旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

村国座子供歌舞伎2017 浮世柄比翼稲妻 仲ノ町鞘当の場

2017-10-23 21:44:39 | 村国座子供歌舞伎

雨に濡れた屋根瓦に幟が映え、芝居小屋から灯りが漏れる。

 

各務の舞台に小気味よい三味の音が流れてまいりました。

 

夜桜が美しい江戸は吉原仲ノ町。

 

踊りの稽古から置屋へ帰る舞妓と吉原の見回り番人が桜浮かれのひと時です。

 

 手古舞衣装は古き良き江戸情緒の名残。

 

どこからか餅屋も登場し春の夜を盛り上げます。

 

本物の餅投げに観客も大喜び。

 

さて、ここからが物語の本番です。

 

遠からんものは音にも聞け! 近くは寄って目にも見よ!

 

原作は鶴屋南北・・本花道と仮花道を使って上演される「浮世柄比翼稲妻 仲ノ町鞘当の場」

 

 雲に稲妻、雨に濡れ燕と伊達な羽織と着物に身をつつんだ二人が舞台中央で深編笠を外し、

 

凄味をきかせる不破伴左衛門。

 

名古屋山三は二枚目で美男子。

 

 七五調の粋な決め台詞はこのお芝居の聞かせどころ。

 

 役者絵から抜け出たような伊達男と色男、各務の団十郎に菊五郎と呼びたくなる。

 

 伴左衛門は山三の恋人傾城葛城に横恋慕していたのでついに斬り合いが始まりました。

 

 筋は単純だが、ここが歌舞伎の様式美。

 

 空もおぼろに花の雲~ その稲妻か濡れ燕~

 

 艶やかな留女お福の舞姿に大向こうが唸ります。

 

 最後は絵面の見得。

 

 おひねり袋の顔面直撃を巧みにかわす役者陣でした。

2017年10月 岐阜県各務原市

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村国座子供歌舞伎2017 絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場

2017-10-21 16:50:43 | 村国座子供歌舞伎

 長年にわたり上演されてきた時代物の傑作「絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場」

 

 子供歌舞伎の舞台でも度々上演されるスタンダードな演目です。

 

 武智十兵衛光秀の一子、十次郎。

 

 許嫁の初菊と三々九度の後、出陣の身支度を済ませ束の間の名残を惜しみ、

 

 討ち死にの覚悟で出陣してゆきます。

 

 夕顔棚のこなたより~

 

 現れ出でたる武智十兵衛光秀。

 

 尼ケ崎の閑居にひそむ宿敵真柴筑前守久吉をねらって竹槍を突き入れたが、なんとそこにいたのは光秀の母皐月。

 

 瀕死の皐月は光秀を諫めるが信念を曲げない光秀は聞く耳をもたない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦場で奮戦するも深手を負って戻って来た十次郎。

 

 敗色濃厚な戦の様子を語りつつ、

 

 父の身を気遣いながら息絶えてしまいます。

 

 悲しみの場面から一転、花道を使って繰り広げられる戦国時代絵巻。

 

 農村歌舞伎では最大規模の皿回し式舞台、用意されたおひねりのお菓子も最大規模。

 

 ここは美濃各務の夢舞台。 あなたは男の子、それとも女の子? 君の名は?

 

 拙者は加藤虎之助正清!  そうか、虎さんか・・ いい芝居するね。

 

 最後は引張りの見得。

 

 男女混合で演じる舞台は見る者の妄想を掻き立てます。

 

昔と今を繋ぐ子供歌舞伎の役者陣に拍手!!

2017年10月 岐阜県各務原市

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村国座子供歌舞伎2017 縁結神 釣女

2017-10-18 23:00:58 | 村国座子供歌舞伎

普段はひっそりと扉を閉ざした芝居小屋が輝きを見せるとき、今年も「村国座子供歌舞伎」が開催されました。

 

まずはお馴染みの演目「縁結神 釣女」

 

能狂言「釣針」をモチーフにした松羽目物と言われる舞踊劇です。

 

「釣針」をもとに作られた常磐津の「釣女」は各地の曳山舞台で度々上演され見比べるのも一興です。

 

主役を務めるのは太郎冠者。

 

大名と太郎冠者は西ノ宮の恵比須神社に願掛けに行くことにします。

 

夢の中に現れた縁結びの女神から、 神社の西門あたりに美女がいる とのお告げ。

 

大名が置いてあった釣り竿を構え糸を垂れると、

 

美しい御姫様のような美女が釣れたのです。

 

 太郎冠者が持っていた瓢箪の酒で祝いの三々九度です。

 

すぐに二人は相思相愛のラブラブモード。

 

羨まし気に見守る太郎冠者。

 

多くのお客様が観ておられます、続きは芝居が終わってからにしてね。

 

 

 

 

 

おのれ~ 私も絶世の美女を釣り上げて見せるぞ!

 

醜女を釣り上げてしまうのが物語の筋書ですが・・各務の醜女は可愛らしいです。

 

醜女は太郎冠者に一目惚れ。

 

いやいや杯を交わす太郎冠者の表情も見どころです。

 

逃げようったって駄目,逃がさないわよ。

 

ついに醜女の釣り竿で捕獲されてしまいました。

 

ラストはお決まりのおひねりタイム、近年はお菓子の詰め合わせに変わったようです。

2017年10月 岐阜県各務原市

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村国座子供歌舞伎2016 後編

2016-10-13 21:10:53 | 村国座子供歌舞伎

 普段はひっそりと雨戸を閉ざした芝居小屋が華やぐ時。

 

 歌舞伎三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑」

 

梅王丸か、桜丸か、話すことあり、聞くことあり、是非もなき世の有様じゃな~

 

お馴染みの台詞で始まる 三段目「車引きの場」

 

 梅王丸は筋隈と呼ばれる血気盛んな性格を表す赤い隈取。

 

 桜丸は若々しく正義感に燃えるむきみ隈。

 

 まるで役者絵から抜け出たような・・

 

 美しすぎる桜丸。

 

 各務の菊五郎と呼びたくなる。

 

 片寄れ~ 片寄れ~

 

 桜丸!! サア~ 来い、来い、来い!!

 

 時平公の御車と知って止めたかー!!

 

 梅の花が香る吉田神社前で・・

 

 梅王丸、松王丸、桜丸という三つ子の兄弟が出会います。

 

 二本隈は松王丸の力強さと聡明さの証し。

 

 ここからは歌舞伎の様式美を楽しみたい。

 

 出た!! 悪の権化’ダース時平公’

 

 時平の鋭い眼光に梅王丸と桜丸は震えて動けません。

 

やあ、おのれにも言い分あれど、親人の七十の賀、祝儀すむまで、のう梅王

 

 そうだ、その上ではな、松の枝々へし折って、敵の根を断ち、葉を枯らさわ

 

 梅は飛び 桜は枯るる世の中に 何とて 松のつれなかるらん

 

恒例のおひねり投げでお開きです。

2016年10月 岐阜県各務原市

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村国座子供歌舞伎2016 前編

2016-10-11 20:12:49 | 村国座子供歌舞伎

 10月の三連休初日は子供歌舞伎見物です。

 

江戸から明治にかけて美濃地方では地芝居が盛んに行なわれており各地に芝居小屋が建てられた。

 

 「村国座」は往時の貴重な文化遺産であり、国指定重要有形民族文化財の芝居小屋。

 

 そんな由緒ある芝居小屋で村国神社奉納歌舞伎として子供歌舞伎が上演されます。

 

 まずは、お目出度い三番叟から。

 

 そして最初の演目は 白虎隊秘聞「飯森山時雨」

 

 伝統の歌舞伎演目とは違った歴史舞台劇。

 

 筋書は戊辰戦争の会津における白虎隊の悲劇を扱った演目で分かりやすい。

 

 今回は子供歌舞伎通で名高いゲジデジ通信のdendoroubikさんと揃っての鑑賞です。

 

 午後3時から始まった公演は年少者の舞台踊りを交え、夜の8時頃まで続きます。

 

 この日のために夏休み中も稽古に励んでまいりました。

 

 さて「村国座」の舞台は下手に本花道と上手に仮花道を備えた本格的なもの。

 

 舞台中央は廻り舞台構造となっており、農村舞台群のなかで最大の規模を誇るそうだ。

 

 立派な舞台上では子供役者たちの熱演が続いております。

 

楽しきは秋の夜長の芝居浮かれ、次は伝統の歌舞伎が始まります。

2016年10月 岐阜県各務原市

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