稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

誤表示と偽装の間

2013年10月31日 | 日々
 ひと区切りついて

 阪急阪神ホテルズの騒動。
 出崎社長の辞任で一応幕を閉じた。

 が、それに続いてJR四国系ホテルでも、サッポロ・ルネサンスホテルでも・・・の報道。

 あるある、続々。
 やっぱりの感。

 ところで出崎社長の辞任の弁。
 これがわかりにくい。

「今回のことは、意図して欺いたわけではない。『偽装』でなく、あくまで『誤表示』」と。
「(しかし)偽装と指摘されても仕方がない」という釈明。

 すっきりせず、言い逃れと言えなくもない。

 一方、これと同時期に起こった三重県四日市「三瀧商事」のコメ産地の偽り。
 これはあきらかに意図した、すなわち偽装にちがいない。

 阪急阪神ホテルズの場合は、食材の安易な変更、調達が既成事実として定着。
 それが月日とともに広がり、気がつけば「おしながき」で名ばかりのものがいっぱい。
 ということになってしまったのではないか。

 出崎社長はその「悪意なき」ところを暗に訴えたかったのかもしれない。
 釈明のわかりにくさはそこにあったような気がする。

 しかし、この限りない後退の経過。
 どうみても『誤表示』で説明できそうにない。

        

 高級ホテルとはだかの王様

 さりながら、高級ホテルの食事。
 (いただきもののチケットでしか行けないが・・・)

 ここでテーブルにつくと、やっぱり雰囲気が違う。
 グラスワインなどを頼むと、あの白い布(何ていうモンかはわからん)でビンの底をもって注いでくれる。
 あの瞬間から違う。

「料理、さすがにうまい!品が違う」と。

 でも、これって結局雰囲気にのまれてるんやないの?

 ニュースでは「高級ホテルやから信用してたのに、許せません!」などの消費者の声。

 でも、発覚するまで「やっぱりレッドキャビアはおいしい!」
 などと実はトビウオの卵を食べてたんやないの?

 ふと童話「はだかの王様」を思い出してしまう。

       

 罪なホテルと踊らされる我々庶民。

 いずれにしてもウソのない社会であってほしいね。
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カージナルスに完敗したころ

2013年10月29日 | 日々
 ワールドシリーズ。
 カージナルスとレッドソックスの決戦が続いている。

 カージナルスといえば、ぼくの記憶に今も鮮明なチーム。

 小学生の頃、公式戦終了後の日米親善野球。
 アメリカからやって来たのがそのカージナルスだった。

 
 当時、ぼくらの間では野球は抜群の人気スポーツ。
 その多くはジャイアンツファンであり、長嶋ファンだった。

 そのジャイアンツがカージナルス相手にどんな野球をするのだろう。
 ぼくらは放課後、家路を急ぎ、中継にかじりついた。
 テレビはまだなくラジオだったかもしれない。

      

 が、結果は敗北、というより大敗だったように思う。

 それと前後して全日本選抜チームが対戦。
『これならカージナルスに勝てる!』と思っていた。
 クラスでもみんなこの話題。

 が、結果はこれも敗北続き。

 最終的には日本チームが2勝14敗。

 このときほどがっかりしたことはない。

 カージナルスはアメリカでも下位のチームと聞いていた。
 日米の実力差はこんなに大きいのか・・・と。

 さて、今、レッドソックスとカージナルスとの対決。

 日本人投手、上原らの活躍。
 それを見るにつけ、隔世の感。

 ぼくの小学生時代には考えられなかった光景だ。

 カージナルスの名を思い出してはテレビ観戦してしまう日。
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茶色の日本海

2013年10月28日 | 
 日曜日、再び若狭へ。

 着いてみると海は泥のような濁り。

 そういえば、来る途中、あちこちの川はみんな濁っていた。
 日本海側は相当降ったようだ。

 いつものところでアジング。
 が、まったく反応なし。

 桟橋の先で家族連れがサビキ。
「やったア」という叫び。
 見に行くとクサフグ。

 場所を変える。



 先客が3名。
 ここは濁りが比較的まし。

 みんなアジングのようだ。

 やっと反応。

 滋賀から来た人と話す。
「豆アジばかりですけど、このあたり、もう少し大きいアジはいないんですか?」
 と尋ねる。

「半島先端まで行けば尺アジが釣れますよ。
 今日は濁って釣りになりませんけど。」

『(うーん、遠いな。尺まではいらんけど、もうちょっと大きいのが釣りたい)』

 いつか行ってみよう。 


  (アシスト・フックにかかり、暴れるアジ君)

 本日 アジ 21匹(10~13cm)

 

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「ローカル ルール」

2013年10月25日 | 日々
 ヤマト運輸のクール宅急便。
 10℃以下で運ぶ「冷蔵」とー15℃以下の「冷凍」。

 ところが開けっ放しの保冷庫内での作業。
 ここで温度が上がっていたことがわかったらしい(「朝日」)。



 ファミマの配送拠点のひとつ、八王子センターでも同じことが。

 両者ともに定めた作業基準からの逸脱だという。
 これを「ローカル ルール」と呼ぶらしい。
 
 本社(本部)の決めたルールが末端で崩れている状況だ。

 こういう状況を内部努力で元に戻すのはむずかしい。

 たいていは表沙汰になってからだ。

 内部で「これはおかしいのでは?」などと気づいても
「現場はこうしかできっこない」
「本社(本部)のエリートに現場のことなどわかるか!」
 などの声に直面すればたじろぎは必至。

 昨今話題の阪急阪神ホテルズ。
 新阪急ホテルのシェフが「これは(表示の)シバエビではない」
 と気づきながらも言い出せなかった、このことにも通じる。

 ルールは崩れ始めれば際限ない。

 世の中、復元は結局内部告発などによる暴露しかないのか?

 と言っても、表沙汰にならなかったのでわからないものの、
 ひょっとすると強いリーダーが大なたをふるって再生したところもあるかもしれない。

 その想像に希望を託したい。
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若狭湾の豆アジング

2013年10月23日 | 
 久々に日本海若狭へ。



 イカ釣り師がいっぱい。

 日没直後、キャスト開始。
 反応なし。

 18:00頃か、水面に小魚のボイルが間欠的に始まる。

 アジ? それとも何か別の魚?

 ボイルの中に投げ続けていると最初のヒット。
 しかし、軽い。



 上がってきたのは細いカマス。
 これが小魚を追い回していたようだ。

 その後、ジグヘッドをコンコンとつついたり、引っ張るようなあたり。
 が、全然のらない。

 やっと1匹、と思ったら目の前でポチャリ。

 アジに違いないが、いつものことながら小さい。

 ここでアシストフックをつける。

 すぐにかかった。



 ほとんどが水面近く。
 細かく震わせながら巻いたり止めたり。

 もっと重みのあるアジを釣りたいのだが。

 あたりがなくなったところで底ねらい。
 ガシラかソゲを、と思ったが沈黙。

 もっと寒くなったら昨年のようにガシラが出るかな。
 

 本日 ア ジ 10匹(10~12cm)
     カマス  2匹(21~22cm) 

 
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今年もカメムシ

2013年10月22日 | 日々
 今年も出てきた。

 9月末頃からだったか。

 今年は異常に多いような気がする。



 洗濯物を取り込むときは入念にチェック。

 夜は網戸のすき間からブーン。

 ぼくとカメムシの出会いは小学生時代の昆虫採集。
 何かの木の幹に群れ。

 いっぱい見つけた!
 と思ったが、虫かごを持ってなかった。
 やむなくワシづかみでポケットへ。

 そのあとは悲惨・・・。

 カメムシの大量発生の年は大雪と言う。
 
 今年は大雪?

 まだまだ続く死闘。



 





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言うことを聞かんカーナビ

2013年10月20日 | 日々
 近所におばちゃんがいる。
 プリウスに乗っている。

 何度か乗せてもらったことがある。

 カーナビはついているが、このおばちゃん
「このカーナビはアホやと」いう。

 話を聞いてよくわかったが、
 行先消去をしないまま、新しい目的地を次々入力しているようだ。

 それはあかんやろ。

 ところで、先日、「すみませえん」と声をかけられた。
 大阪ナンバーのベンツ、二人組の見知らぬおばちゃん。

「はい」
 と言うと
「大谷本廟へ行きたいんですけど、このあたりですか?」

 
 全然方向違い!



『(ウーン、ここからは説明がややこしいなあ)』
 と思案。

 運転席を見ると、カーナビがあるではないか。

「カーナビがあるんですね」
 と確かめると
「いや、このカーナビ、言うこと聞かへんねやわ」

 いずこも同じか。


 ( 京都市内 五条坂付近)

 もっとも、我が車のカーナビ。
 ぼくも使ってはいるが、使っている機能はごく一部。

 五十歩百歩か、と苦笑。
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再び安部整形外科火災から

2013年10月17日 | 日々
 その後の報道より
 安部整形外科火災の報道が一段落した。

 当初感じた疑問の多くは解けないままだ。

 その後、確認申請なしの増築や「迷路状の病室」(近隣者談)、3階防火戸の針金での固定等々、あまりいい情報は伝わってこないのが実情だ。

 ただ、自動閉鎖しなかった1階の防火戸。
 その感知方式は煙感知器ではなく、熱感知(いわゆる旧式の「温度ヒューズ」)方式だったようだ。

 これでは、防火戸が自動閉鎖するころには、煙も熱気もとっくに上階に上がってしまっている。

 それにしても、火事が消えてからもなお防火戸が閉じていなかったのはなぜなのか?
 よくわからない。

 もうひとつ、火事に気付いた60代の看護師。
 先日いただいた匿名のコメントでは、ナースコールで呼ばれ、地下室から病室に向かう際、火事に気付いたそうだ。

 ということは、病室にすでに異臭が漂い、入院患者が最初に異変に気付いた可能性もある。

 ならば、なぜ自動火災報知設備でなく、ナースコールなのか?
 ここもやはりわからない。



 人と機器
 残念に思えるのは看護師の行動。

 火事に気付いたとき、炎は加温器周辺、腰の高さくらいだったそうだ。

 報道では、看護師は外に出てタクシー運転手に通報を依頼、この運転手が消防ではなく警察に通報したという。

 しかし、その程度の燃え方なら、あるいは消火器で消せたかもしれない。
 
 もしも、消せなければ階段の防火戸を手で閉め、2階の病室で患者とともに救助を待つのがより良い選択だったかに思える。

 さて、報道では内容があいまいながら、この医院では訓練もあまりされておらず、消火器もおそらく使いこなせなかっただろう。
 さらに、防火戸にいたっては、その存在そのものも知らなかったかもしれない。

 各種論調では、火事が起こったとき、当直者が1名しかいなかったことに問題点を求める向きもあった。
 が、適切な対応行動をとれる者がいなければ、当直者が何人いても結果は同じことだ。

 とはいえ、この種の災害、現実はどこでもお寒い。
 その意味では、人間の側が適切に行動できなくても、機器が働いてくれるシステムほど心強いものはない。

 そう考えてみれば、安部整形外科の惨事、
 現在の情報からするかぎり、この機器自体に関わる様々な弱点は決定的だという気がしてならない。

 
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安部整形外科火災から

2013年10月11日 | 日々
 11日未明、福岡市内の安部整形外科が全焼、10人が亡くなった。

 先代院長も今の通称若院長も地域で広く慕われていたそうだ。

 亡くなった方々のご冥福をお祈りする。

 こうした中規模の医療機関が全焼するというのもあまり聞かない。

 ぼくも防火管理者の資格だけはもっている一人。
 新聞、テレビなどの報道で知る限り、わからない点が気になる。



 火災に気づく
 「見回り中に火災を知った看護師」という報道。
 ここは自動火災報知設備があるはず?
 この設備の感知は早いはずなのだが?
 どうだったのだろう。

 防火戸が開いたまま
 次に防火戸がことごとく作動しなかったということ。
 3、4階の防火戸は「常時閉鎖」であるはずが開いていたらしい。
 事実であれば管理ミスの可能性が高い。
(もっとも、3階が先代院長の居住階、4階が看護師寮という用途からは「常時閉鎖」は非現実的だったとも思える。)

 では、1階、2階が作動(自動閉鎖)しなかった理由はなんだったのか?
 院内はかなり狭く、防火戸周辺に物が置かれていた可能性。
 自動火災報知設備との連動が切り離されていた可能性。

 ほかの避難経路
 さらにニュース映像では、屋内階段とは別に、らせんの非常階段(屋外型)があった。
 高齢の入院患者には自力避難はむずかしかったろうが、3~4階の居住者たちには使えなかったのだろうか?

 解明は今後の調査を待つしかない。
 
 似たような実態の施設はほかにもあるはず。
  
 スプリンクラー論議も起こってはいるが、莫大な費用から考えれば、一足飛びにそこへいくのも現実的ではなかろう。

 原因の究明と実際的な方策の提示を待ちたい。
 
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アジング爆発 串本

2013年10月08日 | 
 夕方のメッキ釣り。

 反応なし。
 今年最初のメッキに会えるかと思ったが。

 夜はアジング。
 串本に来て通っているが、ポツリ、ポツリ。

 21:30、この日も三か所目の釣り場。
 強風のなか、誰もいない。

 3日ほど前、千葉から来たというサビキのおじさん。
「まったく釣れない」と納竿するところだった場所。



 ところが、状況一変。
 ライズのラッシュ。

 1投目、遠投して糸ふけをとる。
 釣り糸をピンと張ったところでもう「ククククッ」。

 アジ、17cm。

 2投目も同じ。

 しかしこれで楽観してはいけない。
 数匹釣ったところでウソのように反応しなくなることも。

 ところが今夜は違った。

 アタリもライズも止まらない。



 そこへイカ釣り師の成川さん。
「いやあ、アジがいっぱいやね。今日は潮がエエんやなあ。これならイカもいるはず」
 と、タックを取りに自宅へ。

 こちらはちぎれかけたワームでも何でも釣れる。
 技術も何もいらない。

 が、さすがにライズはやや下火に。

 時計を見ると22:30。

 自宅から戻った成川さん。
 エギングを始めたが反応なし。
「やっぱり、アジの活性とイカとは違うんやね」と。

 23:00、納竿。

 でも、アジの活性、この祭りのようなラッシュは何で決まるのだろう。
 昨年8月初旬、同じような場面に遭遇したことがある。

 でもこれは毎日起こるわけではない。

 おもしろいけど、不思議。

 本日 メッキ ゼロ
     ア ジ 48匹(17cm前後)
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