうした危険性を十分伝えていたのだろうか?

 そうでなければ姑息な手法だ。

 同意書や誓約書の類。
 んなものが出てきたら要熟慮ということか。
 なんとも寒々。

 
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つる切り

2013年02月24日 | 日々
 断続的に雪の降る一日。

 今日はノコギリをもって山へ。

 山桜にからんだ山フジなどのツル切り。

 山のふもと、友達の野良猫キーに「行こう」と誘う。
 山道をついてきた。

 見つけた山桜。
 ツルがあちこちからからんでいる。



 大小さまざまなツルを切る。
 が、直径20cmほどもある1本。
 ぼくの折りたたみ式簡易のこぎりでは一苦労。

 やっと切り分ける。
 まだいっぱいあるが今日はこれまで。

 キーは見ているだけ。
 助けてくれよ。



 山を下りる。
『いいことをした』と気持ちは高揚。
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ドラミング

2013年02月22日 | 日々
 比叡山を歩く。

 京都市北部、ここしばらく断続的な雪。

 今日は久しぶりに陽射し。

 山を登ると残雪。



 上に登るにしたがって雪は厚く。



 コトコトコト・・・
 キツツキ風のドラミング音。

 『しかしキツツキ類は北方の鳥ではないのか?』

 音は3回ほど。

 音のする方向に近寄ったがわからない。

 ともかく今日の森は明るい。

 早く春を迎えたいものだ。
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蔵王の樹氷

2013年02月19日 | 
 東北旅行の最終日。
 7時40分、蔵王に向け、バスで出発。

 バスの添乗員
 「今日もロープウェイ予約がたくさん入っているそうです。乗るのに40分待ちくらいかもしれません」と。

 『40分も!』
 と思ったが、この添乗員、過去には1時間半も待ったことがあるという。
 冬の蔵王は相当な人気のよう。

 さて、ロープウェイ乗り場に到着。
 各方面からの団体客であふれている。

 添乗員から一人ひとり往復切符を受け取る。

 ぼくと同じツアーのおばさん、添乗員に
「この切符、受け取ってしもたんやけど・・・どないしましょ?」
「??、それはヨソのツアーの切符では?。返してきてください。」
「イヤ、それが・・・誰からもろたんやったか・・・」

 こんな混乱のなか、順番待ちの最後尾に並ぶ。



 背伸びして先頭を見る。
 『これなら早い』と安心。

 が、実際は違った。
 先頭は階段で折れ曲がり、さらにクネクネ・・・の先。

 結局1時間待ち。
 
 やっとゴンドラに乗り込んだときはすでに足先がジンジン。

 中間駅。
 葉を落とした広葉樹の枝に氷。

 ガラス細工のようで幻想的。



 そうして山頂。

 外に出る。

 細かい雪と風で近くの樹氷がうっすら見えるだけ。
 八甲田のときとは違う。

 名物の地蔵まで歩く。
 地蔵さんは肩近くまで埋まっている。



 樹氷に近づく。

 手袋をとってカメラを構える。

 真っ白で何も見えない。

 そうこうするうち、手先が猛烈に痛くなってきた。
 『これはたまらん!』と適当にシャッターを押し、建物内に退避。



 氷点下17℃、これはすごい。

 防寒具を外せばたちまち凍りつく。

 足先もしびれてきた。

 ただちに下山!とロープウェイ乗り場に。
 が、またしても順番待ち・・・。

 そんなこんなで蔵王の樹氷は終わり。

 後は一路仙台空港へ。

 4日間で宮城、岩手、秋田、青森、山形と5県。
 合計1200キロのバス走行。
 運転手さん、お疲れさま。

 いろいろあったが、やはり雪の東北はすばらしい。
 またいつか訪れたい。
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岩手 三陸海岸

2013年02月18日 | 
 朝から北山崎へ。



 そういえば、ここは写真で見たことがある。
 『こんなものか・・・』という感じ。

 次いで三陸鉄道こたつ列車。  



 ここもやはり観光客向けのおぜん立て。

 長いトンネルに入ると、急に車内の照明が断。
 そうして「ナマケモノは居ネェガァ」という叫び。




 ナマハゲ!と思ったら、ここ岩手県北部では「ナモミ」と呼ぶらしい。
 包丁を振り回し、観光客の間を回る。
 これは大うけ。
 カメラを構えた大阪のおばさんが「おっさん、こっち向いて、こっち」。

 このナモミ装束の人たち。
 駅員さんかと思ったらボランティアだそうな。

 彼らの説明によると、津波被害で鉄道の復旧は不能・廃線かとあやぶまれたが、募金などで復旧が決まったらしい。が、三陸鉄道の完全復旧はまだ先になるという。


( 車窓から見た とある漁港 )

 久慈駅に到着後、久慈市内の道の駅で昼食。

 ここには2階にレトロ館がある。
 昔なつかしいスバル360の現物、おもちゃ、人形などたくさんの品々が展示されている。

 その中に昔の写真も。

 ぼくはその1枚に吸い寄せられた。



 「歳末の市日でにぎわう中の橋通り」とある。
 昭和30年頃というから、カメラは貴重な高級品。
 いや、「カメラ」でなく「写真機」と呼んだ頃かな。
 風景や記念の写真撮影が主流だったはず。
 庶民のくらしをよく記録したものだと感心。

 
 ジャンパーやコートなどではない。
 どてらのようなものを厚く着込んだ人々の姿。
 それが厳しい寒さを物語る。

 が、この活気はどうだろう。

 「人ごみのなかにそを聞きに」行っても、おそらくぼくには一言もわかるまい。
 昔のままの東北なまり、それが聞こえてきそうなすばらしい一枚だ。

 その後は花巻南の渡り温泉へ。
 
 北上川にそそぐ豊沢川べりにある温泉。


  ( 客室から豊沢川を見る )

 ここも夏には上流でヤマメが釣れるという。

 夜の露天風呂。
 また雪が降ってきた。

 明日は山形、蔵王へ。
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八甲田から津軽へ

2013年02月17日 | 
 八甲田へ

 バスで八甲田に向け出発。

 あたりは雪景色ながら、道路は除雪されている。

 山のふもとでチェーン装着。



 この先、厳しい雪道になりそうだ。

 しばらく上ると道は真っ白に。
 それに両側の雪の壁がだんだん高く。


( 車内前列からのながめ )


 ロープウェイに乗り換え。

 山頂公園に到着。
 標高約1300。



 写真でしか見たことのない樹氷の世界。
 晴れていてよく見渡せる。



 こんなに晴れた日は月に二回ほどしかないという。

 が、間もなく暗くなり、雪煙が舞い始めた。

 樹氷の近くへ。

 ロープウェイで見下ろすだけかと思っていたが、こんな間近で見られるとは。



 やがて顔が凍りつくように痛くなってきた。

 氷点下10℃の世界。

 雪は片栗粉のように細かく、サラサラ。

 いやあ、すばらしい世界。

 満喫して下山、五所川原 金木に向かう。

 
 雪国のくらし

 津軽鉄道ストーブ列車に乗るまで金木駅前で1時間待ち。
 その時間を使って太宰治の生家「斜陽記念館」を訪問。


 
 地主の家だったそうだが、レンガ造りの立派な屋敷だ。

 街を歩く。
 人の姿がほとんどない。
 寒さでみんな引きこもっているのだろうか。

 
 あちこちに雪の山。



 地元で尋ねると、雪捨て場なのだそうだ。

 ここでは屋根から降ろした雪や家の周りの雪、それらがたまる。
 川や用水路に近い地域ならそこに流せる。
 が、それがない地域ではどうしようもない。
 排雪溝もあるが、その能力にも限りがあり。処理できる量はしれている。
 業者に頼んでトラックに来てもらうこともあるが、高くつくので・・・と言う。

 併せて気づくのは、このあたりの屋根や軒には雨樋がないこと。
 太宰の生家もそうだ。
 そんなものは雪ですぐに壊れてしまうという。
 なるほど、なるほど。
 家々の軒先には雪やつららが垂れ下がっている。

 旅の通りすがりには気づきにくい雪国のくらし。
 ぼくには驚きや感心の連続。
 もっと知りたいものだ。

 津軽鉄道ストーブ列車

 さて、定刻。
 ぼくらはストーブ列車に乗り込み、金木駅から中里駅へ。
 
 車窓からの風景は延々たる雪原。



 
 ただ、案内員から聞いた話。
 ストーブ列車は観光客用。
 通勤、通学者が乗る列車はスチームが通った新しい車両だ、と。

 ぼくはてっきり今もストーブ列車が走っているものと思っていたが・・・。
 これでは観光のための観光?とがっかり。

 
 一日を終え、青森県三沢市古牧温泉に到着。

 大型ホテル青森屋。

 
 温泉はここもアルカリ性単純温泉 42℃。
 青森ヒバを使った浴槽。
 ほのかな硫黄のにおいとツルリとした肌触り。



 ねぶたを飾った露店風呂。
 なかなかのもの。

 明日は三陸へ。
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東北 冬の旅

2013年02月16日 | 
 東北ツアーに参加。

 仙台空港からバスで出発。

 自動車道を走りつつ、ガイドが
「この右手は津波で大きな被害でした。左手はこの高速道路が防波堤になって助かったんです」と。
 眼をこらしたが、何もない風景。
 車は早期に片づけられたものの、田畑に残された船舶はやっと撤去されたばかりらしい。

 観光名所 猊鼻渓(げいびけい)に到着。

 雪に覆われ、水墨画のような世界。



 そこをこたつ舟で流す。



 紅葉の時季もすばらしいという。

 が箱庭のような雰囲気。
 『うーん、こんなものか・・・』

 そこからさらに秋田、湯瀬温泉へ。

 旅館に着いて付近を散策。

 雪の米代川。



 岩にソフトクリームがのったような光景。

 いい川だ。

 地元の人に尋ねると、ここはアユ釣り客でにぎわうそうだ。
 ヤマメはもっと上流にいけば釣れるとのこと。

 温泉はアルカリ性単純温泉 58℃。

 



 香りも肌触りもいまひとつながら、雪に囲まれた露天風呂。
 これがうれしい。

 明日は八甲田。 

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「乾杯は日本酒で」条例

2013年02月11日 | 日々

 昨年12月、京都市議会で「清酒の普及の促進に関する条例」が制定された。
 これに伴い、市関係の宴会などでは、日本酒を満たした盃が交わされていることだろう。

 しかし、そういうことが条例化されるというのも風変り。
 趣旨はわかるが・・・。

 乾杯となると、たいていは盃に熱燗。
 熱燗の苦手なぼくにはなじめない。

 
 人それぞれながら、日本酒はぼくにとっては冷やしてこそ。
 そういう飲み方に接する機会を「普及」できないものか?

 いずれにせよ、京都でも楽ではないと聞く蔵元。
 生き残って、うまい酒をつくってほしいもの。


   (伏見にて)


 最近もうまい酒に出会った。

 山形の「一耕」 
 出羽桜酒造の酒はうまい。

 栃木の「大那」 
 これは原酒だからか、濃厚。
 海南市の長久を連想させる。



 今日も冷える。

 渓流に出る日が待ち遠しい。        
         
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柔道女子選手たちの声明

2013年02月05日 | 日々
 このほど、声明の全文が公に。

「人としての誇りを汚されたことに対し、ある者は涙し、ある者は疲れ果て、又チームメイトが苦しむ姿を見せつけられることで、監督の存在に怯えながら試合や練習をする自分の存在に気づきました。」

 痛ましい一節だ。

 「監督の存在に怯えながら」の「練習や試合」の日々。
 それは徹頭徹尾ネガティヴな日々だと言わざるをえない。

 暴力だけが問題なのではなかろう。
 源に、組織のなかの異常な服従関係が見えるような気がする。

 メダル、表彰台、日の丸・・・。
 その舞台裏にこんな痛ましさが伏在していたとは、なんとむごいことか。

 問題が監督個人から全柔連に広がり始めた。

 
 いずれにせよ、ほかに方法はないのだろうか?

 
 答えを出すのは簡単ではなかろう。
 なにしろ、見方によっては軍隊以来の永く定着してきた日本の伝統。

 が、いい答えを聞きたい。
 その答えはあの桜の宮高校にも通じるはずだ。
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節分

2013年02月03日 | 日々
 今日もあたたかい。

 久しぶりに廬山寺の鬼踊りを見に。
 
 電車も街も人がいっぱい。
 このあたたかさに誘われてか。

 廬山寺に着くと、門口まで人がいっぱい。
 すき間を見つけては前へ前へと割り込む。

 30分ほど待って鬼踊りが始まった。



 しかし、人、人、人。
 鬼の上半身がかろうじて垣間見えるだけ。

 
 狭い境内。
 子連れが多い。
 赤、緑、黒というカラフルな3匹の鬼。
 大人にとってもおもしろい。

 この後は豆まきも・・・と聞いたが、この混雑。
 早めにひきあげ。

 帰りに出町商店街の和菓子屋「ふたば」へ。

 ここも店頭にお客が列をなして順番待ち。



 やっと豆餅を買う。

 いよいよ立春。

 このあたたかさ、すぐまた冷え込もうが、それでも何やら心浮き立つ日。
 
 
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