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9月9日(火) 納期遅れと来てる来てない

 リストラされるまでいた会社では、ずっと資材部にいた。27年間資材業務、生産管理業務を担当してきた。
 納期遅れと「来てる来てない」との戦いの27年間だった。在庫管理、購買仕入れ、工程管理、外注管理なんかをやったが、購買が一番長かった。小生は電子部品の購買仕入れをやっていたが、半導体を主に扱っていた。納期どおりに入ってくる物は少なかった。すぐ入荷する品物もあるが、たいていはある程度のリードタイムが必要。このリードタイムを計算に入れて工程を組めばいいが、工程なんてもんは狂うためにある。
 工作が着手する時点で品揃え100%のことはまずない。後工程があるから、工作は着手予定日が来たら、できるところから組み立てにかかる。とうぜん、あちこち歯抜け。仕事がなかなか進まないから工作課は購買にヤイヤイいってくる。購買が悪者になる。購買の発注が遅れたと。ところが購買にいわせたら悪いのは設計。
 設計が図面を予定通りに出さないから、部品の発注が遅れた。設計にいわせれば、客先の仕様が決まるのが遅れた。客先はさらにその先の客先の予算がなかなか決まらなかった。結局、悪者は一人もいない。
 外注管理もやった。工作を外注に出すことも多い。部品を外注に供給するのも小生の仕事。予定日が来て部品を外注に渡すのだが、この時点では対工作課と同様で、部品は全部揃っていない。その時点で入荷している部品を渡す。この第一次の引渡しはいい。部品とリストを付き合せながら受け渡しをする。リストに載っている品物は必ず外注に行っている。
 ところが問題は、その後さみだれ式にポツポツと入荷する物。これらの品物をよく外注が紛失する。また、外注に行っているはずが資材部に残っていたこともあった。外注からなかなか仕事が上がってこない。督促すると「部品が来てません」当方のリストをチェックすると入荷して、外注に行っているはず。
「行っているはず」「いや来てません」
 27年間、こんなことばかりやっていた。
 
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