8月15日は阿波おどりの最終日。
「うずき連」公式HPの予定表には‘阿波銀行本店踊り’と記載されている。
おそらく、銀行の駐車場の一角で演舞を披露するのであろうと想像していた。
阿波おどりの最終日は月曜日、日本経済を下支えする銀行は通常の営業をするはずである。
昼前に阿波銀行本店を訪れ驚いた。 営業時間中のロビーで「うずき連」が踊るのだ。
こんな町が徳島以外の何処にあるだろうか・・・
阿波銀行の行員さんから丁寧に椅子まで用意していただいた、有難いことである。
阿波おどりの中に町がある徳島市、当り前のように踊りの中に銀行もあった。
何事も東京に右へならえのご時世に、徳島では独自の踊り文化が息づいていた。
多分「うずき連」の最年少踊り手ではないだろうか。
学業に遊びに多忙な世代であろう、是非とも将来の踊り役者を目指していただきたい。
若手のイケメン踊り手には女子行員からの熱い視線が注がれていた。
夏の盛りに春が香った。
午後からは「徳島市立文化センター」の最終演舞を楽しんだ。
私にとっては、この演舞が今年の「うずき連」の見納めとなる。
この時の座席は前から3列目の39番。
ある意味で最も贅沢な位置である。
鳴り物に最も近い席で名人の三味線に酔いしれた。
ステージ演舞では刻々とライティングが変化する。
同じ所作でも照明の具合でずいぶん雰囲気が異なってくる。
優美な女踊りで知られる「うずき連」
この団体技は女踊りの最も美しい所作の一つと思っている。
女踊り、男踊り、鳴り物、さらには集団演舞、個人技・・・
とても、撮りきれるものではない。
阿波おどりの奥深さを今回も思い知らされた。
卯月の春に徳島の地でお会いしましょう。
2011年8月 徳島県徳島市