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花嫁の父


監督 ヴィンセント・ミネリ
出演 スペンサー・トレイシー、ジョーン・ベネット、エリザベス・テイラー

 嫁入り前の娘を持つ親父は万国共通だ。ジョン・スタージェス+ユル・ブリンナーが黒澤明の「七人の侍」を翻案して、舞台を日本の戦国時代からメキシコの寒村に、武器を刀から銃に変えて「荒野の七人」を創ったが、舞台設定、人物設定、シナリオなどは、それなりの手が加えられていた。もし、この映画を日本映画に翻案するとしても、「七人の侍」→「荒野の七人」ほどの変更は必要ないだろう。結婚式の風習は日米で多少違う所があるかもしれないが、舞台設定、人物設定は、この映画のものをそのまま使えるだろう。スペンサー・トレイシーを笠智衆にエリザベス・テイラーを原節子に代えれば、自然に、そのまま同じ映画になるだろう。
 娘が結婚すると聞いた親父が最初に思うこと。娘の相手はどんなヤツだ。どこの馬の骨だ。
 初めて婿予定者に会う。うん、悪い男ではなさそうだ。婿予定者の家を見に行く。「どうせボロ家だろう」相手の両親と初対面。意気投合ごっこをする。娘のために。
 婿予定者とたびたび会う。案外、いい男じゃないか。で、娘の結婚を認める。あとは、結婚式、披露宴の準備に忙殺される。
 当日、親父が一番緊張する。式も披露宴も終わった。娘は新婚旅行に旅立った。親父、心地よい疲労感、虚脱感、さみしさがない混ぜになった思いを抱いて、ほっとする。
 エリザベス・テイラー。きれいだが、小生の好みではない。可憐さがない。


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