旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

長浜曳山まつり2023 其の六

2023-04-27 21:11:06 | 長浜曳山まつり

役者絵から抜け出たような存在感

 

夕刻の6時

 

「長浜八幡宮」から

 

各山組へ

 

狂言が終わった時の出で立ちで

 

子供役者たちが

 

役柄に応じた足さばきで

 

ゆっくりと行列する

 

登り山同様に

 

くじ順の反対に

 

各山組ごとに行列する

 

若衆に護られながら

 

提灯で足元を照らし

 

遅々と歩む

 

早朝から

 

自町狂言を

 

二回こなし

 

登り山では曳山舞台上で正座して数時間

 

高齢者にはハードな行程であるわい(笑)

 

来たぞ~

 

大手門通りアーケード街は行列を一目見ようと多くの見物客で賑わう

 

間もなく終点の「一八屋例席」

 

春宵の夢心地

 

行列を締めくくるのはシャギリ

 

オール長浜山組によるシャギリパレードは圧巻です

2023年4月 滋賀県長浜市

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長浜曳山まつり2023 其の五

2023-04-25 20:57:54 | 長浜曳山まつり

「登り山」です

 

各山組で狂言が終了すると

 

子供役者が舞台に座った曳山が

 

くじ順と反対に

 

四番山から順番に「長浜八幡宮」を目指す

 

曳山の方向転換時は曳き手衆の腕の見せ所だ

 

幔幕が張られた旧家を背景に

 

「八幡宮」へ入る前に

 

曳山は飾りを正装し

 

境内へ曳き込まれる

 

砂埃が立ち込める勇壮な場面

 

既着の山組若衆は

 

迎えに行き

 

招き扇が入り乱れ

 

各曳山は神前の決められた位置に

 

寸分の狂いもなく

 

据え付けられる

 

シャギリが奏され境内は華やかな雰囲気となる

2023年4月 滋賀県長浜市

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長浜曳山まつり2023 其の四

2023-04-23 20:09:12 | 長浜曳山まつり

'ハレの日' 普段の街角が

 

特別な祭りの舞台に変わる

 

「萬歳楼」の自町狂言が始まった

 

外題は「御所桜堀川夜討 弁慶上使の場」

 

原作は松田文耕堂、三好松洛の合作

 

元文二年、大阪竹本座にて初演

 

各地の地歌舞伎舞台で度々上演される馴染みの演目

 

何者かが襖越しに信夫を刺す

 

現れた刀の主はなんと弁慶

 

十八年前におわさが一度契りを結んで別れた相手

 

信夫の父親は弁慶だった

 

驚くおわさに片袖を示すと

 

それは、おわさが身に着けていたものと同じだった

 

片袖に込められた運命の悲劇

 

弁慶の生涯でただ一度きりの涙

 

侍従太郎も腹を切り

 

首を二つ差し出せば頼朝でも偽物とは思うまい

 

嗚呼、誰がために人は死ぬ

 

弁慶は二つの首を抱え涙ながらに堀川御所へ

 

本日の舞台はこれにて終了です 大変よーく出来ました!!

2023年4月 滋賀県長浜市

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長浜曳山まつり2023 其の三

2023-04-20 22:01:49 | 長浜曳山まつり

近松門左衛門の晩年期を代表する作品の一つ

 

初演は享保六年、大阪の竹本座

 

「翁山」の外題は「信州川中島 一幕 輝虎配膳」

 

ここは越後の国、長尾輝虎の館

 

輝虎の家老直江山城守は妻の縁故から

 

武田方の軍師山本勘助の母越路を館へ招いて

 

勘助を味方に引き入れようと画策する

 

山本勘助と言えば「風林火山」

 

昭和の頃の東宝映画では三船敏郎が演じ上杉謙信は石原裕次郎、武田信玄は中村錦之助

 

いきなり長尾輝虎公のお出ましである

 

輝虎公自らもてなしの御膳を運ぶ

 

これは山本勘助を味方に誘い込む策略

 

越路はそれを見抜き刀の鞘で膳をひっくり返す

 

輝虎は堪忍できず

 

刀を抜き

 

斬りかからんとする

 

お待ちくださいませ!!

 

勘助の妻お勝は母のために詫びを言おうとするが

 

言葉の不自由なお勝は琴を取り出し歌にのせて詫びる

 

越路は非礼を心で詫びながら死を覚悟して立ち帰る

 

絵面の見得の後で

 

お勝は助かりし喜びと、母に感服しながら館を後にする

 

 

越路とくれば越路吹雪やな~

 

次は熊谷直実をやりたいね

 

大成功!! サインはVよ!!

2023年4月 滋賀県長浜市

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長浜曳山まつり2023 其の二

2023-04-18 21:47:41 | 長浜曳山まつり

春は霞の立ち姿~

 

壱番山「常盤山」はお目出たい三番叟から始まります

 

おおさえおさえ 喜びありや 喜びありや 我がこの所より外へはやらじとぞ思ふ

 

外題は「鬼一法眼三略巻 今出川菊畑の場」

 

「義経記」に取材し享保十六年「竹本座」にて初演

 

歌舞伎では源義経をめぐる物語が多く登場する

 

牛若丸が鬼一法眼の娘と通じ伝家の兵書「六韜三略」を盗むエピソード

 

菊の花が咲き誇る館の庭

 

その館に仕える奴の虎蔵は実は牛若丸、ここは上品な美少年で行きたい

 

平家全盛の時代にあって

 

源氏再興を密かに企てる者たちのドラマ

 

歌舞伎ならではの様式美を楽しもう

 

智恵内の色奴ぶりにも注目

 

牛若丸に想いを寄せる皆鶴姫

 

これから奥庭へ乗り込み虎の巻を見つけよう

 

絵面の見得でお開きとなります

 

敵役の笠原湛海も加わり ありがとうございました!!

 

あー 疲れた~

 

皆鶴姫様の扱いは慎重に

 

俺が主役の鬼一法眼様だ

 

鬼一法眼は高齢者につけ台車で失礼(笑)

2023年4月 滋賀県長浜市

コメント (2)
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