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旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

長浜曳山まつり・2015 「猩々丸」壱番山之誉 其の三

2015-04-22 18:31:09 | 長浜曳山まつり

 役者と観客そして曳山が一体となる祭りには人々を熱狂させる奥深い魅力があると思っております。

 

 帆が上がり本来の美しさを見せた「猩々丸」

 

 「長浜曳山まつり」の曳山は全てが趣向を凝らした立派なものだ。

 

 全国に曳山祭りは数々あれど、その山車上で芝居を行うものは数少ない。

 

 「長浜曳山博物館」の資料によれば、全国で20ヶ所程度らしい。

 

 後宴の日は自町で数回のこども歌舞伎を上演する。

 

 観光客に見せるためよりも、自分たちの祭りを楽しむ数少ない貴重な時なのかもしれない。

 

 テレビやインターネット、さらにスマホで外出先でも手軽に映像が楽しめる便利な時代ではあるが・・・

 

 曳山舞台で演じられる歌舞伎をまじかに体感する喜び、これが祭り好きにとってはたまらない。

 

 夜が更けて曳山は幻想的な提灯に彩られる。

 

 幸運にも「猩々丸」の千秋楽に立ち会うことができた。

 

 役者は最後の舞台を慈しむように演じ、若衆も祭りの終焉を意識する。

 

 流れる三味線は哀調の旋律。

 

 祭り期間中にこなした舞台は10回。

 

 見得を切るのもこれが最後。

 

 最終公演が終われば観客に餅投げのサービス。

 

 フィナーレは労いの言葉とともに役者全員に花束が、千川貴楽先生の粋な計らいだ。

 

最後に曳山は山蔵に曳き入れられ扉が閉ざされる・・・余情残心。

2015年4月 滋賀県長浜市


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (dendoroubik)
2015-04-22 23:37:29
数あるtoraさんの傑作ブログのなかでも
これは傑作中の傑作ですね!

魅せ場 心意気 美しさ 楽しさ
そして「余情残心」
祭のすばらしさが ギューっと詰まっていて
思わずジーンときてしまいます

最後は役者を載せたまま曳き入れられるんですね
いいなあ・・・!
祭り好きがキュン死しそうなシーンですね(笑)
返信する
Unknown (tora003)
2015-04-23 21:10:54
dendoroubikさん

やはり、最終日の千秋楽はいいですよ。
今回は「猩々丸」を重点的に追いかけてみましたが、
雨の中での上演や引き回し・・・
祭りの運営に携わったすべての関係者のご苦労を思いながら見る千秋楽はジーンときますね。
返信する
Unknown (oda)
2015-04-25 10:26:38
曳山は役者は降りてから入れますよ。


ちなみにぼくは今年の桜丸役でした。
返信する
Unknown (tora003)
2015-04-25 16:11:51
odaさん

最後の写真とキャプションはあたかも役者を乗せたまま山蔵に曳き入れるものと勘違いしそうな構成で申し訳ない。
コメント寄せていただいた方には私から説明しておきますので、お許しください。

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