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シン・ゴジラ


監督 庵野秀明、樋口真嗣
出演 長谷川博巳、竹野内豊、石原さとみ、大杉漣、柄本明、余貴美子

 そうだ、これだ、こんなゴジラ映画が観たかったのだ。小生が今まで観てきたゴジラ映画の最高傑作といっていい。(第1作かこれか迷うところだが)やっぱりゴジラは日本の東宝産に限る。
 小生は今までハリウッド産ゴジラ映画を2本観た。1998年ローランド・エメリッヒのゴジラ。あれはただのでかい爬虫類だ。そして2年前ギャレス・エドワーズの「GODZLLIA」を観た。ものすごく不満であった。小生はこんなことをいっている。それからわずか2年後に本家本元東宝産ゴジラを観られるとは思わなんだ。長生きはするもんじゃて。ゴホゴホ。
 だいたいが一神教が基本の西欧人に本物のゴジラ映画はムリなのだ。神はひとつ、それ以外のモノは人類が制御制圧できると思っている西欧人にゴジラはできん。「ヒックとドラゴン」はできてもゴジラはできんのだ。八百万の神の国で森羅万象あらゆるものに神が宿る国日本でこそ「荒ぶる神ゴジラ」の映画ができるのだ。そう映画の中で登場人物が何度も口にしていたが、ゴジラは「荒ぶる神」なのだ。台風や地震といった自然災害と同じく人智を超えた自然現象なのである。
 この映画はゴジラを徹底的に自然災害として描いていた。速報を伝えるテレビの画面も東日本大震災の時の津波をゴジラに代入した画面なのだ。地震や台風にキャラはない。だからこの映画もゴジラに徹底的にキャラクターを付与しなかった。映画の前半まで「巨大不明生物」と呼ばれ名前さえつけられてなかった。後半になってやっと「ゴジラ」と命名されたのだ。
 映画の構造はシンプルである。自然災害ゴジラに対応する官僚政治家関係各機関の動き。それだけである。だから、この映画の画面に映るモノはゴジラとその被災地。自衛隊、首相官邸、霞が関、対策本部だけ。
 映画や小説の登場人物は球である。この映画の主人公(というか主になって動く人物)は内閣官房副長官の矢口である。矢口にも妻子や両親もいるだろう。官房副長官以外の顔も持っているだろう。この矢口を球として描いていない。内閣官房副長官としての矢口すらまともに描かず、巨大不明生物特設災害対策本部副本部長としての面だけを描いている。矢口を球としてでなく、半球として描いている。これは他の登場人物も同じ。非常に潔い。だからゴジラに妻を殺された男の執念とかいう、余計な愁嘆場が一切ない。
 ゴジラが初上陸初めて全身があらわになって、ちょっとがっかりするかもしれないがご心配無用。あとでちゃんとゴジラになるから。石原さとみがうっとうしいが、この映画傑作である。強くお勧め。エンドロールで伊福部昭の音楽が聴けたのも大満足。
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コメント
 
 
 
納得の一言 (アブダビ)
2016-08-16 01:49:50
「一神教の人にはゴジラは無理」
これは鋭い一言です。
私もそう想うです。私はクリスチャンですから。この作品、生頼氏の訃報で管理人さんがTBしておられたヌマンタ氏や、怪獣マニアの肥田式強健術の三宅師範の「あっぱれ正中心」も同じ事を書いていた。ゴジラの迫力について。
丹田にズン!と来る実在感…三宅師範が書いていたけど、それは管理人さんと言葉は違えと同じ。ヌマンタさんも同様だけど、氏はもっぱら日本政府の対応つまり人間から観ている。
理由は簡単で彼はクリスチャンだから!
ただ氏は岳人出身であり、山津波だの自然の暴威を体験してるから管理人さん達に近いのだろうと。
私は実は「怪獣」よりも巨大生物ものとか、動物パニックものが好きです。故にエメリツヒのゴジラに違和感がない。
ミサイルを撃ち込んでも平気な怪物とかリアルさを感じない。
ゴジラサイズの鶏が居れば、その動きは時速200キロとなる。故に的に当てられない…というエメリツヒのゴジラの方がリアルに感じる。
ゴジラファンには悪いけど!
ゴジラより西村寿行のネズミやイナゴの大群の方が怖いし、黒い絨毯の軍隊アリの方が怖い。
結局、唯一神が一番に怖くて、それ以下は超越的でも生物なんですね。
実は生涯の最も感動した怪獣ものは、「宇宙船ビーグル号」でして。イクストルって無敵生物いるでないですか。でも仲間を犠牲にしてイクストルを狩る作戦を立てる主役のグロブナーこそが「本当の怪物」であるという逆説に満ちていました。
宇宙や地球を統べる創造者こそが最強の怪物であり、次席はその似姿として創造された人類こそが最凶悪の生物なんです。
だから怪獣映画には怖さを感じないのですね。
荒ぶる神スサノオ達ら国津神は結局、仏教に滅ぼされたし、ケルトやゲルマンの神々もキリスト教に滅ぼされました。つまりは人間の優位集団に滅ぼされた訳で、怖いのは人間。
パニック映画としては観たいけれども、ゴジラが大好きな方の心には、国津神の復権を果たしたい…そういうものがなくはないか?
パニック映画として作るならば、テロリストや自然災害をダイレクトに素材にすれば良いので
何故に怪獣を登場させるのか私には解りません。だからゴジラよりジョーズなんでしよう。
ジョーズはサメも凶暴でしたが、サメがはびこる原因を作るのは、実は海水浴場封鎖を保安官に反対する地元議会だったりする。
そこがリアルでした。
先の東北大震災と原発でも、災害はアットウテキではあるが、致命的だったのは日本政府の有事への対応の弱さであり、東電の金儲け主義でした。半分以上は人災ですよ!
中国の王朝交代を観ても、自然災害は人災とセットになった時に本当の猛威を奮う。
一匹の怪獣が日本をズタズタにする…それは日本人にしか通用しない幻想と思います。
だから本物のゴジラが日本人にしか作れない…という管理人さんの説はただしい。
逆に言えば、この作品、どれだけ優れたゴジラでも海外ではヒットしない気がする。
 
 
 
かつて… (アブダビ)
2016-08-16 03:08:44
害獣駆除のボランティアしていた時に、放水路に出現したワニをどうにかしてくれ!てオーダーがありました。
散弾銃やライフル持参て駆けつけると、そこは猟銃を使えない法的地域!
140センチのワニだけど、銃を使えないでとうする?困りましたね!
猪を槍では仕留めた事があるが、水中にいるワニを出来るとは思えない!
目の前にワニがいて、一発で仕留められるのに
法律が邪魔して何も出来ない!
結局、消防や警察が水門を閉ざして、大量のドライアイスとCO2消火器(冷却効果による消火器)
で、縄にかかったワニを捕縛しました。
警官の拳銃では心もとない。
我々の猟銃なら仕留められるのに!
法律という人災が邪魔をして、無駄に危険な捕縛作戦になった!
ワニとゴジラを一緒にするな!
そう言われるでしょが、リアルに怪獣と対峙した体験から、やっぱ人災てすよ!
怪獣映画というのは、パンデミックみたいなリアルから目を話した机上空論で、私は賛成しかねます!
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2016-08-16 08:56:53
この映画は3.11を経験した後だからできた映画だと思います。
だから、この映画の「ゴジラ」を「津波」に代入しても成り立ちます。3.11を経験した日本人だからこそ、この映画を観て感激するのでしょう。
 
 
 
なるほど (アブダビ)
2016-08-16 12:01:07
それならば「津波」を映画にすべきでは?
怪獣などに置き換えて描くのは、無数の亡くなった方への冒涜ではありませんか?
そういう日本人のトラウマを利用してまで、怪獣映画を撮りたいのですかねオタク監督は。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2016-08-16 13:38:47
これはわたしの勝手な解釈で、庵野さんや樋口さんは、どう思ってるか判りませんよ。
 
 
 
口汚しに。 (アブダビ)
2016-08-18 02:14:30
管理人さんへ。
「あっぱれ正中心」というブログを覗いてくれませんか?
そこの「怪獣の日々2」というコラムに、私がリアルに怪獣探した経験を6に渡り書きました。
純粋に怪獣好きな人を罵倒したシンゴジラ感想を書いていた。管理人さん同様に虚心に楽しんだ人を傷つけたお詫びに書いたものです。
そして…これを読んで頂ければ「怪獣」に対する
感覚が世代によって違う事も御理解頂けると思います。では。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2016-08-18 10:14:47
コラム「怪獣の日々2」ざっとですが目を通しました。
そうですね。好きなモノは素直に好きといえばいいんのではないですか。
怪獣好きは、別に恥ずかしいことではないんですから。
 
 
 
謝罪いたします (アブダビ)
2016-08-25 03:57:04
観ないで暴論を吐いたことを謝罪いたします。
行ってきました。本編が終えてエンドロールが終了まで誰も席を立たない。私もぐったりしてました。
私はSF好きでも、巨大怪獣や巨大ロボットに何らのリアリティーを感じない男ですが、
ただただ呆然とゴジラを観てました。
途中、第二段階ゴジラの 蒲田襲撃では、阪神震災派遣時の事を思い出してしまい瀕脈、発汗で目を閉じてしまいました。だから暫く観ていない部分がある。

後半、ゴジラの生態と分裂繁殖の可能性が出てから、アメリカが東京を核攻撃すると政府に通達してくる部分では、映画なの忘れて涙目に。
映画ながら、最後は米軍が何とかしてくれる…たかを括っていた私は呆然としました。

国はそれぞれの国益で動いており、それぞれの自国民を護らねばならないのですから、中露の干渉によって核投下が選択肢となるのも仕方ない。けれど…一貫して友好国だった日本に再び核を投下するのか?
それだけはやめてくれ!

アメリカその他の支援は受けるが、最後は日本人がゴジラを封じ込めます。
嗚呼…何故にゴジラなのか理解いたしました。

ゴジラには9条など通用しません。シールズ称して国会議事堂前てデモしていた若者たちが騙ったように、「話し合って侵略を諦めさせる」などと言う妄言は当然ながら通用しない。
そして我国が侵略や未曾有の事態に直面した時に、アメリカらは支援はしてくれるでしょう。
てしょうが、最後は日本人が団結して事態に対処するしかないのだと。
自分達で対処する意思を持たない国など、何処の国も本気で助けてくれる訳がない!
ヤシオリ作戦で陣頭指揮を取る内閣官房副長官が自衛隊員の前に放つ言葉に涙が出ました。
生還の保証が出来ない!
それでも君らに未来を託すしかない!

日本人が日本や米国に護って貰うだけでなく、
日本人が日本を護らねばならない時もある!

憲法9条は中国流に言えば「紙切れに過ぎない」
のであり、未曾有の事態に発展した時に、日本人を護ってくれない!
その事実を突きつけられた想いがします。
憲法を改正して「普通の国」とならねばならない!思いました。

本当に素晴らしい映画でした。
見もせずに暴言を吐いたことをお詫びするととともに、薦めてくれた管理人さんに感謝をいたします。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2016-08-25 09:48:42
この映画、ご覧になりましたか。なかなか傑作でしたね。
この映画、日米、日中など国際問題まで、いま、日本がかかえている、いろんな問題にまで言及して、広く奥が深い映画だと思います。
また、希望も描いています。戦争の惨禍からの復興、阪神大震災、東日本大震災、大震災からの復興、日本は大きな不孝に見舞われるたびに復興してきました。そして、そしてゴジラ災害からの復興、日本は復興をへて成長する国なんです。
 
 
 
バカな批評家は雫石さんの爪の垢を飲め! (アブダビ)
2016-08-30 01:47:46
多重投稿ごめんなさい。でも…
今日は職場で50代の同僚と若者にシンゴジラの話をしたのです。笑われた。
でも…米軍がゴジラを止められなくなると、東京に核を落とそうと決議するんだぜ!
その瞬間に二人の目が変わる。
それは子供騙しでないな!
日本はどうなるの?
結果、次の休みに一緒に観に行く事に決まる。

批評家は愁嘆場がないことに、主役たちの家庭や恋人が見えてこない。だから切実さが感じられない!とか言う奴がいる。
雫石さんが主役を「半球」と画くことで思いきり良く大災害と日本を描けたと書いてるのに。
その方はリベラルの人らしいが、
管理人さんだってリベラル派の方。
色々と思いはあろうと、冷静に「作品」として
評価していた。
プロの金を貰って政治的立場から言うヤツより
雫石さんの方が遥かに冷静で公平でリベラルです。映画評価としては雫石さんの方が正しい!
的を得ている!!
 
 
 
ゴジラは誰でしょうか (さすらい日乗)
2016-08-30 08:33:49
ゴジラは、実は円谷英二その人なのだと思います。
ゴジラは凶悪な怪獣なのになぜかユーモアがあり、人に愛されてきた。それは、ゴジラが円谷英二なのだからと私は思います。

円谷英二は、戦争前から東宝の航空教育資料製作所で、真珠湾攻撃の「マニュアル映画」を海軍からの委託で特撮で作っていた人なのです。
本来クリスチャンである彼にとって、戦争のマニュアル映画を作るなどは内心は忸怩たるものがあったと思います。そのために、戦後彼はその責任を取って東宝を退社してしまいます。

そして、昭和20年代末になり、米国の水爆実験があり、日本が自衛隊を作って追従し始めたとき、
「またあの戦争をやるの?」として円谷英二は、ゴジラとなって日本人に警告を与えに来たのです。
ですから、警告すると何故かゴジラは海に帰ってしまうのです。

今回も、原爆への強い反対のメッセージがあると私は思うのですが、いかがでしょうか。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2016-08-30 09:36:02
この映画、たいへんに潔い創りになっているのが、成功の要因ではないでしょうか。
総監督の庵野秀明にすべて任せたのがよかったのではないでしょうか。
 
 
 
さすらい日乗さん (雫石鉄也)
2016-08-30 09:57:57
貴コメントのゴジラとは一作めのゴジラのことと限定してもいいですか。
ゴジラ=円谷英二。なるほど、そういう見方も正鵠を得てるかもしれません。 
でも、香山滋=ゴジラ、田中友幸=ゴジラ、本多猪四郎=ゴジラと観ても間違いではないと私は思います。
でも、この「シン・ゴジラ」のゴジラはゴジラ=庵野秀明で、間違いないと私は思います。
 
 
 
まあ、そうですが (さすらい日乗)
2016-08-30 10:16:22
監督の本多猪四郎は、3回も徴兵され、8年も軍隊にいたので、戦後まで監督昇進が遅れました。彼のそうした思いもあったと思います。
今回のも、被爆国の日本だからできた映画だと言えると思います。
 
 
 
さすらい日乗さん (雫石鉄也)
2016-08-30 10:25:30
「シン・ゴジラ」は、阪神大震災、東日本大震災の二つの大震災と、福島原発事故の影響を大きく受けた映画だと、私は観ました。
 
 
 
元自陸士として感じた事 (アブダビ)
2016-08-31 02:57:33
政府や自衛隊に取材して着くってるそうで。
ふーん!…軍事は機密と裏表ですから、あそこに出てくる自衛隊の火力がまんまとは思いません。けど、公表できる範囲では指導を受けてる訳ですよね。
こりゃー自衛隊の装備は古いまんまなのか?
思うたです。
アメリカ映画では、既に歩兵がレーザ照準機で目標をロックオンして、後方がミサイル攻撃する描写が普通に出てきます。
でも、この映画ではヘリコからも戦闘機からも
それが出てこない。
何が言いたいかというと、精密爆撃する能力が自衛隊には存在しないのか?
私が現役の時は冷戦時代でして、火力が重んじられました。所属してたが北海道すから、ソ連の侵攻を前提としてましたから。
でも、現在の日本で人工密集地で戦闘をするならば、民間の被害を少なくする為に精密爆撃は絶対に必要です。
タバ作戦破れた時に、士官が「野戦特化隊(要するに砲兵)の砲撃」を進言して、ゴジラ侵攻区域の避難が遅れていると脚下されていた。
てことは、映画作製スタッフが防衛省に取材した時点で「公表できる範囲」では、精密爆撃や精密砲撃の能力がないことになります。
これはまずい!
都市部で防衛出動する時は、民間の被害を無視して強行するしかない事になる!
そんなことは議会民主制の国で強行できる訳がなく、都市部で大規模なテロが起きた時に、対応する能力がない事になる!
火力に優れていても、撃てなければ扇風機。
自衛隊の現実対応力が、実はトルコ共和国の軍にも劣る(NATOの一員なので、その方面の力はアメリカから与えられている)って事です。
自衛隊が格好良く描かれている事にはOBとして嬉しいのですが、現実が世界の趨勢にマッチしてない事を露呈してましたね。
 
 
 
追記 (アブダビ)
2016-08-31 04:13:00
前述の意見の補足)

精密なピンポイント爆撃、砲撃の技術がないのならば、それはハードでなく、マンパワーの問題てないかと思います。
日露戦争の203高地を観れば解りますが、大規模な火力は、狙撃地点を確認する観測部隊て成されます。其のために山ほど屍山血河して203高地をうばった訳ですよね?

アフガニスタンでのアメリカ軍を観れば、特殊部隊が現地に潜入して、「位置」を確認しGPSに入力。それに基づいて爆撃してます。(でも誤爆やまもり)
火力が上ならば圧倒できるてのは、冷戦時代の
通常兵器の争いでして。21世紀にそぐわない。
私の現役時代的より兵器は高性能化してますが、「運用面」が現実に即してない。
火力より、火力を精密に使用できるか?が21世紀の戦争ですね。
この点で危ぶまれました。

管理人さんが震災でお友達や多数の友人を亡くされている事に、私も阪神に派遣されているから、「災害」のメタファとしてゴジラを捉えるのは当然と思います。
でも…私は今回のゴジラは、「災害」でなく、
テロや中国の沖縄侵攻を意図していると思うのですが。
だって「災害出動」(基本的に火器不要。でも害獣の時に使用は認められる。)でもなく、
「治安出動」でもなく、「防衛出動」してるでないですか。
 
 
 
追記 2 (アブダビ)
2016-08-31 04:36:06
前にエニグマの暗号解読した数学者の映画を管理人さんはアップされてますね。
ここから得られた情報で自国都市が爆撃されるのを知りながら、チャーチルは「ドイツの暗号を解読してる事実」を隠す為に、都市をひとつ見殺しにしてます。
孫子の国である中国や、アングロサクソンは「情報」が時に火力に勝る事を知ってる。
に比べて…私は予備役も12年前に卒業してます。が、予備役訓練で演習を見ていて、実に日本の自衛隊が「通信」で遅れているかを現場で見ました。
有線、無線を問わず、複数の通信機が時代遅れのものと先端の物が錯綜して、現実の戦闘になったら、コミュニケーションギャップに晒されるだろうなと感じました。
私は通信部隊を護る狙撃射手として訓練されましたので、実は多摩川の防衛戦で、自衛隊かヘリも戦車部隊も一糸乱れず、ゴジラを攻撃してるのを観て、現実にそうはいくかい!
思いました。
映画がどこまで現実を投影してるか?ですが、
あれが丹念な取材に基づいているのならば、
我が国の国防は問題山積みと思います。
 
 
 
さすらい日常さんへ (アブダビ)
2016-08-31 05:11:41
円谷が戦争に荷担した事の話を伺いましたが、
クリスチャンであるディズニーは、戦争マニュアルのアニメーションを量産してますよ!
私は洗礼を受けたカトリックですが、自衛隊に勤務して、除隊後も40まで予備役に服しました。クリスチャンだから…とか言うの辞めてくれませんか?
クリスチャンが国防の為に服して何が悪いのですか?
クリスチャンでない(私はそう思ってるだけですが)貴兄に、そのように言われるのは、はなはだ心外であります。
 
 
 
円谷英二が悔いているからです (さすらい日乗)
2016-08-31 07:33:58
宗教と政治は別で、それぞれの立場があるのは当然です。
「クリスチャン云々」と書いたのは、円谷英二が、戦前から「軍事マニュアル映画」を作ったことを戦後悔いているからです。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2016-08-31 09:26:56
この映画は自衛隊の協力で創られたそうです。確かにその効果はでていると、素人ながら私は思いました。
でも、自衛隊が全面的協力して、知られてはまずいことまで公にして協力するとは思えません。
ですから、精密爆撃する能力を自衛隊が持っていたとしても、そんなこと映画では表現できないでしょう。
と、なるとゴジラの位置を正確にGPSに反映させなくてはなりませんね。と、なると決死の覚悟でゴジラの位置をピンポイントで測定する人がいるわけですね。
ま、これは、あくまで映画ですから、現実の自衛隊とは違ってあたりまだとおもいます。
 
 
 
筋が違いますが (アブダビ)
2016-08-31 09:51:44
円谷が悔いている事と「クリスチャンが」という事は別問題です。円谷がクリスチャンだから悔いがある…と言おうと、私ら他のクリスチャンには関係がない。回答になってませんね。
 
 
 
さすらい日乗さん (雫石鉄也)
2016-08-31 13:34:45
貴ブログ拝見しました。それによると、円谷プロにいた脚本家上原正三が、円谷=ゴジラであるとの記述があるということですね。
ですから、これは上原の解釈で、貴兄の解釈ではないですね。それとも、貴兄が円谷本人から直接聞いたことですか。
推測するに、上原の記述を読んで、貴兄が深く賛同して、おっしゃたことだと、私は愚考しますが、いかがしょう。
円谷がコジラをどう考えていたかは、円谷本人にしか判らない事だと思いますが。
私は、長年のSFファンでして、何人かのSF作家とも親交があります。作品の解釈ですが、読者としての解釈をご本人に直接聞いたこともあります。「あれは、こうなんですね」と聞くと「いいえ違います」といわれた経験が何度もあります。
 
 
 
それは誤解です (さすらい日乗)
2016-08-31 15:52:41
上原さんの記述に、ゴジラ=円谷英二はありません。それは、私が考えた説で、恐らく世界中の誰も言っていないと思います。でも、そうだと私は思っているのです。
まあ、地獄か天国かで、円谷先生にお聞きしなければ、真偽はわからないことですが。
勝手に考えるのは、見た者の権利ですから。
 
 
 
さすらい日乗さん (雫石鉄也)
2016-08-31 16:19:14
>沖縄出身の脚本家で、円谷プロにもいたことのある上>原正三は、次のように書いている。
ゴジラは、ジュラ紀の恐竜がアメリカの水爆実験によっ>て怪獣となったものである。なぜ水爆実験をしたアメ>リカではなく、日本を襲うのか。
>それは、私の考えでは「ゴジラは円谷英二であり、ゴ>ジラこと円谷英二は、日本人に戦争の恐ろしさを知ら>せるために日本に来た」のである。

どうも、私の貴ブログの文章の読み間違いだったようです。もうしわけございません。
6行目の「私の考え」の「私」は上原のことか、さすらい日乗さんのことか判らなかったので、こういう読み間違いをしました。
最終行に」があるので、この一文は上原の文の引用だと思ったしだいです。
 
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