稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

母の笑顔 

2012年05月29日 | 日々
小学生のころ、夏には串本港で毎日アジ釣り。

 

 帰ってくると母が仕事の手を休め、「釣れたコ?」
 ぼくは竹カゴを母に見せた。

 アジが数匹程度なら「フーン」、10匹も入っていたら笑顔で「今日はようけ釣れたのオ」と言った。
 釣りのひとつの楽しみは、母にその日の釣果を見せることだったのかも知れない。

 その後、釣りはしなくなったが、中年になってアマゴ・ルアーに傾倒。

 アマゴはリリースを旨としたが、川魚を好きな母。帰省して古座川に行ったときだけは持ち帰った。
 そのたびに喜ぶ母の顔を見るのは楽しみだった。



 
「これって子どもの頃と同じやない?」と我ながら苦笑。

 その母が、今朝かえらぬ人となった。

 数々の親不孝、お母さん、ゴメンよ。

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シャッター通りにて

2012年05月26日 | 日々
 串本で母の入院先に通う日々。

 毎日、狭い道路を抜けて国道へ。

 ぼくの両親の店があった新町商店街。
 今はシャッターを下ろした店舗や駐車場、住宅にまじって小売店がいくつかあるだけだ。 


 ぼくらが子どもの頃、にぎわいが移っていった東海岸通り商店街も今は閑散としている。

 
 人と自転車、車が往来し、年末の大売り出しでは商工会の福引もにぎわっていた。
 なによりもぼくら子どもがバラバラいた。
 
 今の、人の気配のなさはどうだろう。


 代わりに町にはエバグリーン、Aコープ、オークワなどのスーパー、さらにドラッグストアなど各種量販店が立ち並ぶ。
 そこへ行けば、店は広く明るい。


 商品も豊富に並んでいる。
 昔、金物屋、八百屋、魚屋、酒屋、靴屋・・・で並んでいた商品はここにすべてある。
 いや、それ以上にある。


 従来の小売店が競争できるはずがない。
 都市部でも似たようなものながら、時の流れか。

 子どもの頃、町を歩いていると、ぼくらに気軽に声をかけてくれた町のおいやん、おばん。
 もうみんな逝ってしまった。

 あの頃遊んだみんな。
 今どこでどうしているのだろう。

 
  (西の岡から見る町内)
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串本港 季節のうつろい

2012年05月24日 | 
 朝、桟橋に立ち寄る。
 サビキ釣りが3人。
 アジが釣れている。
 けれども、いわゆる豆アジ。10cmほど。
 それ以上に小サバがひっきりなし。


 夜、またまたアジングへ。
 今日もテラ師匠が先着。

 1投目からワームに飛びつく小魚。
 小アジ?と思ったら

 ムツ君(12cm)

 次いで、やっとアジ君(14cm)

 サイズはダウン!

 次に現れたのはサバチーニ(14cm)


 いよいよ季節は初夏モードのよう。

 この後、ぼくにはバッタリ釣れなくなった。
 しかしテラ師匠にはひんぱんなあたり。
 サイズは小さいがアジ。さすが!

 今日はタテのワームアクションを教えてもらった。
 が、マスターするには時間がかかりそう。

 串本港、季節はうつろう。

 本日 ムツ 2匹
    アジ 2匹
    サバ 2匹 
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強風後のアジング 串本

2012年05月22日 | 
 昨日から今日にかけて強い東風。
 東側の海は大荒れとなった。

 今日、夕方からやっと静かになったのでアジングへ。

 ところが、海は強い濁りと吹き寄せられた一面の海草。
 がっかり。


 何か所か見て回る。
 とある場所でおじさんがキャスト。
 見に行くと、藻クズを避けながらのイカ釣り。
 するとそこでアジのライズ。
 『これはいけるかも・・・』とぼくもキャスト。
 ヒット!


 おじさん曰く。
「ここの淡い濁りはアジングにいいかも知れませんよ。だましやすいんですよ」

 よく聞くと、このおじさん(「テラ」さん)、アジングのベテランらしい。
 さっそく教えを乞う。
 「アジングの修行中だが、どこの場所でもアジがすぐスレて、釣れ続かない。どうしたらよいか?」と。

 「今の季節はむずかしい時期。アジが釣れ続くには、その場にたくさんのアジがいること、これが前提。秋に照準をあてればよい。簡単にはスレない。」 

 このおじさん、元々アジのサビキ釣りからアジングに転向したそうだ。
 初めはアタリがわからず、合わせも強すぎ、若い人に笑われながら、マスターするまで臥薪嘗胆。
 それを乗り越えると(盛期には)「イヤになってくるほど釣れる」と!



 今夜は珍しく10cmというのも釣れた。
 おじさんのコメント。
「もう港内のアジは世代交代の時期。20cmクラスは港の外へ出ていきます。これからは豆アジの季節です」と。

 教えに「ありがとうございました」と感謝し、別れた。

 本日 アジ 6匹(10~19cm)
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出口・入口

2012年05月20日 | 日々
 串本のスーパーの駐車場。

 ここは結構車が出入りする。

 この駐車場、北側が入口、南側が出口となり、矢印がペイント表示されている。


   (駐車場出口)

 ところが、出ようとすると対向車が入ってくることがしばしば。
 入る場合も同じ。

 都市部での生活に慣れたぼくらの感覚では、これをするといさかいになりやすい。
「どこに目をつけとるんや!ここは出口(入口)や!」と。あるいは『(なんと非常識な・・・)』とにらまれるなど。


    (駐車場入口)

 元々こんな駐車場で出口・入口を決めること自体が無意味なのか。それとも、みんなおおらかなのか?

 おもしろいと思いつつ、いまだになじめない昨今。


 またまた入口から出てきた!
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問い合わせに応じる病院の苦悩

2012年05月15日 | 日々
 最近の病院。
 病室の廊下には「○○号室」とあるだけで、入院患者の名前はわからない。
 昔なら病室入口に患者の名前が書かれていたものだが。

 わが母の病室もそうだ。


  (病院への道すがら 野草) 

 ところで、母が郷里の病院に入院した先月、病院からいろいろな案内書類を渡された。そのなかに院外からの電話による問い合わせへの回答のことが書かれている。



 要旨はこうだ。
 個人情報保護法により、電話でその人が病院に入院しているかどうかの問い合わせがあっても答えられない。
 → しかし、当病院では答えることとする。
 → 答えてほしくない人はあらかじめナースステーションまで申し出てほしい。
   申し出のない人は答えることを承諾したものとみなす。
 というもの。

 これって、逆ではないの?
 「答えてもいい」という人が申し出るものでは・・・?

 と思ったが、その理由について書面にはこうある。
「(電話での問い合わせには)お答えできないと回答していましたが、地域性もあり問い合わせの方また、患者様から苦情が寄せられています」と。

 書面で読めばサラリとしてはいるものの、おそらく「そのくらいエエやないか!」「アホか、カタブツ!」等々、生々しい文句が並べられ、病院側も苦渋の選択に至ったのだろう。

「地域性」がひとつの理由になっているのが興味深い。
 これも地方の病院の苦悩のひとつなのか。


  (病院への道すがら なんという花?)
 
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 串本 アジング

2012年05月13日 | 
 川へ釣りに行きたいが、所用で昼間は動けず。

 夜、アジングへ。
 
 今夜は初めての場所へ。


 
 先に若い人が二人。
 「釣れますか?」と尋ねる。
 「2匹です。」

 「長い時間、釣っておられるのですか?」
 「2時間くらいです。」
 「そうですか、2時間で2匹はきびしいですね。」

 『(ウーン、ここもきびしいか)』

 しかしライズは活発。
 そのライズするあたりにキャスト。
 間もなくヒット!
 引きが強い。強すぎる!これはアジではない。
 水面まで銀色の魚体が上がってきた。しかしまたもぐる。
 アジングロッドでは心もとない。それにラインは2ポンドなのだ。
 長いやりとり。間もなく水面を割ってジャンプ。
 「やっぱりセイゴや」

 おとなしくなってから、ラインをつかんでソロリと引き揚げ。
 33センチのセイゴ。


 アジング用ジグヘッドのフックがビローンと伸びている。『ようもちこたえたもんやナ」と感心。

 その後もセイゴ。


 やっとアジが1匹。


 アジはセイゴに追われて逃げまどっているのだろうか?

 結局アジはこれでおしまい。

 が、ここは外道で楽しめそう。

 本日 セイゴ3匹(30~33cm)
     アジ 1匹(   18cm) 
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地方の医師難

2012年05月12日 | 日々
 郷里で母が入院した。
 あまり具合がよくない。

 主治医に話を聞こうとしたが、なかなか機会がない。
 看護師を通してやっと話を聞くことができた。

 主治医の余談。
 この病院では、内科については二人の医師で診ているとのこと。
 暗に、一人一人のことについてはなかなか手が回らない、忙しい・・・と言っているようにも感じられた。

 なるほど、二人の内科医で切り回しているというのは大変。日々の医師への過重な負担を思うと深刻だ。

 いつか接した報道では、地方ではどこでも医師難だと聞く。こんな過酷な現場には医師も着任しにくかろう。

 負のスパイラル、ここでもの感。
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小樽商大で またしても

2012年05月09日 | 日々
 北海道の小樽商科大学アメフト部の学生9人が救急搬送された。急性アルコール中毒で、一人は心肺停止状態というから尋常ではない。
 病院に駆けつけた学長は、この学生の母親に「息子を返せ」と言われたという(YOMIURI ONLINE)。

 個人的な体験
 学生時代、ぼく自身も調子に乗り、二日酔いならぬ3日目も不快というひどい目にあったことがある。が、この体験、酒に強くはないぼくの自制の原点ともなった。
 人はみなそういう節目を通ってゆくもの、と言えば簡単ながら、死に至る若者が後を絶たないというのは深刻なことだ。
 
 報道から
 このニュースで気になる点がある。

 ひとつは「1年生が先輩に焼肉を持っていく。そのとき先輩から酒をつがれ、1年生は残さず飲まなければならない」というルール(「スポーツ報知」)。
 この状況からは先輩と1年生のはっきりした上下関係が想像できる。

 もうひとつ。
 「土日の飲酒では『一気コール』がかかる。だから早めに帰るようにしているという1年生女子」(YOMIURI ONLINE)。 
 「座をしらけさせては・・・」という1年生部員の配慮が無理して飲むか、逃れるかを分けているのだろうか。
 学生たちはタテとヨコ、それぞれの人間関係の中で無理をしていたのかも知れない。

 責任の所在
 先輩からつがれた酒を残さず飲まなければならないというルールをつくり、イッキ飲みをあおる若者は、おそらく酒に強く、またその場を仕切りうる立場にいる者であるはずだ。
 そうした者を自重させる責任は、第一義的には大学側なのかもしれない。
 が、この問題、経過は古い。
 どこの大学当局でもよくわかっているはず。学生に対してどんな呼びかけをしているのかわからないが、繰り返されているところをみると解決は簡単ではなさそうだ。
 
 せめて・・・ 
 ぼくにも妙案はない。
 当面、飲酒を始める年齢に達しそうな子をもつ親が自衛的に子を教育するしかないのだろうか。
 
 イッキ飲みなどで子を亡くした家族たちが集う「イッキ飲み防止連絡協議会」。
 会員の方々はこの事件に触れて、悲しみや怒りを新たにしておられるはず。
 この分野での社会の共通認識がわずかでも広がらんことを念じる。
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カツヲさん 初アマゴ

2012年05月08日 | トラウト
 今日も渓流新人カツヲさんと。

 BOSE 続きのカツヲさん、渓流3度目。
 キャストも目標点に近づいてきた。

 そのカツヲさん、やや深い流れ込みにスピナーをキャスト。
 銀色の魚体がギラギラもがく。
 「ヒット!」・・・と思ったが、本人はまだ気づいていない!!
 ロッドとラインの角度は180度。
 これもやむなしか。

 「釣れたでッ、巻いて、巻いて、巻いてッ」と叫ぶ。

 上ってきたのは20cmちょうど。
 

 口にはフック3本がみんなかかっている。

 よかった!カツヲさんの初アマゴ。
「イヤア、最初の1匹を釣るのに1~2年かかると思ってたんだけどねえ」とは本人の弁。


 まとまった雨が少ないからか、川底はコケや落ち葉で茶色。
 ちょっと増水してほしいところ。
 午前の2時間で終了。



 本日 水温 14℃ 
    アマゴ5匹(14~20cm)
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