goo

スティング

監督 ジョージ・ロイ・ヒル
出演 ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン、ロバート・ショー

 詐欺師のフッカーは詐欺の師匠ルーサーと組んで路上で詐欺を働く。今日もたんまりと金をだまし取った。ところが、だました男はヤバイ組織の金の運び屋だった。組織の金をぱくられたニューヨークのボスロネガンは怒って、ルーサーを殺す。弟子のフッカーは師匠の報復を誓う。
 フッカーは大詐欺師ゴンドルフに協力を頼みに行く。ここからルーサーの無念を晴らすためフッカーとゴンドルフのロネガンひっかけ大作戦が始まる。
 まずゴンドルフがいんちきポーカーでロネガンの金を巻き上げ、だんだんとおおがかりなだましへと引きずり込んでいく。
 ニセの競馬ノミ屋を1軒でっちあげ、多数のサクラを動員してロネガンを信用させていく。そして最後には・・・・・。
 1973年のアカデミー賞作品賞である。1930年代の大不況の時代。こずるくたくましく生きている詐欺師の物語。その当時のアメリカの都市部の様子がいきいきと描かれていた。大変にスマートで都会的な映画。銃と暴力で復讐するなんて野暮というもの。スマートに頭脳で組織のボスをやっつける。だましの工程が進捗状況ごとに描かれていて観客の興味を引っ張る。
 一人のボスをだますためにずいぶん大がかりな仕掛けを用意して、大勢の詐欺仲間が手をかしている。ニセのFBIまででっちあげた。これでは一人一人の取り分はあんまり多くはなさそう。でも、それでいいんだ。目的は金じゃないんだ。死んだ老詐欺師ルーサーのためなんだ。これが詐欺師の心意気ってもんだ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
«  6月3日(... 風の影 »
 
コメント
 
 
 
すばらしい (アブダビ)
2015-12-14 00:20:53
ジョージ・ロイ・ヒル監督の一代の傑作ですね。ラスト、びっくりしました。
そして拍手喝采!
気持ちよく騙してくれる。そういう意味で、作品自体が詐欺の手本!
オレオレ詐欺の元に、電話を掛けて、おちょくるTV番組がありましたが、あれは痛快でした。
少なくともフイクションの中では、詐欺師は神器を心得て欲しい。
これと「100万ドルを取り戻せ」が、私的には詐欺師もののベストです。
悪党パーカーとか大薮の襲撃ものは、やはりコンゲームではない。山田正紀のそれは
すれすれ…ですが。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2015-12-14 11:52:45
私が見たなかで、これは、コンゲーム映画の最高傑作だと思います。
 
コメントを投稿する
 
現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。