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グッドナイト・ムーン


監督 クリス・コロンバス
出演 ジュリア・ロバーツ、スーザン・サランドン、エド・ハリス、ジェナ・マローン

 イザベルはニューヨークの売れっ子カメラマン。朝、目覚めると子供のベンがいない。家中探し回って戸棚に隠れているのを見つける。おさえつけて着替えさせる。娘はブッとしている。遅刻だ。その時、ジャッキーが来た。子供二人は「ママ」といってジャッキーに飛びつく。イザベルは大あわてでスタジオに駆けつけ撮影をする。
 子供が二人いる。上は12歳の女の子。下は男の子。子供の父親ルークは離婚経験者。元妻のジャッキーと別れたあと、イザベルと知り合い同棲し、結婚も考えている。
 子供は「新しいママ」イザベルと暮らしているが、なつかない。特に娘のアンナは拒否反応が強く、イザベルにことごとく反発する。ジャッキーも別れたとはいえ、たびたびルークと会い、子供たちともひんぱんに会う。
 ジュリア・ロバーツとスーザン・サランドン。二人の女優の演技が見もの。特にサランドン。トシは元ダンナの彼女イザベルよりうんと上である。別れたダンナに若くきれいで稼ぎもよさそうな彼女ができた。それでも自分を卑下せず、子供たちにも今まで同様に愛情を持って接する。考えてみれば不幸な女である。彼女にはさらなる不幸があるのだが、うつむかず、しっかり前を見ている。また、元ダンナの女イザベルにも感情的にならずに接する。実にできた女といえる。こんなできた女は現実にはいないと思うが、いてもいいかなと思わせるところはサランドンの演技力だろう。もちろんロバーツも上手い。ロバーツの演技力あればこそサランドラの演技が光るのだろう。さらには、イザベルを認めない娘アンナをやった子役マローンも上手い。
女優陣の上手さが目立つ映画であったが、夫役のハリスの存在感が薄いのが残念であった。できた女ジャッキーと、母親未経験のイザベルの間での立ち位置、実の娘アンナと後妻であり継母のイザベルとの確執にどうかかわったのか。そのあたりに夫で父の存在感を表現していればさらにいい映画となったであろう。とはいいつつも、不幸な話を明るくカラッと描いているのが良かった。
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