路面電車が走る町には昭和の風情が息づいている。
恵美須町駅から信号を渡れば「通天閣」がそびえる「新世界」だ。
インバウンド観光客で賑わう表通りは派手な看板が並ぶ。
昔から庶民的な繁華街として親しまれてきた「新世界」
店主に尋ねてみたい・・・広島? 中日? 阪神?
町の一角には「ジャンジャン横丁」とよばれる全長約180メートルのレトロなアーケード街がある。
そこのオッチャン!! おもろいで~!!
昔は「飛田遊郭」と「新世界」を結ぶ道筋として飲み屋や射的の店が立ち並び賑わったと聞く。
昭和45年の「大阪万博」以降は歓楽街としての活気も衰え、一般観光客を寄せ付けない禁断の一角となってしまった。
しかし、時は流れ独特なレトロ感と気取らない雰囲気が人気を集め、現在では多くの観光客が訪れる。
「そんなとこ打ったらあかんで~」 外から対局を見つめる熱心な将棋愛好家から声がかかる。
♪あの手この手の 思案を胸に~♪
♪なにがなんでも 勝たねばならぬ~♪
♪空に灯がつく通天閣に 俺の闘志がまた燃える~♪ 「王将」by 村田英雄
登録文化財としても通用するであろうレトロ建築の「新世界国際劇場」
かつては東映の封切館だった「新世界東映」 上映中の「次郎長三国志」の主役は鶴田浩二。 昭和がまた遠ざかる。
やっぱり、大阪は寅やね~
新世界を舞台にした懐かしい映画がある・・・蛇足だが掲げたくなった。
2019年1月 大阪市浪速区