雫石鉄也の
とつぜんブログ
啓示空間
アレステア・レナズル 中原尚哉訳 早川書房
文庫本で1000頁を超える。しかも分冊ではない。まるでレンガみたいな本だ。京極夏彦のまねをしたのではあるまいか。カバンに入れて通勤の電車で読んでいたのだが、文庫本のくせにかさ張って重くて。
ところが重厚長大は本のハード面だけで、中身はそれほど重厚長大な感じを受けなかった。読み終えたとき、長大な物語を読了した時のフーという独特のため息が出なかった。どうもお話が軽いのである。なぜだか考えた。登場人物が少ないのがその要因の一つでは。主人公で考古学者のシルベスタ。シルベスタの父でシュミレーションだけの存在のカルビン。シルベスタの妻のパスカル。シルベスタの殺しを請け負う女殺し屋のアナ・クーリ。近光速宇宙船の兵器担当士官のイリア・ボリョーワ。主要な登場人物はこの5人。あとは宇宙船の乗組員とシルベスタの政敵が出てくるだけ。この少人数でこの長い話を進めていく。確かに各キャラクターはよく書かれているが。
SFファンの心の琴線に触れるようなガジェットやアイデアがワンサと出てくるが、詰め込みすぎの印象は否めない。小生がSFを一番喜んで読んでいた十代のころならともかく、40年もSFファンをやっている中高年のおっさんが読んでももうひとつピンとこない。使い古されたアイデアやガジェットを使っても良いが組み合わせの方法に工夫して欲しい。
最後に編集者に注文。扉に登場人物のイラストは不要。キャラのイメージが固定されてしまう。
文庫本で1000頁を超える。しかも分冊ではない。まるでレンガみたいな本だ。京極夏彦のまねをしたのではあるまいか。カバンに入れて通勤の電車で読んでいたのだが、文庫本のくせにかさ張って重くて。
ところが重厚長大は本のハード面だけで、中身はそれほど重厚長大な感じを受けなかった。読み終えたとき、長大な物語を読了した時のフーという独特のため息が出なかった。どうもお話が軽いのである。なぜだか考えた。登場人物が少ないのがその要因の一つでは。主人公で考古学者のシルベスタ。シルベスタの父でシュミレーションだけの存在のカルビン。シルベスタの妻のパスカル。シルベスタの殺しを請け負う女殺し屋のアナ・クーリ。近光速宇宙船の兵器担当士官のイリア・ボリョーワ。主要な登場人物はこの5人。あとは宇宙船の乗組員とシルベスタの政敵が出てくるだけ。この少人数でこの長い話を進めていく。確かに各キャラクターはよく書かれているが。
SFファンの心の琴線に触れるようなガジェットやアイデアがワンサと出てくるが、詰め込みすぎの印象は否めない。小生がSFを一番喜んで読んでいた十代のころならともかく、40年もSFファンをやっている中高年のおっさんが読んでももうひとつピンとこない。使い古されたアイデアやガジェットを使っても良いが組み合わせの方法に工夫して欲しい。
最後に編集者に注文。扉に登場人物のイラストは不要。キャラのイメージが固定されてしまう。
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3月30日(金) 童話は難しい
4時起床。昨日ブログを開設したのがうれしくて、なによりも先にパソコンの電源をON。うわっ、自分のブログが映る。あたりまえ。映らなかったらおかしい。
3月中に童話を2本ほど書いて、どこかの童話賞に応募しようと思うのだが、なかなかアイデアが出ない。あきらめる。童話は難しい。何度か書いて新人賞に応募したことがあるが、いつも大変しんどい目をして書いているが、かすりもしない。自分で読んで不出来なんだから当然。小生が童話を書いてなんらかの結果を残そうと思えば大変な勉強が必要と自覚する。いっそのこと童話を書くのを止めようかとも考えるがふんぎりがつかない。困ったもんだ。
3月中に童話を2本ほど書いて、どこかの童話賞に応募しようと思うのだが、なかなかアイデアが出ない。あきらめる。童話は難しい。何度か書いて新人賞に応募したことがあるが、いつも大変しんどい目をして書いているが、かすりもしない。自分で読んで不出来なんだから当然。小生が童話を書いてなんらかの結果を残そうと思えば大変な勉強が必要と自覚する。いっそのこと童話を書くのを止めようかとも考えるがふんぎりがつかない。困ったもんだ。
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