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1月25日(金) 立つワニ

 こんどは立つワニだとさ。今日1月25日付の朝日の1面。広島県の宮島水族館のワニが立ったというんで人気を呼んでいるとのこと。ワニが立つとカワイイらしい。ワニはあまりカワイイといわれたことのない動物。動物園には色々な動物がいるが、ワニはどっちかというと地味目の動物で人気者になるというタイプではない。それが立つとカワイイと人気に。立てばかわいいのなら、獣脚類の恐竜、例えばティラノザウルスやヴェロキラプトルも2本足で立っているのだが。
 ちょっと前は立つレッサーパンダ、また頭を抱えて悩むクマも人気。これらの動物はなぜ人気者になったのか。立つ、あるいは頭を抱えて悩む、これらの動作は動物はあまりしない。人間がする動作である。その人間がする動作を動物がする。
わ、見て見て、あのクマ、まるで人間みたい。キャー、カワイイ。と、いうことなのだろう。これってものすごい人間の思い上がりではないだろうか。人間が上、動物は下、という固定観念があって、下の動物があたかも上の人間のようにふるまう。で、カワイイということなのだろう。
人間も動物も本来平等なものだ。同じ地球の住民、たまたま今は人間が文明を築きデカイ顔をしているが、この文明もずっと続くわけがない。そのことを忘れ、人類は万物の霊長なんぞというアホなことをいっているから、地球の生態系を狂わし、ひいてはそれが自らの首を締めているのだ。
動物は野生の状態が一番美しい。地を走る獣、海を泳ぐ魚、空を飛ぶ鳥が美しいのだ。ワニは元々の生息地の沼地や川でゆったりと生きている状態を見るのが一番美しい。水族館で立つワニは痛々しいだけだ。 
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