７月１５日 払暁
太鼓の合図とともに一番山笠がスタート
ここから約５キロ先の須崎町回り止めまで
男たちのクライマックスが始まる
７月１日から始まった山笠行事のフィナーレ
その勇壮さは筆舌では尽くせない
この時に、この場所に居合わせた者しか分からない
最近では動画配信サイト等で自宅でも気軽に楽しめる時代ではあるが
県外からの山笠のぼせは辛苦を忍び午前４時５９分を待つのである
各山笠は５分間隔で「櫛田入り」の後
博多の町へ飛び出してゆく
ここは熱気と興奮のるつぼ
渦巻く大歓声
祭りなしには生きられないのが博多の男
「博多っ子純情」の作者、長谷川法世氏はこう語る・・
「過去を語り継ぎ、未来に思いを馳せ、現在を疾走するのが博多男の日常である」
殿をつとめる八番山笠「上川端通」の登場である
「走る飾り山笠」の異名を持つ高さ１０数メートルの飾り山笠が走る
明治中期の古来の姿に観衆は圧倒され感嘆の叫び声は止まない
祭りの終焉は潔い 山笠崩しを終え素山なった山笠を来年の当番町に引き継ぐのである
２０２３年７月 福岡県福岡市
「追い山笠」一番山笠の「櫛田入り」時刻は７月１５日の午前４時５９分、自町舁き出し時刻は午前１時１０分
午前２時頃には土居通りに山笠が連なる
弓張提灯に灯が入り
祭り気分が徐々に高揚する
見物客にとって問題になるのが 何時にどの場所で見るか・・
「櫛田入り」に拘らなければ
約５キロのコース上の何処かで通過する流を待てば事足りる
しかし、「櫛田神社」近辺で山笠を捉えるとすれば
それなりの覚悟をもって場所の確保が必要
立ったままの姿勢でかなりの時間耐え忍ぶことになる
それでも運不運があり直前に流関係者や報道カメラマンに前を塞がれる可能性も多々ある
山笠関係者が集合し疫病退散を祈念する恒例の神事「祇園例大祭」が執り行われる
それでは撮影場所へ移動します
２０２３年７月 福岡県福岡市
今年の一番山笠「土居流」最後の「流舁き」に密着してみた
山笠期間中に「流舁き」は二回執り行われます
半日後に迫った「追い山笠」を前に最後の調整に気合が入ります
構成町ごとに誂えた久留米絣の水法被が美しい
山笠期間中は「追い山笠」を筆頭に様々の興味深い行事が目白押しだが、
寅さん的には「流舁き」が最もお気に入りの行事
特に整列から舁き出しまでの山笠周辺では参加する人々の個性豊かな表情に接することができる
ベテラン勢のゆっくりとした舁き姿がいいね 山笠は人生たい！！
もっと、山笠を～！！
「櫛田神社」に「西流」がやって来た
「流舁き」を終え、これから「櫛田入り」の練習を始めるようだ
本番に備えたインスペクションだ
男たちの汗の香りが立ち込める これが山笠の匂いだ
引き締めて参ろう
最後の予行に赤手拭も真剣な表情
本番の「追い山笠」では絶対に近づけない距離
玉の汗がはじけ飛ぶ
残す行事は「追い山笠」のみとなった
２０２３年７月 福岡県福岡市
ソラリアの飾り山笠 表は「合戦四條畷」
見送り「桜花爛漫花咲爺」
天神一丁目の飾り山笠 表は「天下布武勲」
見送り「長良川合戦」
新天町の飾り山笠 表は「龍王兎伝説」
見送り「サザエさん」
博多リバレインの飾り山笠 表は「龍虎相討川中島」
見送り「風雲戦国世到来」
お昼は「長浜ナンバーワン・祇園店」へ この店のラーメンを食べないと山笠は始まりません
夜はキャナルシティへ行こう
キャンルシティ博多の飾り山笠 表は「龍虎決戦川中島」
噴水ショーが彩を添えます
見送り「音二郎一世風靡」
中洲流の飾り山笠 表は「長政関ケ原之勇」
見送り「桃太郎之誉」
中洲のお姉さんの誘いも断り、ホテルへ帰ります
２０２３年７月 福岡県福岡市
博多っ子の夏がやってきた
赤手拭に見守られ
胸躍る山笠の季節
心配だわ～
俺たちはやる気満々だぜ！
ここが踏ん張りどころ
青手拭は元気だ
招き板の長さは約１８０センチ 誇りは高く
受け継がれるＤＮＡ
博多もんは山笠で育つ
僕たちは非日常の雰囲気を感じながら
祭りに身を浸してゆく
招き板に願いを込めて？
ねじり鉢巻きりりと締めて
「リトル山笠のぼせ」の風格
そろそろ出番やな～
水法被がお洒落です
２０２３年７月 福岡県福岡市
