稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

せっかくながら、増水で濁ってしまい

2016年04月29日 | トラウト
 初対面のジュンさんと待ち合わせ。
 ジュンさんには初めての笙の川を案内。

 ところが、雨で増水。
 予定していた一帯はことごとく濁り。

 やむなく、濁りの入りにくい清流帯へ。
 が、ここは魚影のうすいところ。

 入渓したものの、やはり反応はいまひとつ。
 加えて、増水で思うように川の中を歩けない。

 二人とも釣果なく、本流を試してみることに。

      

 透明度はある程度保たれている。

 ここでジュンさん、ヤマメを1匹。
 
 で、案内人のぼくはというと、反応なし。

「せっかく来てもろたのに、ごめんねえ」と謝ることしきり。

 ここで断念し、お別れ。

 時間が早かったので、ぼくは単独でさらに上流へ。

 頼みの大淵は何も現れず。
 が、その上流でやっと1匹のヤマメ。

      

 朱の帯をまとった18cm。

 釣ったのはかなり濁りの入った瀬。

     

 さらに上流で1匹追加。

 魚体の「ガラ」はいまひとつながら、体高のある23cm。
      
       

 ジュンさん、今回は残念、ぜひまた来て!

 本日 水温 15℃
     ヤマメ 2匹(18~23cm) 
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万座温泉から上田城跡へ

2016年04月28日 | 
 万座温泉を出発し、先ずは旧軽井沢へ。
 ここで旧軽井沢銀座通りなるところを自由散策。

      

 なんのことはない、みやげもの屋や飲食店が並ぶ、ただの観光通り。
 
 退屈なことこのうえない。
 
 早朝なので閑散としているが、連休などは大混雑になるそうだ。

 ふと、モミやアカマツの林があることに気付き、そちらへ。

     

 舗装されていない小道がまっすぐ続いている。
 その道を歩くと、別荘が点々。

 広々した敷地にゆったりした家。

 針葉樹に囲まれ、夏はさぞかし涼しいことだろう。

 ほとんどが留守宅ながら、これが軽井沢の別荘地なのかと感心。

 それにしても、ここ軽井沢も中国人たちの数とその買い物はすごい。

 次いで大河ドラマ「真田丸」の上田城跡へ。

 平日ながら、さすがにここは観光客が多い。
 ぼくらのバスは第1駐車場には入れず、南駐車場へ。

 ここから歩いて東虎口櫓門へ。

     

 案内人によると、城内に通じる唯一のこの門。
 往時は迷路のような仕組みがあって、簡単にはたどりつけなかったとか。

 ぼくは城の南側の河岸段丘に沿って流れる千曲川を見たいと思っていた。
 ところが、ない!

 尋ねると、昔は千曲川からの分流があったが、今はなくなっているとのこと。

 真田の属した西軍が関ケ原で敗れてから、上田城は徳川方により、徹底的に破壊されてしまったそうだ。
 現在の上田城跡から往時をしのぶなどということはとてもできそうにない。

     

 こうして今回の旅行は終わり。

 ところで、上田城跡に向かうとき、車窓から浅間山が見えた。
 どっしりしたきれいな山だ。

     

 若い添乗員が
「私、よく知らないんですけど、昔、浅間山荘連合赤軍とかいう・・・あったそうですね」

『なるほど、あの事件を知らない世代も多いのだ・・・』と苦笑。

昭和の諸事件、戦後のそれすらも風化の感を免れないとは。
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富岡製糸場を経て万座温泉へ

2016年04月27日 | 
 群馬県嬬恋村 万座温泉へのバスツアーに参加。

 新幹線岐阜羽島駅からバスで群馬県富岡市までの長い行程。

 まずは富岡製糸場。

 一昨年、世界遺産に登録されたとあって、混雑を予想したが平日ゆえか静穏。

 敷地内に入ると雰囲気は一変して明治の世界へ。

     
         ( 国宝 東置繭所 )

 ガイドの説明による生糸の歴史は興味深い。

 幕末開港の際、生糸が最大の輸出品であったこと、欧州での蚕の病気の蔓延などが日本の生糸づくりの発展に追い風となったこと、ところが粗製乱造による国際的悪評・・・。
 中国産の廉価な生糸の登場などよる1987年の操業停止までの長い道のり。

 関係者の苦闘の歴史はそのまま日本産業史の一断面だという気がする。

     
       ( 作業の実演展示 )

 ぼくにとってもっとも興味深かったのは明治5年の建物がそのまま残っていること。

 木骨レンガ造という建物。
 これは関東大震災をはじめとする地震にも耐え今日に至っている。

 そのカギはトラス工法とかいう木骨の組み立て方にあるそうだ。
 太い杉の柱、梁などは今後も長く使えるという。

     
        ( 国宝 東置繭所 2階の様子 )

 これは地震大国日本に適応した型式だったのかもしれない。

      
      ( 北東からみた繰糸所 電気がなかった時代、窓を大きくとっている )

 さて、ここから万座温泉へ。

 万座温泉は標高1800メートルという高いところにある。

 車窓から見る山々。
 「オッ、ヤマザクラがいっぱい。
  ああ、ここではまだコブシが咲いている。
  カラマツの新緑、なんときれいな色!」
 などと楽しんでいたが、上に登るにつれ、カラマツは裸のまま。

     

 ダケカンバ林も新緑には程遠い丸裸。
 それに道路沿いには残雪。

 こうして万座温泉に到着。
 バスを降りると硫黄のにおい、そうしてひんやり。

 早速温泉へ。

     
       ( 万座高原ホテル 石庭露天風呂 )

 ここは硫化水素泉。
 この前入った酸ヶ湯温泉にそっくり。

 源泉は70℃とあって、水を注いで冷やしているとか。

 このにおい、感触、これがたまらん。
 おススメ。
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雨は本流の水かさを高め

2016年04月23日 | トラウト
 笙の川、先日の納竿地点から入る。

     

 先日の雨で増水。
 これは期待できそうと期待はふくらむ。

 ところが甘かった。

 アマゴの魚影はうすい。
 ここぞと思う深みも小さいのが追ってくるだけ。

       

 が、「こんな瀬にはまだ・・・」と思いつつ投げると・・・。

     

 やっとアマゴの顔をみた。
  
 さらに上流。
 こういうゆるやかなところが今の時季の好所。

     

 川底が砂地というのはエサ場としてはよくないはずだが、けっこういる。

 やっぱり出た。

     

 小さいがきれいなアマゴ。

 けれども、これ以上は疲れるだけと断念。

 さて?と今日も腕組み。
「そうや、増水やから本流をみてみよう」

 こうして本流へ。

     
     
 確かに久々の増水。

 前に立ち寄ったときは川底が丸見え。
 今日は黒っぽく濁りが入り、川の石がほとんど水につかっている。

 もっともエサ釣り師が一人。
 やはりこういう時を選んで入っているようだ。

 ルアーを遠投し、川を横断させると、いきなりヒット。

     

 ヤマメ。
 体側のパーマークは薄く、全体に銀色。

 こういう本流のヤマメ。
 夏には姿を消してしまうが、いったいどこで過ごしているのだろう?

 それが不思議。
  
 間もなく2匹目。
 が、これは足元でバラシ。

 誰でも思うこと。
「今のは大きかった!」と。

 このあとは続かず納竿。

 本日 水温 13℃
    アマゴ・ヤマメ 4匹(13~21cm)
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アマゴは透き通った流れを走り

2016年04月20日 | トラウト
 前回の釣行では上向きの感。

 ところが今日はどうだ。
 なかなか姿を見せてくれない。

 流れ込みのある岩。
「ここなら・・・」

     

 やっぱりオッた。
 18cmのヤマメ君。

     

 けれども後がもうひとつ。

 思案の末、何年も入っていない渓谷に転じる。

 人の気配のないところ。
 ここは川底が白っぽく、人家は絶え、水はいつも最高にきれい。

 が、どうも魚影がうすく、足が遠のきがちなところ。

     

 この写真の奥、流れのゆるくなった深みで束になってルアーを追ってきた。

 ここでの最初の1匹。
 川底の白さを映してか、魚体が白っぽい。

     

 さらに上流。
 ここも水が透き通っている。

     

 ルアーの着水とともにグレーの魚体が追尾。

 そしてくわえ込む。
 はっきり見えるのが楽しい。

     

 この渓谷はなぜかアマゴばかり。

 敦賀の漁協は3年前を最後に放流はアマゴからヤマメに戻した。
 するとこれは自然繁殖したアマゴだろう、おそらく。

 まぶしいほどの新緑の始まりに囲まれた一日。
 
 本日 水温 13℃
    アマゴ・ヤマメ 8匹(12~19cm)
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アマゴのエサ釣り なぜあんなに

2016年04月18日 | トラウト
 BSでTHEフィッシング「春の渓でアマゴと遊ぶ」をみる。

 岐阜郡上 長良川の支流でのエサ釣り。

 アユ釣りの名手 白滝治郎さんと松田拓也さんの記録だ。

 アマゴのエサ釣りを見ていていつも思う。

 ある一定の場所で、なぜあんなにたくさん釣れるのか?と。

     

 ひとつのポイントで複数のアマゴ。
 ルアーでも不可能ではないが、かなり条件のいい場所に限られる。

 1匹釣り上げると警戒されてしまうのだろうか?

 それは別として、松田さんがアマゴの食べているモノを調べていた。

     

 スポイドで口から吸いだすと

     

 いろいろな幼虫類がでてきた。

 小魚は混じっていない。
 アマゴは大きくなると魚食性が出てくるというが、いつごろからなのだろう?

 こうしてみると、ぼくのミノーに食いつくアマゴ。
 やはりエサ捕食行動ではなく、追い払い行動だとの感を強くする次第だ。
 
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熊本の震災

2016年04月17日 | 日々
 16日未明の地震。

 あれは余震でなく本震との報。

 地震は大分にまで広がり、南西方向に拡大傾向とあった。

     

 被害地のひとつ、南阿蘇村。
 5年ほど前、仕事で南阿蘇鉄道を使って高森へ行ったことがある。

 のどかである一方、大カルデラのスケールに圧倒された記憶も新しい。

 被害がどれほどまで広がり、また長引くのか。
 今はわからないが、とても痛ましい。

 何もできないで申しわけありません。
 お見舞い申し上げます。
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 笙の川 上昇の予感

2016年04月16日 | トラウト
 土曜日、サクラの季節も終わり、渋滞もなく敦賀へ。

 先日納竿した地点から入渓。
 早速ルアーを追いかけ、足元でパックリきたのはイワナ君。

     

 笙の川初日の15cmとは違って大きい。

 場所を変え、上流から釣り下がり。

 ミノーに最初に食いついてきたのは

     

 ハゼ君。
 こういうのもミノーに食いつくのか!と感心。
 海でアナハゼが貪欲にワームに食いつくことを思えば納得。

 さらに下がったところ。

     

「ここは流れが速すぎるか?」と思ったが 

     

 今季最大の20cm。

 瀬にも出始めてはいるが、まだまだ少ない。
 やはり全般に水深のあるところが手堅い。

 それでも少しずつ季節は上向いている。

     

 タンポポがあちこちで群落を形成。
 川を歩いているとそれがいやでも目に入る。

 いよいよ上昇してきたか・・・の感。

     

 本日 水温 14℃
     イワナ 1匹(20cm)
     ヤマメ 9匹(14~20cm)
 
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笙の川 2016 二度目の入川

2016年04月13日 | トラウト
 今年二度目の笙の川。

 が、困ったのは年券を買っていないこと。

 前回、漁協の村井さん(仮名)宅を朝・夕訪問。
 いずれも不在。

 今日は携帯電話で事前確認。
 すると「通院で留守がちなんや」とのこと。

 疋田のローソン前にいると伝えると、すぐ軽トラックで来てくれた。
 ここでめでたく年券を買い求め。

 村井さんの話では、今後こういうことを避けるため、近日中に国道8号線 疋田のローソンでも買えることにするらしい。

 それは助かる。
 笙の川の年券は京都方面から来る者には買いにくいのだ。

 さて、これで胸を張って入川。

 ミノーを下流に向けて流したが反応なし。
 川の流れが一気に広がるところで3度のあたり。

     

 が、どれもこれものらず。

 上流に転じる。

 段差のあるやや深いところで最初の1匹。

     

 夏にはもっと反応があったところだが・・・。

 さらに上流へ。

 まさか、ここではまだ・・・と思っていた瀬でルアーにコンッという手ごたえ。
 ヤマメらしい影が上流に反転、戻っていった。

 おる、まだ少ないけど瀬にもおるッ!と確信。

     

 けれども解禁から日も浅く、体が成れていないからか、疲労困憊。
 川の中の大きな石に腰かけ、しばし休憩。

「今日はこんなものかな」と納竿。

     

 本日 水温 15℃
     ヤマメ 4匹(16~18cm)


 
      

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当世大学講義事情

2016年04月11日 | 日々
 京都経済短期大学の岩田年浩学長から案内メールをもらい、聴講に。
 (岩田氏はぼくの学生時代の知り合いなのだ。)

 2016年度 経営経済特別講義(オムニバス講義)。
 さまざまな講師による連続講義。
 
 テーマは茶道、経営学のおもしろさ、勉強法、パソコン上達法・・・。
 多岐にわたる。
 
 今日はその皮切りで岩田学長の
「京の町は奥が深い この際京都をよく知ろう」。

 大学に着くと、こじんまりしたキャンパス。

     

「会場はどこかな?」と迷っていると
「学長のお知り合いの方でしょうか?」と職員らしき人。

「はあ、そうですが、会場は・・・」
「どうぞ、こちらに。しばらくお待ち願います」

 とロビーに通された。

     

 短大とはいえ、「経済」と名が付けば、学生の大半は男だろうと思い込んでいた。
 が、違った。
 女子学生が多い。

 さて、会場に案内された。

 200人ほどが入る大教室はもう学生でいっぱい。
 職員に「この特別講義もやはり単位となるのですか?」と尋ねると
「はい、なります」とのこと。

 定刻、ザワザワした会場で岩田学長の講義が始まった。

     

 ところが驚いたことに、講義が始まっても一部学生のおしゃべりは続く。

 ときおり学長が「オーイ、そこ。しゃべってたらあかんぞ」。

 この光景には驚いた。
 ぼくの学生時代、講義でおしゃべりはなかった。

 もっとも、必ずしもみんな講義を聴いていたわけではない。
 寝ている者もいれば、読書している者も。
 私語は最小限、ヒソヒソ。
 それがぼくらの時代の常識、ルールだった。

 それにひきかえ、ここはどうだろう。

 講義中に「出席票」が配られてきた。
 講義終了後、名前を書いて講師に提出するそうだ。

     

 なるほど、学生たちの多数の出席もこのあたりに関係しているのかもしれない。

 講義終了後、ぼくと同じく外部から聴講に来た神戸の人と知り合った。
 その彼を含め、学長と3人で昼食。

 最近の大学の講義事情が話題になった。
 いわゆる「一流大学」は別として、どこの大学でも似たりよったりになっているらしい。
 
 高学歴ニッポンながら、中身はそんなにお寒いのか。
 想像もできなかったぼくにはそれがとても衝撃だった。
 
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