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ありがとう藤川球児

 藤川球児がアメリカの球団に行くことを決断した。これで阪神タイガースの守護神であり、日本を代表するクローザーが海外へ流出することになった。アメリカの球団で、取ってくれる球団があればだが、複数の球団が興味を示しているらしい。どこかに入団することは間違いないと思う。
 小生、阪神ファンとして、このことは、藤川にとっては凶、タイガースにとっては吉と見る。
 長年、阪神の絶対的守護神として、われわれファンを楽しませてくれた藤川に酷なことをいうが、藤川はもはや旬を過ぎたピッチャーではないか。高めのストレートで空振りが取れなくなり、三者凡退でピッシャとしめる事がめったに見られなくなった。特に今年はランナーを貯め、ピンチを招き青い顔をして、冷や汗を流しながらのピッチングをすることが目についた。24セーブ防御率1.32と数字だけ見れば充分に合格だが、長年の経験でこの数字を維持しているのではないか。
 藤川はWBCやオリンピックなどで、打たれるシーンが多かった。前回のWBCでも、日本優勝の瞬間にマウンドにいたのは、藤川ではなくダルビッシュだった。だから彼にとっては、国内で野球をやった方がいいとは思うが、本人の長年の夢だから、他人がどうこういうことではない。かくなる上は、どこの地のマウンドに立っても、活躍を祈る。
 もし藤川が来年も阪神でクローザーを勤めるのならば、今年以上にピンチを招くことが多くなるのではないか。そういう事態になれば、先発転向というのもいいのではないか。
 藤川球児、われわれ阪神ファンが最もうれしい瞬間には、つねに彼がいた。彼はまさしく守護神の名に値するピッチャーだった。
 甲子園球場、阪神タイガース勝利目前、リンドバークの渡瀬マキの歌声とともにマウンドに向かう藤川球児を見られなくなるのは、この上なくさみしいが、しかたがない。最後にお礼をいう。たくさんの勝利をありがとう藤川球児。
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