近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

日本にもウルシあった!福井の鳥浜貝塚から出土、世界最古!

2012年11月04日 | 歴史
福井の鳥浜貝塚での大発見について紹介する。

鳥浜貝塚は1万2千~5千年前の集落跡で、櫛などの漆製品や籠、布も見つかり、出土品1,376点は国の重要文化財に一括指定されている。




写真は、鳥浜貝塚の発掘現場。

今までの発掘調査で櫛などの漆製品・籠・計9隻の丸木舟のほか、狩猟具のやじり・漁網のおもり・木の実をすりつぶす石なども出土したと云う。

福井県若狭町の鳥浜貝塚で出土した自然木が、植物学研究グループの調査で、約1万2600年前(縄文時代草創期)の世界最古のウルシと確認された。

ウルシのルーツを巡ってはこれまで、中国渡来説が有力視されていたが、縄文草創期の日本列島にウルシの木が自生していた可能性が浮上。

日本固有の漆文化が存在したかどうかの議論が高まりそうだ。



写真は、鳥浜貝塚から出土したウルシの断面。年輪がくっきりわかる。

研究グループは鳥浜貝塚で見つかった木材や漆製品計約5千点を分析し、このうち1984年に出土した自然木の小枝(全長約17cm、太さ約1cm)について、森林総合研究所(茨城県つくば市)の協力を得て断面を顕微鏡で観察。

さらに国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で放射性炭素を使って年代測定し、1万2700~1万2600年前のウルシとわかった。

国内で確認されたウルシの木や種子類は、三内丸山遺跡(青森県)などで出土した約6千年前のものが最古とされていた。





写真は、鳥浜貝塚から出土した赤漆塗りの竪櫛と丹彩土器。

丹彩土器は、焼成後に赤いベンガラをぬっている。









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