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もとまち寄席恋雅亭のキップを買う

 寒うなりましたなあ。パッチにチョッキという準耐寒装備で通勤しております。ウチは室内はわりあいと、暖かいですから、霧が峰くんはまだお休みですが、職場のダイキンくんは暖房モードで働いてもらっております。少し前は、朝は暖房、昼間は冷房と、ダイキンくん2モードでしたが、きのう、きょうはずっと暖房です。
 きのうは会社の帰りしな、元町に立ち寄りました。風月堂で、もとまち寄席恋雅亭の12月10日公演の前売りを買いました。この寄席、以前から知っていたのですが、機会がなくて行きませんでした。で、せっかくだから行こうと思ったしだいです。12月10日は桂福團治師匠がトリを桂南天さんがトリ前をつとめはる。楽しみです。
 風月堂で落語のキップを買って、いすずベーカリーでパンを買って帰りました。
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のみとり侍


監督 鶴橋康夫
出演 阿倍寛、寺島しのぶ、豊川悦司、風間杜夫、大竹しのぶ 斉藤工 松重豊、
桂文枝、前田敦子

 似ても似つかぬモノが実は似ているということがある。カズオ・イシグロの「日の名残り」の主人公、執事のスティーブンスンと、この映画の主人公、のみとり侍の小林寛之進はよく似ている。双方とも、生真面目、クソ真面目。どんなことでも真面目に真摯にいっしょうけんめいに取り組む。
 スティーブンスンは新しいご主人がアメリカ人だからジョークを飛ばさはる。で、いっしょうけんめいジョークにはジョークで応えようとジョークの勉強をする。
 寛之進は女性をよろこばす必要があって、指南役が女性とナニしてるところをのぞき見て、メモまで書いていっしょうけんめいナニのお勉強。ジョークも女性とのナニも一夜漬けで勉強して身につくモノではないと思うのだが、二人とも勉強して努力してなんとかなると思っていっしょうけんめいである。
 小林寛之進は越後長岡藩のエリート侍。ある日、藩主が和歌を家来に披露。融通の利かない石頭の寛之進は、藩主の和歌は盗作だと指摘。家臣どもの前で恥をかかされた藩主、カンカンに怒って、「お前なんか、のみとり侍になって、ぶざまに暮らせ」と城を追放。のみとり侍になった寛之進、町場ののみとり屋の夫婦のところでのみとり稼業を真面目に始める。
 のみとり。客の猫ののみをとる商売。老中田沼意次の規制緩和政策で認められている商売。で、あるが、ほんとは女に春を売る売春夫。女性のナニの相手をして報酬を得る。寛之進、小間物問屋の入り婿でプレイボーイの清兵衛を指南役に、のみとり稼業に励む。
 阿倍寛、「テルマエ・ロマエ」では生真面目なローマの風呂設計者をやって、おかしかったが、今回も江戸ののみとり侍がおかしかった。濃い顔の阿倍が、生真面目になにをしてもおかしいのだ。その阿倍をはじめ、豊川、松重、大竹と芸達者たちがそろっていて楽しめた。ただ、関西人の文枝の田沼意次には違和感があった。びっくりしたのは前田敦子。小生、AKBなどというアイドルには興味はないが、前田がAKBのセンターであったことぐらいは知っていた。ただのアイドルあがりの女優だと思っていたが、なかなかけっこうな女優ではないか。婿の豊川悦司を相手に、嫉妬深く気の強い嫁がなかなかの熱演であった。今はまだ若くそぐわないが、彼女が40を越したら落語「猿後家」を映画化するとするなら前田の猿後家を見てみたい。
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ブラントンを飲む


 今夜はバーボンを飲みましょう。少し高級なプレミアムバーボンです。 ブントンというバーボンです。ケンタッキー州に、もし州の酒、州酒というのを制定しようとするのなら、このブラントンは有力候補ではないでしょうか。蒸留所はバッファロートレースを造っている蒸留所です。ケンタッキー州の州都フランフォート市市制200周年を記念して造られたバーボンです。
 ブラントンという名は、バーボン造りの名人アルバート・ブラントン大佐にちなんで命名されました。このブラントンはシングルバレル。複数の樽の原酒をブレンドしないで、1つの樽の原酒をそのまま瓶詰めしたモノです。
 ボトルの頭についているフィギアは競馬をしている騎手です。ケンタッキーは世界3大ダービーの1つケンタッキーダービーが行われる所です。それを表現しているのです。
 ブラントンといってもいくつか種類があります。高いです。750ccのボトルで1万円を超えます。このブラントン・ブラックは一番安価なブラントンです。それでも3000円以上しました。
 大変においしいバーボンです。バーボンとしてはあたりがやわらかいです。マイルドなバーボンといっていいでしょう。バニラのような香りがします。大変に飲みやすく、油断するとつい飲みすぎます。
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きのこの和風タジン鍋


 調理の仕方はいろいろある。加熱方法だけでも、生のまま、煮る、焼く、揚げる、炒める、蒸す、電子レンジでチンする。刺身のような生のままは別として、「蒸す」がいちばんヘルシーな加熱方法だろう。「蒸す」と「電子レンジでチン」は似ているようで違う。「蒸す」は高温の水蒸気で素材を加熱する。「電子レンジでチン」は食材の中の水の分子を、高周波で振動させて加熱しているのである。熱というのは分子の振動のこと。
 タジン鍋。便利である。本格的に蒸し料理をしようとするのなら、蒸し器に水を入れ、沸騰させたり、それなりに準備が必要だ。タジン鍋なら、ごく少量の水を入れ、食材を入れ、短時間で簡単に蒸し料理ができる。
 今回は、タジン鍋を使ってヘルシーな蒸し料理をした。食材はこれまた、ヘルシーなきのこと鶏の胸肉だ。
 タジン鍋の底に昆布を1枚しいて、出しパックを1個置いて、その上に鶏胸肉を。きのこはひらたけとまいたけ。調味料として醬油、酒、砂糖、塩を少し入れる。ごく弱火で10分ほど加熱すればできあがり。きのこのうまみを吸った胸肉がおいしい。
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売り上げ20円

 この街もずいぶん久しぶりだ。何年ぶりだろうか。この商店街の奥に小さな電器屋があった。
私が勤務していた大手電器メーカーの系列店で、洗濯機や冷蔵庫といった大型白物家電はあまり売れず、電池や蛍光灯のランプといった消耗品を買いに来る客を相手に、ほそぼそと商売をやっていた。
主人とその連れ合いの老夫婦二人でやっている店で、夫婦に子供はなく、この店もワシの代で終わりだといっていた。
新製品が出ると、サンプルと資料、店頭で展開するPOP類を持って、数ヶ月に1度は訪れていた。新製品のセールスポイントの説明、販売方法の提示など、必要な仕事を終えると、老夫婦の話相手になっていた。主人は近くの人に頼まれると、簡単な電気器具の修理や電球の取替え、はたまた懐中電灯に電池を入れることまで、頼まれてやっていた。
奥方も主人も外出する時など、私が店番をしたことがあった。一度、夕飯をごちそうになり、1泊させてもらったこともあった。その時、同じ商店街のバーへ飲みにいったことがあった

「あの、ウィスキーでいいですね」
主人はカウンターに座ると私に聞いた。
「はい」
「マスター、水割り。角」
小さいが落ちついた店だ。マスターは水割りのグラスを二つ置いた。
「近いうちに店をたたもうと思ってます」
「そうですか。残念です」
 主人は水割りをひと息で飲んだ。
「鏑木さん、おかわり」
 2杯目もひと息で飲んだ。赤い顔になってきた。
「あの店は、私のオヤジが始めた店です。オヤジの代は日本製の白物家電がよく売れた。最近はダメだね、日本のメーカー。掃除機にしても外国製の方がよく売れる」
 主人が私にこういうグチをいうのは初めてだ。
「あんたの会社にしても、技術の独創性で売っていたメーカーだったけど、いまや外国の企業の軍門に下ってしまった」
「そうですね」
「ほんとは苦しんだ。店を維持するのは。赤字続きなんだ。ほんとはすぐ店を閉めたい。それにワシはもうトシだ」
 私としては、なんともいいようがなかった。私も角の水割りを2杯飲んだ。この払いは私がするつもりだ。
「マスター、バーボンありますか」
「はい」
「ワイルドターキーを下さい。ロックで」
 私はバーボンが好きなのだ。
「近くにばあさんが一人暮らししてるんだ。そのばあさん、ラジオを聴くのが好きなんだが、ラジオの電池が切れたら、自分で入れられないんだ」
 そんな人が、この街に何人かいる。
「ワシが店を閉じたら、あのばあさん困るだろう」
 ワイルドターキーをロックで3杯飲んだ。少し酔ってきた。ここではいわないでおこうと思ったがいおう。
「私、会社を辞めるんです。リストラです」
「判るよ。あんたの会社がどんな具合なんか。そうか」
「だから、お会いするのもこれで最後です」
 あんたには世話になった。どうしてもここはワシが出すといって聞かないから、その時はおごってもらった。

 あれから5年。私は電器メーカーをリストラされ、いまは畑違いの中古車販売店に勤めている。この街の住人がケンメリのスカイラインGT-Rを手ばなしたがっているということなので、買い付けに来た。車のオーナーとはあすの午前中に会うことになっている。今夜は、駅前のビジネスホテルで1泊する。
 夕食後、ぶらぶら商店街を散歩している。なつかしい。夜だからシャッターを閉めている店がほとんどだ。ここだ。ここにあの電器屋があった。テナント募集の貼紙が。やはり店を閉めたのだ。
 もう少し歩くと、ポツンと灯りが見える。ランタンが光っている。「海神」と読める。
あのバーだ。よかった、ここはまだ開いている。
 なつかしさに誘われて、ドアを開けた。先客がいた。おばあさんがポツンとカウンターに座っている。カウンターの上には小さなトランジスターラジオ。
「鏑木さん。近藤さんはこないのかなえ」
「来ますよ。近藤さんは」
 あのマスターだ。少し年を取ったが5年前と変らない。おばあさんとは店で一度会ったことがある。一人暮らしということだった。
「マスター久しぶりです」
「久しぶりです。バーボンですか」
「はい。ワイルドターキー。8年をロックで」
 カラン。ドアが開いた。
「おや、近藤さん」
「おどろいた。5年ぶりですね」
「あいさつは後で、はやくラジオの電池を入れてあげてください」
 近藤はポケットから単4のアルカリ電池を2個取り出して、おばあさんのラジオに入れた。
「ここへ来る時はいつも、電池をポケットに入れてくるんですよ」
 店は閉めたが主人はおばあさん一人のために店をやっている。おばあさんは20円払って出て行った。
「ここへ来る前にコンビニで買って来たんです。少し赤ですが、近藤電気店の今月の売り上げは20円です」
 今回もまたおごってもらった。売り上げがあったからだそうだ。

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ダ・フォース


 ドン・ウィンズロウ   田口俊樹訳  ハーパーコリンズ・ジャパン

 ウィンズロウの作品で「犬の力」を深作欣二映画でいうのなら「仁義なき戦い」とするのなら、この作品は「県警対組織暴力」にあたるのではないか。
 しかし、まあ、なんですなあ。ほんとのニューヨークは知らないが、この作品のニューヨークはひどいところだ。街中に麻薬があふれかえっている。麻薬組織やギャング、マフィアなどの組関係者と警察はずぶずぶ。公営住宅はヤクザの巣。そんなニューヨークの治安を預かるニューヨーク市警のマンハッタン・ノース特捜部は最精鋭の刑事たちの集団。その特捜部の現場のボスが主人公デニー・マローン部長刑事。
 マローンは骨の髄から刑事。親の代からのデカで、警官になる以外生き方をしらない。まさにデカの中のデカ。そんなマローンが逮捕された。
 マローンたち特捜部の目標は「現状維持」ニューヨークから犯罪を撲滅しようなんてバカなことは考えない。各組、各組織の勢力が均衡してて、それなりに平和を保つこと。それに全力を注ぐ。一番さけたいのは戦争。どっかの組が力を持つと制覇をめざして戦争を始める。それを防ぐため敵対する組に特捜部が力を貸すこともある。
 こういうデカだから、マローンたち特捜部のデカは「清濁併せ呑む」なんてきれいごとはいわない。「濁濁全部呑む」である。
 麻薬組織のボスを射殺。麻薬を押収して、その麻薬を別の組織に転売。金は特捜部のデカたちで山分け。なんてことを平気でやる。そんなマローンたちの天敵はFBIと市警の内部監査部。これらに情報を密告することは「ネズミ」として、ニューヨークの全ての警官からバカに軽蔑される。
 ここ神戸は大きな組の本部がある。街中でときとぎ、そういうおじさんたちを見かける。古い友人で警察官がいる。その友人の結婚式に出た。お仲間の警察関係者も多く出席していた。その人たちと、組のおじさんたちと同じ臭いがした。こっちに来たのが警官。あっちに行ったのが組のおじさんと聞いたことがある。マローンは警官であるが、やっていることはヤクザといっしょ。正義ってなんであるのか問いかけてくる小説である。
 
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酒粕を買った


 今日、会社の帰りしな魚崎の桜正宗に寄って、酒粕を買ってきました。毎年、この季節になると酒粕の買い出しは欠かせません。桜正宗はウチのオフィシャル酒です。先日、日本酒の勉強会に行って10銘柄の灘の生一本の試飲をしましたが、やはり桜正宗と道灌はおいしかったです。
 酒粕はこの時期、いろんな蔵元でも発売されますが、小生は桜正宗の酒粕ときめております。いろんな酒粕料理が楽しめます。
 あ、もちろん純米吟醸しぼりたて原酒「宴染め」の予約もしてきました。12月の24日ぐらいに届きます。楽しみです。
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とつぜんコラム №205 会社をクビにならない

かって、この国はサラリーマンのユートピアであった。昭和の時代、かの植木等が、こう歌っていた。
「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ。二日酔でも寝ぼけていても、タイムレコーダ、ガチャンと押せばどうになかっこはつくもんさ。チョコラチョイト、パーにはならしねえ」
 そう、めったにクビにはならなかった。そして年功序列。入社して大過なくすごせば、給料は上がるし、それなりに出世もした。
 これらは過ぎし昭和の時代とともに、過去へと流れ去ったのである。今は、二日酔で出社するなんてもってのほか。タイムレコーダをガチャンと押した後も必死で働かなければパーになる。いとも簡単にクビになる。昔に入社して馬齢を重ねただけの年寄りは、リストラにあうか、良くて窓際に追いやられ閑職の飼い殺しである。
 賃金を得て生計を立てている全労働者にうちで、非正規労働者の占める割合は40パーセント。非正規でなくても、正規社員でさえもリストラされる。つまり、現代の労働者は使い捨ての消耗品である。
 才覚があって独立して会社を興せる人、文才、画才、商才、芸才があってプロとして稼げる人はいい。また、農業や漁業に転身できる人。そいう人は少ないであろう。都市生活者のほとんどは、いわゆる「会社」なるものに入社して、賃金を得る以外に生計の道はないであろう。
では、「会社」なるものに居るにはどうすればいいか。答えは極めてシンプルである。クビにならない。これにつきる。
 小生、いまの会社で13社目である。自分から辞めた会社もあるが、ほとんどはクビになったのである。
 最初は昆布食品の会社だった。それからコピーライター養成講座を修了してコピーライターになって5社を渡り歩いた。そしてK電気に入社。資材購買業務を27年やってリストラされた。その後、購買の専門家として5社を転々として、今の会社に入って10年目である。山ほどクビを経験してきたわけ。
 自分でいうのもなんだが、小生、自分ではクビになるほど無能とは思えない。コピーライターとしても購買係としても使いモノにはなっているだろう。それでもクビになったのである。では会社をクビにならないためにはどうすればいいのか。
 まじめにコツコツ仕事をしていたら、きっとお天道様が見ていらっしゃる。大きな間違いである。お天道様なんか、そんなモノは見ていない。それどころかまじめコツコツな人は真っ先にリストラされる。
 では、大変に有能でバリバリ仕事してる人。中途半端にバリバリだと危ない。リストラされる。ものすごく有能で圧倒的にデキル人。こういう人は出世するかもしれない。しかし、専務副社長どまりでトップにはなれない。トップは社長の息子がなるのである。そしてオヤジの代からの幹部はうっとうしいからクビ。いずれにしてもクビになるのである。
 どうしたらいいか。クビにしにくい/クビにできない社員になることだ。クビにしにくい=クビにしやすくない、ということである。だまってまじめにコツコツ。こんな人ほどクビにしやすい社員はいないだろう。バリバリ社員はたいてい口もバリバリである。自分が仕事ができるから、自信があるからズバズバモノをいう。こういう社員は会社がクビにしたい社員である。
 どうする。この会社でこれができるのが私だけという状況を作り出すことである。会社は組織で動いているから、この仕事はあんただけのモノではない。と、してあなたのスペアを作ろうとするだろう。極力、そういう事態にならないように常日頃のタネまき地まわしが肝要である。
 クビにできない。これがベストである。大藪春彦師匠の登場人物のように会社の幹部を恐喝して会社を食いモノにするというのもいいが、あれはある種おとぎ話である。あなたがいなければ会社がつぶれる。こういう状態になればしめたものだ。
 いずれにしても会社にとってあなたは消耗品なのだから、せいぜい消耗させないようにしたいものだ。がんばろう。ご同輩。

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日本酒の勉強をしてきた

 昨日は、神戸新聞カルチャーセンターの公開講座「灘の酒(灘五郷)の魅力のすべて」に行って来た。講師は元酒類総合研究所理事長で、宮水保存調査会副会長の家村芳次氏。
 最初に日本酒全般についての概論。日本酒は、8000年のワインや4000年のビールなど歴史を持つ他の醸造酒に比べて歴史が浅い。1000年ほどだろう。だから日本酒は酒としては若い。まだまだ発展途上の酒といえる。
 日本酒は悪酔いするとか、二日酔しやすいといわれる。実は、日本人は世界で一番酒に弱い民族。ところが、ワイン、ビールといった他の醸造酒に比べて日本酒はアルコール度数が高い。ビールは5度前後。ワインは14度。日本酒は15度から20度ぐらい。酒に弱い日本人が一番強い日本酒を飲むんだから、悪酔い二日酔はあたりまえのことで、このことは日本酒に罪はない。
 日本酒の国内消費は減少傾向。若い人たちの間で酒離れが進んでいる。これと反比例して日本酒の輸出は増えている。海外でも日本酒の人気が高まりつつある。アメリカや中国、オーストラリアなど海外で日本酒を造る場所も増えつつある。ワインと日本酒では、世界での市場規模は300対1ぐらい。まだまだワインの方が大きいが、このペースで日本酒が世界で広まると、やがて日本酒はワインの強力なライバルとなるであろう。
 冒頭でいったように、日本酒は発展途上。絞って、加熱して瓶詰めして出荷する従来の日本酒に加えて、スパークリングや火入れしないで出荷する生酒など、醸造技術や殺菌技術の進歩によって、新しい日本酒が続々と出てきている。
 江戸時代、灘から「下り酒」として江戸に出荷され人気を博したように、拡大比例するように日本から世界に日本酒は広がっていくだろう。
 その日本酒の日本最大の生産拠点が、伊丹、西宮、神戸と広がる灘五郷。では、なぜ灘が日本最大の酒どころになったのか。理由は六つある。
 宮水の発見。西宮で汲み出される宮水は鉄分が少なく、リン、カリウムなどミネラルが豊富で酒造りに適した硬水である。
 水車。住吉川など六甲山の川を利用した水車の存在。それまで人力で精米していたのを水車で精米するようになって大幅に能率があがった。
 酒造最適米山田錦。兵庫県で酒造に最も適した酒米山田錦が栽培されるようになった。
 丹波杜氏。技量にすぐれた杜氏が丹波から灘に来て酒造りをした。
 六甲おろし。冬に六甲山から吹きおろす寒風が酒の仕込みに都合がいい。
 樽回船。灘五郷は大阪湾沿い。西宮の浜から樽回船に船積み。江戸への輸送に便利であった。
 と、お勉強はここまで。あとはお楽しみの試飲。沢の鶴、剣菱、白鶴、菊正宗、桜正宗、浜福鶴、道灌、白鹿、日本盛、大関の10銘柄。いずれも今年の新酒。剣菱、昔からファンの多い酒である。他の9銘柄は透明であるが、剣菱だけはウィスキーかいなと思わせる色である。飲むと日本酒とは思えない。紹興酒を思わせる味。小生の口にはあわず。やはり、ウチのオフィシャル酒桜正宗とローテーション酒道灌がうまかった。


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ささみの泡雪揚げ


 さて、今夜は揚げ物といきましょうか。中華の揚げ物です。材料は鶏肉です。といっても唐揚げではありません。つかうのはささみです。
 ささみの泡雪揚げです。まずささみに、お酒としょうが汁で下味をつけて、塩こしょうして軽く小麦粉をまぶしておきます。
 衣を作りましょう。卵白を泡立てます。角が立つぐらいまで泡立てましょう。ささみを衣につけて揚げます。油の温度は少し低め160度ぐらいがいいでしょう。たいせつなことは衣ができたらすぐ、ささみをつけてすぐに揚げることです。時間が経つと衣の気泡がつぶれて、さっくりとした揚がりになりません。電話が鳴っても玄関のチャイムが鳴っても待ってもらいましょう。ささみをつける時も、そっとつけて極力泡がつぶれないように。
 さて、いい色に揚がりました。レモンを絞っていただきましょう。
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カツうどん


 この前はカツそばをしたので、今回はカツうどんだ。麺がそばかうどんか違うだけで、他はほとんど同じ。かえしがちょっと違う。小生、和風の麺用にかえしを2種類常滑の壺に入れて常備している。いずれも味醂と醤油を1対1で混ぜて壺でねかせている。そば用は濃い口醤油、うどん用は薄口醤油を使う。昆布と厚削り削り節で取った出汁にこのかえしを入れるだけで簡単に和風の麺の汁ができる。
 うん。これもうまい。うどんの汁を吸ったカツがなかなかうまい。
 
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野生の王国

 今朝、ベランダを見ると小さな鳥がバタバタ騒いでいる、ベランダのひさしから出たいのだが、ウチのベランダのひさしは内側にカーブしているので、それに引っかかって外へ飛び出せない。
 スズメより少し小さめの小鳥だ。ひさしの枠にとまったところを捕まえた。ところが手から逃れて、部屋の中を飛び回る。このままにはしておけん。出勤しなくてはならないのに、家人と二人で大捕りもの。やっと捕まえて外へ逃がしてやった。どうもジョウビタキのメスのようだ。
 このへんは六甲山の麓だから、けっこういろんな野生の動物が見られる。イノシシは普通にそのへんを歩いているし、アライグマまで見たことがある。スズメ、ハト、カラス、ヒヨドリ以外の鳥もよく見かける。
 ある夏の真夜中、ノドが渇いて目を覚ますと、真っ暗な部屋の中をなにかがバタバタ飛び回っている。コウモリであった。
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11月になりました。


 11月になりました。あの夏の猛暑がウソのようです。少しはださむくなりました。パッチをはき始めました。これで、もう、私は来年の春までパッチは脱げません。ウチは暖かいから霧が峰くんはまだ休んでもらってますが、職場のダイキンくんには暖房をしてもらっております。
 新米の季節です。おいしく食べたいですね。みなさん、ご飯はどうして炊いておられます。洗った米と分量の水を炊飯器に入れ、所定の時間にタイマーをあわせて炊く。と、こうではないですか。これだと確かに便利です。忘れていても自動的に時間がくればご飯が炊けます。
 私はこんな炊きかたはしません。お米を洗います。その米を袋に入れて冷蔵庫に保管。食事の前に、その米を取り出し、炊飯器に分量の水を入れて、急速炊飯で炊くのです。30分ほどで炊けます。洗ったお米は水に漬けて炊飯器に放置すれば、どんどん劣化していくのです。一度、お試しになってはいかが。タイマーセット方式よりもおいしいですよ。
 11月の予定といってもたいしたものはありません。11月4日には神戸新聞カルチャーセンターの公開講座「灘の酒(灘五郷)の魅力のすべて」に行って来ます。灘の酒の勉強をしてきます。もちろん「灘の生一本」の試飲もあります。
 10日には横溝正史先生生誕地碑建立14周年記念イベントに行きます。横溝正史は神戸出身で、生誕の地に記念碑があります。この建立に尽力されたうみねこ堂書林の主人で横溝正史研究家にして、神戸探偵小説愛好会の野村恒彦さんが行っているイベントです。しばらく行ってませんでした。野村さんに不義理もできませんし、久しぶりに顔を出そうと思います。
 酒粕のシーズンです。きょう、桜正宗に電話したら、今年の酒粕は3日から発売とのこと。買いに行かねばなりません。もちろん今年の新酒しぼりたて生原酒も買ってきます。
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ダック・コール


 稲見一良     早川書房

先代笑福亭松喬享年62歳。稲見一良享年63歳。くしくもこの二人肝臓がんで早世している。60代前半で逝ったこの二人、これから、今から楽しみというときに亡くなった。先代松喬さんはいわば軽笑福亭ともいう軽妙洒脱な芸風。60代から70代にかけての先代松喬さんを見たかった。
 稲見一良はがんを発症して作家活動を始めた。少年の心を持った大人の作家であった。稲見一良の本格的なジュビナイルを読みたかった。
 年齢。女は通り過ぎる、男は積み重ねる。と、思う、小生は。女は年齢を通り過ぎる。40歳の女の中には10代や20代の女はない。男は年齢を積み重ねる。40歳の男は、10代20代30代の男の上に積み重なってできている。だから40代や50代の男の中には10代の男が残っているのだ。稲見一良は、その大人の男の中の少年を呼び起こしてくれるのだ。
 プロローグ、モノローグ、エピローグをはさんで六つの短篇が収録されている。
「望遠」社運をかけたCM撮影。日の出の決定的瞬間を撮影しなくてはならない。その時、貴重な鳥が飛んだ。千載一遇のチャンス。
「パッセンジャー」サム、鳥の群れとあう。ものすごい数の鳥の大群だ。きれいでおいしいハト。リョコウバトだ。
「密漁志願」癌を患い退職した初老の男。稼ぎの良い女房。豪華なキャンピングカーで毎日狩猟。素人狩猟で銃は使わない。おかっぱ頭の少年ヒロと友だちに。ヒロ、パチンコの名人。男、ヒロに弟子入り。「男爵の森」に侵入、そこの鴨をみんな密猟しようと計画する。ラストはうるっときた。
「ホイッパーウィル」マンハントもの。この作品集でいちばんハードボイルド。主人公は元442連隊の日系人。脱獄犯4人を追う。いずれも凶悪犯。3人は捕まえた。あと1人。この最後に残った脱獄犯。ナバホ族の酋長の流れをくむ勇者。大人しくもの静かな彼はなぜ脱獄したのか。人種差別するヤツ。しないヤツ。なんでもいいから動くものを撃ちたいヤツ。
「波の枕」漁師源三、船が火事で漂流。一枚の板にたどり着く。その板にはグンカンドリとオサガメが。人間と鳥と亀が大海原を行く。
「デコイとブンタ」俺は鴨のデコイ。いじめられっこ少年ブンタと会う。友だちになる。俺とブンタは遊園地の観覧車に乗る。
 いずれの作品も鳥が重要なモチーフになっている。たいへんに静謐にして叙情性の富んだ作品。男の子の宝箱のような作品集である。
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ガラケーを造ってくれ

 今は車を手放しているが、また車を持つとすれば、絶対にマニュアル車でないといや。ところが最近はほとんどオートマチックばかり。選択肢がたいへんに少ない。実に困ったことだ。
 車はまだいい。少ないとはいえマニュアル車があるから。もっと困るのは携帯電話だ。小生の電話はガラケーである。メールと通話しかしなのだからガラケーで充分である。ほんとは糸電話でもいいが、あれは糸がつながった所としか電話ができないから、しかたなく電話を持っている。
 今の携帯電話がダメになったら新しい携帯電話を買わなければいけない。ところが今はスマホしか選択肢がない。小生は携帯電話を持ちたいのであって、モバイル端末を持ちたいわけではない。現状は、そんな小生にもむりやりスマホを持たせようという。小生と同じように、スマホは不要、ガラケーが必要という諸賢もおられるだろう。ガラケー携帯電話の生産を望む。
 そういえば、小生、ずいぶん前にも同じようなことをいっていた。小生が初めて買ったパソコンはNECのPC-8801MR2-SRだった。これにユーカラだとかJAT-8801だとかを入れて文章を書いていた。しばらくしてワープロ専用機「文豪」が発売されてそれを買った。ユーカラより文豪の方が使いやすい。で、もっぱら文書作成は文豪でやっていた。
 そのうちワープロ専用機は絶滅。その時もワープロ専用機の生産継続を希望してた。とはいいつつも、今はこうしてパソコンで文章を書いている。なんだかんだいっててもオートマチックやスマホになれるかな?
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