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ホテル・ハイビスカス


監督 中江裕司
出演 蔵下穂波、余貴美子、照屋雅雄、平良とみ、ネスミス、亀島奈津樹

 主人公美惠子を演じた蔵下穂波は、沖縄の女の子たちからオーディションで選ばれたとか。プロダクションに所属しているプロの子役ではなく素人だろう。主役を蔵下にしたことが、この映画を成功させている。彼女は、この映画で、人気子役などという、芸をする小ざかしい子供なんかふっとばすパワーを存分に発揮する。蔵下穂波を観る映画といっても過言でもない。
 おてんば、わんぱく、強気、元気、行動力、気迫、勇気、スーパー小学3年生美惠子の家はホテル。といっても実質小さな民宿。客室は1つしかない。
 家族はバーに勤めているお母ちゃん。おばあちゃん。いつもビリヤード室で寝ているお父ちゃん。黒人とのハーフでボクサーのおにいちゃん。白人とのハーフのおねえちゃん。兄弟はみんなお父さんが違う。ホテル・ハイビスカスはインターナショナルなのだ。
 そんな美惠子、今日も今日とて、子分の男の子を引き連れて米軍基地に侵入。精霊キジムナーを探すためだ。そこで不思議なおばあと合う。パイナップルの収穫を手伝いに行った、おとうさんに合いに遠出。ガジュマルの木の上に住むおじいと出会う。お盆の夜、だれもいない公園のブランコで、多恵子という自分と同じぐらいの女の子とあう。
 沖縄の輝く太陽、青い海、深緑のガジュマルの木々。全編に流れる沖縄民謡と三線の音、それに美惠子たちが歌う替え歌。命あふれる沖縄の地を駆け回るスーパー元気少女美惠子。
 前立腺肥大でおしっこが近くなり、老眼で眼がうとく、歯槽膿漏で歯が抜け、リストラされ収入大幅減、定年後は年金で生活できない、なにかと悩み多き、中高年のご同輩諸氏は、ぜひこの映画をご覧になって、美惠子の元気を分けてもらうがいい。
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