近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

和泉市の丸笠山古墳とは!

2010年05月27日 | 歴史
丸笠山古墳は、和泉市伯太町4丁目にあり、信太山丘陵の西縁部に位置する、全長約96mの前方後円墳で大阪府の指定史跡。







写真は上から、丸笠山古墳入口の丸笠神社鳥居と丸笠山古墳への記念石碑及び本古墳内の丸笠神社拝所。

本古墳の在所は、もと式内社・丸笠神社の境内地にあり、前方部に拝所を設けているが本殿は設けず、直接古墳を祀るというように、古代の祭祀形式を取ったと云える。







写真は上から、本古墳後円部墳丘の様子、本古墳の削平された前方部光景及び後円部墳頂の荒れ模様の様子。

写真のように、前方部は削平されてフラット化し、埋葬品は不明だが、同市の黄金塚古墳に前後して築造された、4世紀末頃の古墳時代前期の古墳と見られている。

和泉市北部に広がる信太山丘陵には、大阪ではめずらしい湿地群が点在し、丘陵部には草地が広がるという自然環境に恵まれていた。

しかし近年地球温暖化の影響や信太山丘陵周辺の乱開発の動きが、素晴らしい自然環境に立ちはだかり、この丘陵の生物多様性の危機は増大していると云う。



写真は、本古墳墳丘から覗く丸笠池の様子。

本古墳は、東南から北西に延びる丘陵を利用して築造されているが、三方にある溜池は濠の名残とも考えられるが、真偽のほどは明らかでない。

丸笠山古墳は、信太山方向への坂道を上った所に位置し、写真のような、丸笠池と雑木で覆われている。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿