雫石鉄也の
とつぜんブログ
殺したい女
監督 ジェリー・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー
出演 ダニー・デヴィート、ベット・ミドラー、アニタ・モリス
サムは女房が死んでほしい。バーバラのオヤジの財産目当てにバーバラと結婚したがオヤジは危篤から奇跡の回復。その後15年生きた。しかたがないから自力で財を築いた。やっとオヤジが死んだ。このままでは遺産はあのガマガエルのものに。それに愛人と一緒になれない。
電話がかかって来た。「女房を誘拐した。警察やマスコミに知らせると殺す。身代金は50万ドルだ」
サム、大喜び。シャンペンを開けて祝杯。もちろん警察とマスコミに知らせて大さわぎになる。サム、ウソ泣きしながら警察に応対する。
と、こういう映画である。富豪の夫人の誘拐の映画ではあるが。サスペンスなんぞはまったくなし。コメディである。ブラックコメディといっていいかな。秀逸なのは被害者の夫婦。サムは、外見は奥さんを誘拐されたかわいそうな夫を演じつつ、一刻も早く妻のバーバラを殺して欲しい。ところが、誘拐犯の二人はお人よし。どうも殺す気はないみたい。身代金をだんだん値下げしていく。最終的には50万ドルが1万ドルになった。
被害者のバーバラもなかなかの人物。誘拐犯二人を相手に大あばれ。人質でありながらテレビと個室をあてがわれ、テレビで体操を見ながら熱心にダイエット。減量に成功したりする。とても命の危険があるとは見えぬ。また、犯人も人殺しができるようには見えない。
本物の連続殺人犯が出てきたり、この事件の担当警察の署長が不倫現場を目撃されたり。大さわぎのすえ、コトはおさまるべきところにおさまる。ま、めでたしめでたしといっていいかな。
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