雫石鉄也の
とつぜんブログ
冷やしあめ
冷やしあめです。懐かしいです。子供のころ海水浴の時によく飲みました。海の茶店で、おじさんが「ひやこうて、あまいで。ひやこうて、あまいで」と塩から声で売ってました。
私は、神戸在住で神戸っ子となってずいぶんになりますが、生まれは西宮です。西宮市川添町の母の実家で生まれました。東の方から風が吹いてくると甲子園の歓声が聞こえてくるところです。どうもその風でタイガース菌が運ばれてきたらしく、幼少期にそれに感染して未だにその病は治っておりません。困ったものです。
母の実家は伯父の家族が住んでいて、夏休みになると、私は伯父宅によく遊びに行きました。川添町から南に10分も歩くと海に出ます。そのころは、この海は香櫨園海水浴場でした。
伯父は母方の長男でしたので、この家は親戚一党の集まり場所でした。たくさんの従兄弟にハトコいろんな人が夏休みともなるとやってきました。そのなかに俳優をやっている人がいました。古い日本映画にくわしい、さすらい日乗さんならご存知だと思いますが、沢本忠雄です。この沢本も私の親戚でして、沢本は悪役をよく演じてましたが、気さくでやさしいお兄ちゃんで、私はよく、この沢本のお兄ちゃんに香櫨園に海水浴に連れて行ってもらい、冷しあめをごちそうになりました。
その子供のころの思い出の冷しあめを作ってみました。簡単です。用意するものは、しょうが、水、三温糖、麦芽水あめ。これだけです。まず。しょうがをすり降ろします。ガーゼなどで絞ります。ガーゼに残ったしょうがの繊維は捨てないでください。
小鍋に三温糖、水、それにガーゼで包んだしょうがの繊維を入れて火にかけます。沸騰したら5分ほど弱火で煮つめます。
煮つめたら、こして鍋に戻します。しょうがの絞り汁と麦芽水あめを入れて、ひと煮たちしたらできあがりです。あとは冷して水でお好みの濃さに割れば完成です。甘くて冷たくてしょうがのいい香りです。
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昨日、フィルムセンターで見た『夜霧のブルース』でもヤクザの親分の小池朝雄の手下で、小池、土方弘らの残虐さを見ていられないという感じでした。
もともと演出家を目指していたそうで、インテリと言う感じでしたね。
実は、私、沢本の映画は見たことがないんです。テレビは「どてらいやつ」で若だんさんをやってました。
梅田のコマ劇場に出てた時、楽屋まで会いに行ったことがあります。
10年ほど前、伯母の葬式であったのが、久しぶりにお会いした最後です。たしか三重県のリゾートホテルの支配人をやっておられました。
なつかしい、沢本のお兄ちゃんのことを想い出しました。
前戸のだんなはイジワルでしたが、沢本はやさしい兄ちゃんでした。
南美の洋子さんと私の父は、学生時代に一緒に演劇をやったことがあるそうです。
すごく美人で高嶺の花だったらしいです。
沢本はその後「必殺仕事人」の「ムコドノ」の白木マリと結婚しました。
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