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バックドラフト


監督 ロン・ハワード
出演 ウィリアム・ボールドウィン、カート・ラッセル、ロバート・デ・ニーロ

 火事の映画である。主人公は消防士である。消防士だから火事と対決するのが仕事。だから、この映画の売りもんは火事シーンである。それは理解できる。サムライが主人公ならチャンバラが売りもん。西部劇なら鉄砲の撃ち合いが売りもん。そういうことなら、この映画は成功作である。火事のシーンはたくさんあるし、けっこうな迫力だ。火事のおそろしさもよく判る。
 ストーリーは偉大な父と、目標とする兄を乗り越えようとする弟ブライアンのお話。マカフレイ兄弟の父は偉大な消防士であった。同僚を助けつつ、父デニスは殉職。兄スティーブンは父のあとを継ぎベテラン消防士となった。主人公である弟ブライアンも消防士を志すが、まだまだひよっこ。女性を救助したが、それがマネキンだったりして。
 で、ブライアンも最終的にいっちょうまえの消防士になるというお話。めでたしめでたし。とはならない。死亡フラグ立ちまくりの人が死んでしまうし。放火犯はうやむやだし。
 だいたいが最初から違和感が。なんで子供を消防車に同乗させて火災現場に連れていく?そんな消防士いるか?消防車の上に彼女とエッチしてる最中に出動。火災現場に急行する消防車の上で服を着る。現場に着いてホースを引っ張り出したらホースにブラジャーがひっかかってる。ありえへんやろ、こんなん。それに、わざわざ火勢の強いところばかり選んで消火活動。もっと安全に消火活動できると思うんだが。と、つっこみどころ満載であるが、娯楽映画としては楽しめた。この映画を観てて「料理の鉄人」を思い出した。
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