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さといものたいたん


 いもの煮っころがし。いわゆるおふくろの味の代表みたいなおかずどす。こってりした洋風や中華を食べると、むしょうに食べたくなります。そういうわけで、今晩のおかずは、おいもさんのたいたんどす。
 まず出汁を取りましょう。出汁パックや顆粒の出汁の素もよろしおすが、ここはきちんと、昆布と鰹節で出汁を取りましょう。鍋に水をはって昆布を半日ほど漬けておきます。その鍋を火にかけて沸騰の手前で昆布を取り出すんどす。
鰹節を多い目に入れて、ひと煮立ちして火を止め、鰹節が沈むまで待って、さらしでこします。これで、出汁ができました。
 おいもさんは里芋を使います。皮をむいたら、塩をふって、ゴロゴロと手で転がして、おいもさんの表面のぬめりを取ります。こうすれば味がしみやすくなるんどす。
 さてさて、煮ていきましょう。ひたひたの出汁においもさんを入れて火をつけます。調味料で味付けをするんどすが、入れる順番があるんどす。甘いものを先に入れておくれやす。塩分を先に入れると、味がおいもさんに染み込みにくくなります。
 砂糖、味醂、酒を入れて、そのまま煮ておくれやす。お醤油は時間差をつけて入れるんどす。
 おいもさんに、ある程度火が通ったら、薄口醤油を少し入れます。あ、気をつけておくれやす。お醤油は入れすぎると修正が効きませんえ。味を見ながら少しづつ入れるんどす。おいもさんが軟らこうなったら、濃口醤油を少しだけ入れて火を止め、鍋にフタをしてそのまま置いておくんどす。煮物はさめていく段階で味がしみるんどす。そやから、晩のおかずにするんやったら、お昼に煮て、半日置くと、味がようしみて、おいしおす。
 
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コメント
 
 
 
お酒が美味しい季節ですね (深田亨)
2010-09-25 19:35:57
里芋はお月見のお料理だと聞いたことがあります。
記憶間違いでなければ、焼畑農業とも関係があるそうで、日本では稲よりも古い作物のようです。
もっとも学説が変わっているかも知れませんが。
 
 
 
深田亨さん (雫石鉄也)
2010-09-25 19:47:44
そうですね。里芋はお月見の料理ですね。
9月22日は芋名月でした。
稲よりも古い作物というのは、私も聞いたことがあります。さつまいももじゃがいもも、外来の作物ですから、里芋は日本の芋ですね。
ほんと、秋になって日本酒がおいしくなりますね。
桜正宗が好きでメインに飲んでおります。他に呉春、小鼓、道灌、秋鹿、天狗舞が好きです。
 
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