31日(土)。月日の流れは速いもので、今日で5月も最終日を迎えたので、恒例により5月の3つの目標の達成状況をご報告します ①クラシックコンサート=18回、②映画鑑賞=5本、③読書=5冊、合計28でした
コンサートはここ数か月こんなペースです
さて、「ぶらあぼ ONLINE」によると、ヘルシンキで5月19日から開催されていた「第13回シベリウス国際ヴァイオリンコンクール」は、27日~29日の3日間にわたるファイナル(6名)の審査を終え、現地時間29日深夜に表彰式で結果が発表され、吉田南(MINAMI)さんが第2位に入賞、併せてシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」最優秀演奏賞を受賞しました MINAMIさんを陰で密かに応援しているファンの一人としてすごく嬉しいです
既報の通り、MINAMIさんは今年秋からベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者としても活躍することが決まっています
現状に甘んじることなく、次々と新しいことにチャレンジするMINAMIさんを これからも応援したいと思います
コンクールといえば、現在ベルギーのブリュッセルで開催されているエリザベート王妃国際コンクール・ピアノ部門のファイナルはどうなっているのでしょうか
ということで、わが家に来てから今日で3791日目を迎え、米国際貿易裁判所がトランプ関税の大部分を違法とした一審判決をめぐって、二審にあたる米連邦巡回区控訴裁判所が29日、判決を一時的に停止することを命じたことから、関税の差し止め命令も当面は発効せず、関税の徴収は続く見通しとなった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
圧力か? 忖度か? 民主主義の基本原則”三権分立”がトランプ政権下で崩壊したことを示す事例だ
昨日、夕食に隔週金曜日のローテにより「鶏のガーリックチーズ煮、スパゲッティ添え」を作りました 今回もガーリックが利いて美味しく出来ました
昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、モーツアルト「フィガロの結婚」を観ました これは今年4月26日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です
キャストはアルマヴィーヴァ伯爵=ジョシュア・ホプキンス、伯爵夫人=フェデリカ・ロンバルディ、フィガロ=マイケル・ムスエル、スザンナ=オルガ・クルチンスカ、ケルビーノ=サン・リー・ピアース、アントニオ=ポール・コローナ、バルバリーナ=メイ・グェイ・ジャン、マルチェリーナ=エリザベス・ビショップ、バルトロ=マウリツィオ・ムラーロ。管弦楽=メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱=メトロポリタン歌劇場合唱団、指揮=ヨアナ・マルヴィッツ、演出=リチャード・エアです
開演前に、ロシアがウクライナに侵攻した2022年に上演したMET公演で、出演者全員でウクライナ国歌を合唱する映像が流れ、「METは常にウクライナを支援する」というテロップが表示されました プーチン・ロシアがウクライナへの攻撃を激化させる一方で、トランプ政権が世界中に混乱をもたらし、教育・文化にも介入する中、米国の芸術団体としてウクライナへの連帯の姿勢を明確に表明するMETは素晴らしいと思います
「フィガロの結婚」K.492はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1785年から86年にかけて作曲、1786年にウィーンのブルク劇場で初演された4幕からかるオペラ・ブッファです
物語の舞台は18世紀のスペインのセヴィリャ。アルマヴィーヴァ伯爵の従僕フィガロは、小間使いのスザンナとの結婚を控えて幸せいっぱい しかしスザンナは、伯爵が彼女に横恋慕し、以前廃止した初夜権を復活させようと目論んでいると打ち明ける
怒り心頭のフィガロは、冷淡な夫に悩んでいる伯爵夫人の助けを借りて、伯爵に一泡吹かせる計画を練るが、フィガロに想いを寄せる女中頭のマルチェリーナや小姓ケルビーノらがからんで大騒動に発展する
リチャード・エアの演出は舞台を1930年代のスペインに置き換えています したがって、登場人物の服装はスーツやドレスといった現代風です
重厚感のある落ち着いたステージ造りで、回転舞台で場面転換を行います
指揮を執るヨアナ・マルヴィッツは1986年ドイツのヒルデスハイム生まれ ハノーファー音楽演劇大学で研鑽を摘む。2020年にザルツブルク音楽祭で「コジ・ファン・トゥッテ」でデビュー
23年/24年シーズンからベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督を務めている
今回がMETデビューとなる
マルヴィッツの指揮で「序曲」の演奏に入りますが、高速テンポによる軽快な演奏はオペラ・ブッファ「フィガロの結婚」のハチャメチャな楽しさを先取りするかのように疾走します
マルヴィッツによる高速テンポは全体を通して維持され、回転舞台による迅速な舞台転換と相まって、ストーリーの進行にスピード感を与え、楽しさを倍増させます
歌手陣は総じて絶好調でしたが、実は この日出演の歌手でこれまで聴いたことがあるのはバルトロ役のマウリツィオ・ムラーロだけで、他の歌手陣はまったく初めて聴きました
アルマヴィーヴァ伯爵役のジョシュア・ホプキンスはカナダ出身のバリトンです 2002年にフリヤン・ガヤレ国際声楽コンクールで優勝以来、数々の受賞を誇る
歌唱力はもちろんのこと、卓越した演技力の持ち主で、伯爵のいやらしさが良く出ていて存在感抜群でした
伯爵夫人役のフェデリカ・ロンバルディは1989年イタリア出身のリリック・ソプラノです ザルツブルク音楽祭の若手歌手プロジェクトやミラノ・スカラ座アカデミーで学ぶ。METでは「ドン・ジョバンニ」のドンナ・アンナやドンナ・エルヴィーラを歌っています
リリカルで美しい歌声とスター性のある容姿は伯爵夫人そのもので、聴衆を魅了しました
フィガロ役のマイケル・ムスエルは米テキサス州出身のバスバリトンです ヒューストン・グランド・オペラ・スタジオ等で学び、2009年にダラスのオペラ・ギルド声楽コンクール第1位
METには「シンデレラ」や「マルコムX]に出演し好評を博しました
魅力のある声質で、声もよく通り、存在感がありました
スザンナ役のオルガ・クルチンスカは1990年ウクライナ生まれのリリック・ソプラノです キーウのグリエール音楽大学で楽理を、ピョートル・チャイコフスキー国立音楽アカデミーで声楽を学ぶ。ボリショイ劇場に所属後、世界の主要歌劇場や音楽祭に進出しました
このオペラで一番出番の多いスザンナをリリカルな歌唱と卓越した演技力でこなし、大喝采を浴びました
ケルビーノ役のサン=リー・ピアーズはニューヨーク生まれの中国系アメリカ人のメゾソプラノです イーストマン音楽学校及びバード音楽院で学ぶ。2024年のドミンゴ主宰「オペラリア」で3位に入賞しました
「恋とはどんなものかしら」「自分で自分が分からない」は、恋に恋する少年の不安定な心の動きを見事に表現していました
全曲聴き終わって、脇役の歌手たちを含めて何と素晴らしい歌手陣だろうと感嘆しました
オペラブッファ(コミカルなオペラ)で一番重要なのは、歌手がふざけて歌ったり演じたりせず、終始 真面目に歌い演じるということです そうすることによって本当の笑いが生じます
その点、本公演の出演者は誰もが真面目に歌い演じていて、思わずクスリと笑ってしまう場面が少なくありませんでした
本公演の成功は、歌手陣の歌唱力と演技力に負うところが大きいですが、マルヴィッツの高速テンポによる演奏と、回転舞台によるスムーズな場面転換が、オペラ全体に流麗な流れを作り出していたことも大きいと思います METオペラは極めて水準が高いことをあらためて感じたライブビューイングでした
METライブビューイング、モーツアルト「フィガロの結婚」は新宿ピカデリー他で6月5日まで(東劇のみ6月12日まで)上映されます
本日、toraブログのトータルアクセス数が970万ページビューを超えました これもひとえに普段からご訪問くださっているフォロワーの皆様のお陰と感謝しております
gooブログ閉鎖まであと4か月。それまでに目標の1,000万PVを達成すべく毎日休まず書き続けて参りますので、これからもご訪問くださるようお願いいたします
【忘備録】5月31日現在のtoraブログのアクセス数など
(ブログ開設から5219日目。投稿本数5370本)
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