待ちかねた海浜曳き下ろしが始まりました。
「亀崎潮干祭」最大の見所。
祭礼翌日の地元新聞紙面に必ず登場するシーンでもある。
山車自体が海中深く曳き入れられる訳ではないが、
血気盛んな若い衆は首まで海に浸かる。
やがて５輌の山車は波打ち際で縦列に揃えられる。
海風になびく吹き流しが祭りを祝うようだ。
しばらくして、今度は山車の曳き上げです。
舗装された道路と異なり砂地にゴマ（車輪）がめり込み、脱出には最大推力が必要となる。
曳き上げ坂の途中からは芝生の地面が続く。
梶棒に気合を込めて、
毎年好天に恵まれる「亀崎潮干祭」 祭礼の締め括りは神前神社前の曳き廻し。
２０１７年５月 愛知県半田市
衣浦湾を望む昔ながらの坂道一帯は亀崎の尾道。
祭りを盛り上げる脇役として露店は欠かせない、こちらの店からは昭和の風情が漂ってくる。
祭り現場へ戻ると尾張三社からの曳き出しが始まってました。
祭り囃子に導かれながら、
山車を追いかけた。
綱の先頭は好奇心旺盛な子供たち。
勇壮で厳格な曳山行事の中で緩い仕草が楽しい。
さて、見所の一つ’大川曲げ場’
クランク状の辻で見せる若手綱早掛けの妙技。
続いて七丁目交差点での高速ターン、
軽業師のような芸当で目の前を駆け抜けてゆく。
整列した山車は昼の休憩後、海浜曳き下ろしに挑む。
亀崎の町には神社仏閣が多く、お寺の庭で小休止です。
２０１７年５月 愛知県半田市
ゴールデンウィーク真っ只中の５月４日。
３月１８日の乙川地区から始まった「半田の春まつり」
１０カ所の地区から山車が引き出され半田の春を彩る。
その最後を飾るのが「亀崎潮干祭」
楫棒と台車をつなぐ七五三縄を締める棒締めが始まりました。
砂ぼこりを舞い上げ山車が尾張三社境内を進む。
ここからが若い衆の踏ん張りどころ。
山車の幅寄せは力と技量の見せ所。
隙間なく見事に引き揃えられた五輌の山車。
海風が心地よい亀崎の町で、世界遺産の祭り絵巻が始まった。
２０１７年５月 愛知県半田市
夜の舞台に備え、曳山は提灯を纏う。
芸児も集まり始めた。
「鳳凰山」が動き出す。
芝居小屋の雰囲気が漂う北裏の芸が始まりました。
昼間とは趣が異なる幻想的な舞台。
提灯の優しい灯りを背景に鑑賞したい。
本日４回目の舞台となるが、
子供たちの芸は回を重ねる毎に上達するようだ。
再び動き始めた曳山に付き従おう。
中山道筋の手前で方向転換。
担ぎ上げて１８０度回す。
祭り浮かれの夜が更けてゆきます。
２０１７年５月 岐阜県不破郡垂井町
「紫雲閣」の芸題は「傾城阿波鳴門 どんどろ大師」
大阪は天王寺、どんどろ大師善福寺の門前で尼の妙天さんと妙珍さんが 茶店で一服していると・・・
そこへ巡礼姿のお鶴が現れる。 そして有名な名台詞 「国は阿波の徳島で、父様の名は十郎兵衛、母様はお弓と申します」
故郷に残したはずの娘が巡礼姿で現れる、母親とは名乗れない。
けな気な娘と情けの濃い母に訪れた偶然の悲劇。
ここ数年、各地の子供歌舞伎で上演されており見比べるのも祭りファンにとっては一興である。
２０１７年５月 岐阜県不破郡垂井町
