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旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

長浜曳山まつり2017 其の一

2017-04-20 20:51:34 | 長浜曳山まつり

 絢爛豪華な曳山がゆく。

 

 湖北の春を彩る伝統の祭り。

 

 「長浜曳山まつり」です。

 

 4月1日の「曳山交代式」から始まり、4月17日の「御幣返しの儀」まで様々な行事が繰り広げられます。

 

しゃぎりの音に誘われて、

 

 「長濱八幡宮」の境内では曳山を迎える準備が整ったようです。

 

 訪れた4月14日、主要行事の一つ「登り山」

 

 四番山から順次八幡宮に曳きこみます。

 

 春爛漫のお祭り日和。

 

 若衆に抱かれた子ども役者が目の前を通り過ぎて行った。

 

 俗に「長浜型」と呼ばれる舞台付きの曳山。

 

 曳山舞台上で演じられる子ども歌舞伎を、

 

 長浜では狂言の執行と呼ぶ。

 

 前日の「籤取り式の儀」で一番を引き当てた「諫皷山」

 

「夕渡り」まで体力温存しとかないとね。

2017年4月 滋賀県長浜市

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秋の長浜曳山祭 萬歳樓瀬田町組 後編

2016-11-22 20:47:59 | 長浜曳山まつり

 ‛しゃぎり’とよばれる祭り囃子が聞こえてきた。

 

 長浜では子供かぶきの上演は狂言の執行とよばれる。

 

 駅前通りのど真ん中に曳山が鎮座した。

 

 「速水伊豆神社八朔大祭幡母衣武者行列」の揺れる提灯が幻想的な雰囲気を醸し出し、

 

 提灯の灯りに絢爛豪華な曳山舞台が浮かび上がった。

 

 祭り情緒は一気に高揚する。

 

 お弓ちゃん!! 艶っぽいよ!!

 

♪ 巡礼お鶴は 菅笠姿で シュラシュシュシュ~♪

 

♪ 訪ねる母様 お弓の涙よ わが子と言われぬ胸の内 一つ回れば~♪

 

 民謡の一節にも取り上げられた「傾城阿波の鳴門」

 

 妙天さんと妙珍さんの掛け合いは懐かしい上方漫才の趣き。

 

 極めつけは母親お弓の泣かせどころ。

 

来年4月の「長浜曳山まつり」にはユネスコ無形文化遺産登録を祝し曳山13基全てが出場すると聞く。 祭り好きにはたまらない。

2016年10月 滋賀県長浜市

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秋の長浜曳山祭 萬歳樓瀬田町組 前編

2016-11-19 17:15:54 | 長浜曳山まつり

 湖北に懐かしい汽笛が響いた。

 

 郷愁を感じさせる蒸気機関車を眺め、

 

 長浜の旧市街地を訪ねた。

 

 ‛秋の長浜曳山祭’と銘打ったこのイベントは、

 

 「日本の祭りinながはま2016」の長浜曳山祭ユネスコ無形文化遺産登録推進事業として行われる。

 

 併せて「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」の受賞を祝い、

 

 「萬歳樓瀬田町組」による子ども歌舞伎「傾城阿波の鳴門 どんどろ大師の場」の上演です。

 

 高名な振付師、市川団四郎師匠が心血を注ぎこんだ名場面の数々を、

 

 二回にわたり鑑賞することができた。

 

 今年は日程の都合で春の「長浜曳山まつり」を見ることができず残念な思いをしたが、

 

 4月の祭礼時と同様な芝居を豪華な曳山舞台上で楽しむことができ、

 

 心打つ見事な演技に見惚れた。

 

 よくできました!! 若衆から労いの声と拍手が、

 

 これは夕刻から行われる本番に備えた予行なのかもしれない。

 

 子ども歌舞伎は山蔵近くの町角で見たいものだ。

 

曳山に提灯が付けられ夜の出番を待つ。

2016年10月 滋賀県長浜市

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長浜曳山まつり・2015 「猩々丸」壱番山之誉 其の三

2015-04-22 18:31:09 | 長浜曳山まつり

 役者と観客そして曳山が一体となる祭りには人々を熱狂させる奥深い魅力があると思っております。

 

 帆が上がり本来の美しさを見せた「猩々丸」

 

 「長浜曳山まつり」の曳山は全てが趣向を凝らした立派なものだ。

 

 全国に曳山祭りは数々あれど、その山車上で芝居を行うものは数少ない。

 

 「長浜曳山博物館」の資料によれば、全国で20ヶ所程度らしい。

 

 後宴の日は自町で数回のこども歌舞伎を上演する。

 

 観光客に見せるためよりも、自分たちの祭りを楽しむ数少ない貴重な時なのかもしれない。

 

 テレビやインターネット、さらにスマホで外出先でも手軽に映像が楽しめる便利な時代ではあるが・・・

 

 曳山舞台で演じられる歌舞伎をまじかに体感する喜び、これが祭り好きにとってはたまらない。

 

 夜が更けて曳山は幻想的な提灯に彩られる。

 

 幸運にも「猩々丸」の千秋楽に立ち会うことができた。

 

 役者は最後の舞台を慈しむように演じ、若衆も祭りの終焉を意識する。

 

 流れる三味線は哀調の旋律。

 

 祭り期間中にこなした舞台は10回。

 

 見得を切るのもこれが最後。

 

 最終公演が終われば観客に餅投げのサービス。

 

 フィナーレは労いの言葉とともに役者全員に花束が、千川貴楽先生の粋な計らいだ。

 

最後に曳山は山蔵に曳き入れられ扉が閉ざされる・・・余情残心。

2015年4月 滋賀県長浜市

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長浜曳山まつり・2015 「猩々丸」壱番山之誉 其の二

2015-04-21 16:55:53 | 長浜曳山まつり

 梅は飛び、桜は枯るる世の中に、何とて松のつれなかるらん

 

 今回演じます「猩々丸」の外題は「菅原伝授手習鑑・車引」 義太夫狂言の三大名作の一つでございます。

 

 後宴の日は「子供歌舞伎観劇会」を楽しみたい。

 

 456席ある「長浜文化芸術会館」は大入り満員、お弁当を食べながらの芝居見物も楽しい。

 

 始まりはお目出度い壽式三番叟から。

 

 役者が次々と口上を述べ見得を切る。

 

 あまり怖くない公家悪の藤原時平。

 

 「3月から僕たちはお父さん、お母さん、先生の厳しい指導のもとで稽古に励んでまいりました・・・」

 

「僕たちの晴姿をとくとご覧あれ」

 

 「梅王丸かぁ~ 是非もなき世の有様じゃなぁ~」

 

 「片寄れ~ 片寄れ~」

 

 梅王丸が筋隈、桜丸はむきみ隈を見せると舞台は一気に華やぐ。

 

 敵役の松王丸が立ちはだかった、白地に松の緑をあしらった金襦袢が美しい。

 

 物語の詳しい内容よりも伝統の決まり事の良さを感じ取りたい。

 

 大向こうが唸る。

 

錦絵のような絵面の見得で幕となります。 歌舞伎の様式美、ここに極まれり。

2015年4月 滋賀県長浜市

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