稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

ひとくぎり

2011年09月30日 | トラウト
 9月30日、今日でもって渓流は終わり。
ぼくの今シーズン最終釣行は9月25日となった。

 リリースしたアマゴ、イワナたち。
 ひっそり生き残っている天然のアマゴ、イワナたち。
 元気で子孫を残してくれよ。おおきに、ありがとう。



 パソコンの向こう側
 このブログを始めて半年あまり。
 交流を通し、「紀伊山地のトラウトたち」で夢のような大アマゴをたくさん見せていただいたCamiさんはじめ、いろんな方に御教示いただいた。
 訪問してもらった方々に感謝いたします。

 いつもながら、知己の方々は別として、それ以外の訪問者とはいったいどんな人たちなのだろう?と思ってしまう。
 たまたま検索で当たり、のぞいてみた?
 アマゴ、イワナ釣りのファンで、くりかえし訪問?
 そうした見知らぬ方々がどんな思いで見てくれていたのだろう、とパソコンの向こう側の世界に興味は尽きない。
 電脳社会のつながりの不思議。



 これから
 10月以降、釣りは激減。海へたまに出かける程度。
 あとは川歩きの体力を落とさぬよう、軽い山歩きを少々。
 ブログは日々の思いを細々と。

 というわけで、ありがとうございました。
 渓流についてはまた来期にお会いしましょう。
 

 (山歩きの友 野良猫チャー)
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賀茂川水系 秋深く

2011年09月26日 | トラウト
 連闘のため軽め、ということで出発。
 水かさはやや高い。水温は16℃。ここでも下がっている。
 歩き始めて感じるのはクモの巣が減ったこと。えさになる虫が少なくなったからだろうか。


 
 さて、アマゴ。
 やはり反応がない。
 やっと1匹が見に来てUターン。ここでも同じ。

 歩き進むと、足元でアマゴが逃げていくのが見える。
 彼らは確実にいるのだ。

 さんざん歩いて、支流の合流点でヒット。しかし目の前でバレた。
 「1匹くらい釣れてくれよ・・・すぐリリースするし、それにシングルのバーブレスやからそんなに痛いこともないでエ」と思いながら。



 疲労困憊。本日はこれまで。
 BOSE、この虚脱感。久々。
 秋深まったときのアマゴは気むずかしい。毎年思うことながら。
 

 
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十津川漁協のこと

2011年09月25日 | トラウト
 毎日新聞報道によると、十津川漁協は9月初め、養殖アマゴ38000匹を熊野川に放流したとのこと。

 台風で導水管が寸断され、停電で他の水源からの補給もできない状態での決断だったそうだ。

 おそらく放流は、緊急のことでもあり、また交通の便も最悪のなか、最適と言うにはほど遠い形ではなかったかと推測する。
 アマゴを育ててこられた漁協の人たちにとっては、「このまま死なせるよりは・・・」と涙のにじむ思いだったにちがいない。

 お見舞いとともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
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アマゴも最終盤 敦賀へ

2011年09月24日 | トラウト
 朝6時30分、敦賀をめざす。
 山あいの我が家、外気が冷たい。暖房をかけて発車。
 「台風の増水も、もうおさまってるやろ」と楽観。 

源流部へ
 林道の路面があちこちでえぐれている。
 危ない!いつもの林道に穴があいている。



 穴の下をのぞくとやや濁った川。激流にえぐりとられたもよう。慎重に通過。
 「このあたりもよう降ったんやなあ」

 到着
 しかし、水の濁りはとれているものの、白泡だらけ。甘かった。



 とにかく入る。
 しかし、行けども行けども白泡の連続。ちょっと良さそうなところにルアー。反応なし。



 断念して、次の谷へ。
 ここは川幅がやや広い。
 白泡に包まれたところも多いが、フラットな水面にもときどき出会う。



 やっと15cmくらいのがヒット!、が、のらず。
 その後も4回ほど現われはしたがみんなUターン。食わない。いつもの活性はない。
 水温を計ると14℃。急激な下り方だ。これも影響しているのか。
 
 アマゴたちが姿を見せるのは、水面のフラットなところばかり。
 荒瀬などではひたすら激流がおさまるのを待っているのだろうか。

 この谷も断念して、やや下流の水面のフラットなところをねらう。
 やっとヒット。15cmのアマゴ君。BOSEかも・・・の恐怖心にかられるなか、こういう1匹はありがたい。天の恵み!とお供えもののように大事にリリース。そういえば秋分。



 続くフラットな場所でも追尾、しかしUターン。苦しい。
 断念。

 最後に、近くの小さい渓谷へ。
 「がけくずれ 通行止め」の看板。
 車を置いて歩く。林道が水の通り道になってしまっている。
 けど、着いたところは白泡の連続。投げるところなく撤収。

 

 川が落ち着くには数日はかかりそう。

 本日 アマゴ1匹
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増水で

2011年09月23日 | トラウト
 台風が去り、京都の川も泥流に。

 やっと濁りはなくなってきたが、水は多い。

 これでは川歩きもままならぬ。

録画しておいた『人間の条件』でもみようか。


(賀茂川 北山通から) 
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笙の川水系 初秋のアマゴたち

2011年09月19日 | トラウト
 9月18日、釣り友 森さんと誘い合わせ、笙の川水系源流部へ。
 今回は、森さんのご子息しんちゃんも同行。
 小学生といえどもキッズ・ウェイダーに身を固め、決めている。

 さて、笙の川。
 連休とあってか、下流には早朝からたくさんの鮎師。
 源流部への道端にはアマゴ釣り師か、車が所々で止まっている。禁漁近しというところか。

 木漏れ日でキラキラするような川に3人で入る。
 しんちゃんも投げるが、なかなか思う方向には飛んでくれない。



 最初にきたのは23cmのアマゴ。
 流れ込みの落ち着いたやや深い場所。



 続いて元気な22cm。
 水が開いた場所でヒット。
 


 この日の最大は、湾曲部の深みでエサを待っていたアマゴ。
 鼻が曲がりかけ、きざんだ紅しょうがを振りかけたような派手な1匹。体高のある27cm。



 期待の堰堤下、姿は見せたがターン。



 堰堤や大岩にはばまれては上の林道へ、という登り下りの連続。
 さすが、しんちゃん、久々の渓流歩きで疲れたのかダウン寸前。
 すべって流され、二つの岩の間にはさまれてウェイダーの中に水が入ったのがこたえた?
 あと何年かすれば、ぼくらの力の及ばない青年釣り師になっているかも知れない。
 
 暑さもやわらいだかに感じる一日。



 本日 あまご(16~27cm)5匹 水温20℃
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古座川 まぼろしのイワナ

2011年09月15日 | トラウト
 須川のおいやんと岩魚
 和歌山串本に住んでいた子どもの頃、近所に須川さんという人がいた。
 時計店を営まれ、ぼくは「須川のおいやん」と呼んで、よく家にも遊びに行った。
 おいやんは和歌山県古座川奥の松根の出身と聞いている。


(松根の里)

 おいやんが子どもの頃、学校まで何キロもの道のりを歩いた話。
 冬の朝、みんなで登校中、見つけた氷に穴をあけて縄を通し、引っぱりながら学校に向かったという話。
 おいやんから聞いたそんな話を今も思い出す。


(学校跡)

 鮎とりが大好きで、しかも上手。子どもの頃、ぼくもよく連れて行ってもらった。
 ある夏の日、古座川へ鮎とりに行ったときのこと。おいやんが岩の上で指差し、「あれは岩魚じゃあのう」と言った。
 「どこどい?」
 「いや、もうおらん。あれは人の影エ見たらジッキに隠れるよ」
 当時、ぼくは岩魚の名前も姿も知らなかった。


(古座川上流)

 岩魚 ふたたび
 このことを思い出したのはそれから何十年も後。ぼくが京都でアマゴ釣りを始めたときのことだ。
 串本へ帰省するたび、ぼくは古座川へも釣りに行った。しかし、古座川の奥へ行っても岩魚には出会えなかった。
 あるとき、おいやんが老人福祉施設に入っていることを聞き、会いに行った。
 おいやんはもう起き上がれなかったが話はできた。そのおり、ぼくは改めて古座川の岩魚の話を聞いてみた。
 おいやんは「岩魚?おるよ。コサメも岩魚も何でもひととおり、みいんなおるよ」と答えてくれた。
 しかし、資料にあたっても、古座川に岩魚がいるということは書かれていない。ヤマト岩魚の地域型変種「キリクチ」は十津川水系の上流に生息し、これが岩魚の南限である、とのことだけだ。


(松根の川)

 まぼろしか? 古座川の岩魚
 ならば、岩魚は元々いなかったのか。
 いや、古座奥で育ち、無類の川好きで何でも知っていたおいやんが言う岩魚、これは確実にいたとぼくは信じる。

 では絶滅したのか?
 おいやんが古座奧で過ごした幼少期は100年近く昔のことだ。
 しかし、絶滅はそう簡単ではないはず。

 なぜ釣れないのか?
 10年ほど前の話。ぼくが滋賀県安曇川の上流でアマゴを釣っていたとき、急峻な谷から釣り人が降りてきた。その人はぼくに「ミミズで釣った」のだと岩魚を見せてくれた。その谷はとてもルアーなどは投げられない、狭く急な谷だった。いわゆる「ちょうちん釣り」しかできないような。

 古座川に今も岩魚がいるとしたら、そんな隠れた谷かもしれない。

(松根地域に流れ込む支流)

 おいやんには、いっしょに古座奧に出かけ、昔の話を聞いてみたかった。
「岩魚は絶対生き残ったあるで、のう」
 すでに串本の墓に眠るおいやん。
 ぼくはそう語りかけたい。
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第9回 京都フォルクローレ音楽祭にて

2011年09月12日 | 日々
 9月11日、京都醍醐で音楽祭。

 最近ではあまり耳にしなくなったが、70年代の中期から80年代にかけて全盛だった中南米フォルクローレ。
 ぼくもギターやケーナを手にし、頭の中はそれしかなかった日々があった。ずいぶん遠ざかってしまったが。

 ブームこそ一段落したけれど、全国でもいろんなグループが活動し、京都でも地道にこうした催しが続いていることに驚く。

 この日は久しぶりに会場をのぞいてみた。あの当時の生き残りがいるのでは、という期待も手伝って。

 最初のグループは「フェンティータス」


 15人のグループ。こんな大編成はみたことない。
 驚くのはグループに中高年が多いこと。そして観客たちもまたそうなのだ。
 ぼくはてっきり若い人が受け継いでいるものとばかり想像していたのだが。



  意外な知り合い
 会場内、ぼくの知り合いはやはりいなかった。
 突然「神田さん」との声。
 なんと、大学同窓のフジイさん。
「なんでここに?」
「いやぼくも出るんですよ」
「エーッ!」



 最近の傾向
 この日、フジイさんほか、いろんな人に最近のフォルクローレ事情を聞くことができた。
○ 今フォルクローレをやっているのは中高年が主体。あの頃のファンがそのまま歳をとったこと。
○ 最近は新譜CDもあまり出ず、曲目は昔のもののアレンジがほとんど。
 等々。
 
 田中さんの名前を聞く
 演奏が終わったロス・マレスのおじさんにケーナを見せてもらった。
「どこでお求めになられたのですか?」
「山口の田中さんという・・・」
 田中さんはぼくがその昔、最初にバンドを結成したときのメンバーだ。
 当時からケーナはうまかったが、ケーナづくりも手がけ、試行錯誤をくりかえしていた。今はケーナづくりでは全国的にも知られているようだ。
 その田中さんの名前を聞いてとてもうれしかった。

 シエロ・ママチャ
 この日、昼過ぎまでしか聴いていないが、印象に残ったのは「シエロ・ママチャ」。 自称大阪のおばちゃんのバンドだそうだ。
 アルパ(インディアンハープ)を入れた珍しいグループだが、その雰囲気が抜群だった。



 アマチュア 今と昔
 あの頃と比べると、楽器も衣装も充実している。
 参加グループも多い。
 ぼくらの頃はまだ黎明期で、どのグループも新しく、見よう見まねといったところ。それでもみんな若かっただけに「競い合い」という面も強かったように記憶する。
 この日のイベントは中高年が多いからか、みんなこの発表の機会を楽しんでいる、そんなほのぼのした雰囲気が伝わってくる。



 ある出演者との話。
 昔々フォルクローレをやったことがあると言うと「是非もう一度いかがです?」と言われた。
 とてもとても。
 
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消えゆく魚影

2011年09月10日 | トラウト
 9月10日 笙の川水系

 増水。川底はきれいに洗われている。水温は19℃に低下。

 『おかしい?もう秋態勢?』 いつもの姿が見えない。追いがほとんどない。

 やっと、イワナがミノーに、21cm。



 その後、歩いて歩いてやっとアマゴ1匹(13cm)。
 しかし、それに続く瀬。
 灰色の影がルアーを追う・・・大きい!・・・外れ・・・また食いなおしっ!・・・合わせる。
 重みが伝わる。引き抜いてネットに。



 イヤア、この谷でもおるんや、と感心。めったに見ない29cm。
 釣れたのは早い流れの中。いつもなら居ない場所。増水がつくり出した仮住まいのよう。



 その後、小さいアマゴを追加したが、追いは極端に少ない。

 場所移動。



 7月には釣れたここ、今日はまったく反応なし。

 いよいよ9月。
 夏には活発だったアマゴたち。
 例年のことながら、どこかへ消えたのか。それともダンマリなのか。
 元気なのはツクツクボウシ諸君。

 本日 イワナ1(21cm)
    アマゴ4(12~29cm) 合計5匹 
    15000歩
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雨あがって

2011年09月06日 | 日々
 テレビでは連日災害報道。

 人的被害がなかったかに聞く古座川方面はあまり報道されない。

 今日、古座川流域に住む釣り友達に電話すると、相当ひどかったとのこと。

 地元の人も「今までこんなに高く水位が上がったのは聞いたことがない」と言っているそうだ。川筋のほとんどが床上、床下に浸水しているという。

 お見舞い申し上げます。
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