13輌の車山が「針綱神社」を目指し動き始めると、
町のあちらこちらで非日常の光景が展開される。
全ての車山に密着することは至難の技だ。
だから、毎年同じ時間にお気に入りの場所で祭り気分に浸る。
昔からのジンクスで、
祭りの期間中どこかで雨が降ると言う。
昔は男子しか登れなかった車山ではあるが、今では女子が積極的に参加する。
伝統の金襦袢が祭りを華やかに盛り上げ、
満開の桜が祭りに風情を添える。
主役を務める手子の凛々しき姿は、
祭りの心意気でもある。
城前広場に車山が集結を終える時刻、
祭りの熱気は最高潮に達する。
集結した絢爛豪華な13両の車山。
「国指定重要無形民族文化財」の肩書が光る「犬山祭」は、
今年「ユネスコ無形文化遺産」の登録を目指す。
2016年4月 愛知県犬山市