設計はジョサイア・コンドル。
「鹿鳴館」や「三菱一号館」等の設計を手掛け日本近代建築の父と呼ばれる。
「六華苑」は東京以外の地方に残る貴重な遺構である。
彼の手になる洋館部分は4階建ての塔屋が圧倒的な存在感を持つ。
夏空に水色のパステルカラーが映える。
館内は空調が行き届いており、
明治の文化遺産にじっくりと向き合うことができる。
ベランダとサンルームの凝ったデザインも素晴らしい。
当時としては珍しい塔屋の曲面ガラス。
二階部分から見下ろす和洋折衷庭園は国の名勝史跡。
内玄関棟のティールーム。
外から眺めると避暑地のクラッシックホテル。
洋館に接続する和館。
まるで京都の名庭園の趣だ。
そうであろう「六華苑」の洋館、和館共に国の重要文化財。
「石取祭」の時間調整で訪れたのだが・・・
その格調高い伝統美に魅せられてしまった。
さすがは山林王と呼ばれた諸戸清六の邸宅。
上品なセンスが随所に鏤められております。
2015年8月 三重県桑名市
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